ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 文化事業 > 第30回紫式部市民文化賞 句集『お福分け』

本文

第30回紫式部市民文化賞 句集『お福分け』

印刷ページ表示 更新日:2020年9月7日更新 <外部リンク>

第30回紫式部市民文化賞  句集『お福分け』

受賞の言葉(武智 由紀子さん)

 市民文化賞受賞のお知らせを頂き驚いています。そして大変光栄に思います。

 60歳を過ぎてから俳句と出会い、俳句を始めてから生活の中で小さな出来事や変化に心を留め、愉しみ、幸せを感じる自分がいます。

 言葉の持つ深さと力、不思議さに毎日が学びの日々ですが、人生の後半に俳句を通して楽しい時間が持てる事に感謝しています。

 また、保育の仕事や平和運動の中で大事にしてきた反戦、平和への思いを俳句で表現出来る事がうれしく、沖縄、広島等へ寄せる心を詠んだ句も句集に編み込みました。

 17音の小さな世界ですが喜びや悲しみ、深い思いを私というフィルターを通し、誕生した「句集」です。

武智 由紀子 氏
【著者略歴】

昭和19年 島根県出雲市生まれ

平成20年 「寺子屋」火箱ひろ俳句教室入会

宇治市木幡 在住

作品紹介と講評(坪内 稔典 選考委員)

 句集『お福分け』は60歳を過ぎてから俳句を作るようになった武智由紀子さん(宇治市木幡)の私家版の句集。生き生きとした感覚が現代の普通の言葉で表現されており、とても平易、しかも快い。次がその代表的な作品だが、新じゃがの句や象の糞のユーモアからは、作者の前向きで大らかな気分が伝わる。

  僕らしさって何だろ何だろ卒業す

  新じゃがの煮崩ればかりつっつくな

  反戦と旬を大事にしてトマト

  終戦日ぱふんぱふんと象の糞

  十回は噛めよマクドの冬の子よ

 なお、題名の「お福分け」はいわゆる「おすそわけ」。