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第34回紫式部市民文化賞奨励賞 随筆『宇治歴史ひとりあるき』

印刷ページ表示 更新日:2024年10月10日更新 <外部リンク>

第34回紫式部市民文化賞奨励賞 随筆『宇治歴史ひとりあるき』

受賞の言葉(飯島  栄子さん)

  平等院で、どうぞ極楽へ行けますようにと祈り、宇治茶を飲みながらのんびりと余生を過ごそうと思っていた宇治での生活も14年目を迎えました。
桜の季節、宇治川両岸や塔の島が淡いピンクに染まるのを見て、ここは宇治の桃源郷ではと思います。
  平等院をはじめ萬福寺や興聖寺などの名所旧跡を訪ねると、綿々たるその歴史に興味がわき、また日本の茶文化の源流となった宇治茶、その発展を支えてきた先人たちの想いにも触れたいと思いました。
  こんな素晴らしい宇治、のんびり老後をとの思いも吹っ飛び、それぞれを訪ね、見て、聞いて、体験したことをまとめる作業は、いつの間にか楽しい時間となりました。
紫式部の名のある賞を頂けたことに感謝し、関係者の皆さまに心からお礼を申し上げます。

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【著者略歴】

​ 昭和22年5月生まれ。
大学卒業後、商社、アパレル部門に勤務、のち専門学校の講師となり、ファッション・マーケティングなどを担当。平成23年宇治市へ転居。宇治鳳凰大学在学中。

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作品紹介と講評(選考委員    塩見   啓子)

  作者の飯島さんは宇治に住んで13年、自然と歴史に惹かれて散策を楽しんでこられた。宇治川の両岸を始め、三室戸寺、鵜飼、萬福寺などの魅力を、それぞれ千字程度の文章によくまとめられている。古跡は「先人のプレゼント」だと捉える作者は、各所をきちんと紹介する一方で、平等院通りのお茶の香り、三室戸寺の「はす酒」の味、静かな琴坂の水音など、五感を通じた描写も印象深い。そして何より楽しいのが、様々な体験談だ。例えば萬福寺で普茶料理を食べながら「修行僧もこれを食べていたの?」と疑問に思って修行を体験したり、「茶の木人形」を自分でも作りたくなってワークショップに参加したり…。その文化への尽きせぬ関心と行動力も、市民文化賞の奨励賞にふさわしい。


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