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人たちの

伝統製法を受

創意工夫を重ねる

白川の茶農家5代目

喜代治さん

「量ではなく質を。 」 が、宇治茶のあるべ

き姿だと先代の父からも教わりました。

宇治の碾

てん

ちや

の特徴は、 「覆下栽培」と

「一年に一度だけの人の手による丁寧な

摘採」 です。一年を通して茶樹に養分を

与え、一番茶 (その年最初に育った新芽

を摘んで作ったお茶) にいかにしてアミ

ノ酸 (うま味) を逃がさないように覆いを

して遮光し、ピークの時に人の手で摘採

をする。この栽培方法は昔から全く変

わっていません。科学的にも立証される

理に適った先人の教えを丁寧に守ってい

ます。その上で現在の気候への対応など

様々な創意工夫を宇治の茶農家は行 て

います。全国の色々なお茶 産地 見て

きましたが、宇治の茶農家の栽培レベル

は全国随一です。

本市は宇治茶発祥の地です。

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世紀初め、宇治に、僧の明恵上人

が茶を伝えました。室町時代には喫茶

の習慣が広がり、宇治茶は一級品の贈答

品とされました。

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世紀後半になると、宇治

では「覆下栽培(おおいしたさいばい)茶園を

遮光資材で覆い一定期間光を遮断し育てる方法」

と呼ばれる栽培法が開発され、鮮やかで濃緑色のあ

るうまみの強い茶が生まれ、日本随一の評価を得るよう

になり した。

宇治の抹茶について、

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年度の全国茶品評会のてん茶の部

で農林水産大臣賞を受賞された白川の茶農家5代目の辻喜代治

さんと、市内の茶問屋4代目の桑原秀樹 んに、 「宇治と抹茶」につ

いて語っていただき

宇治の抹茶で「おもてなし」をしてみませんか。

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