

先
人たちの
伝統製法を受
創意工夫を重ねる
★
★
特
白川の茶農家5代目
辻
喜代治さん
「量ではなく質を。 」 が、宇治茶のあるべ
き姿だと先代の父からも教わりました。
宇治の碾
てん
茶
ちや
の特徴は、 「覆下栽培」と
「一年に一度だけの人の手による丁寧な
摘採」 です。一年を通して茶樹に養分を
与え、一番茶 (その年最初に育った新芽
を摘んで作ったお茶) にいかにしてアミ
ノ酸 (うま味) を逃がさないように覆いを
して遮光し、ピークの時に人の手で摘採
をする。この栽培方法は昔から全く変
わっていません。科学的にも立証される
理に適った先人の教えを丁寧に守ってい
ます。その上で現在の気候への対応など
様々な創意工夫を宇治の茶農家は行 て
います。全国の色々なお茶 産地 見て
きましたが、宇治の茶農家の栽培レベル
は全国随一です。
本市は宇治茶発祥の地です。
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世紀初め、宇治に、僧の明恵上人
が茶を伝えました。室町時代には喫茶
の習慣が広がり、宇治茶は一級品の贈答
品とされました。
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世紀後半になると、宇治
では「覆下栽培(おおいしたさいばい)茶園を
遮光資材で覆い一定期間光を遮断し育てる方法」
と呼ばれる栽培法が開発され、鮮やかで濃緑色のあ
るうまみの強い茶が生まれ、日本随一の評価を得るよう
になり した。
宇治の抹茶について、
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年度の全国茶品評会のてん茶の部
で農林水産大臣賞を受賞された白川の茶農家5代目の辻喜代治
さんと、市内の茶問屋4代目の桑原秀樹 んに、 「宇治と抹茶」につ
いて語っていただき
宇治の抹茶で「おもてなし」をしてみませんか。
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