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第32回紫式部市民文化賞ユース賞 小説『思い思い描く、たった一つの青く光る一瞬の煌めきを』

印刷ページ表示 更新日:2022年10月6日更新 <外部リンク>

第32回紫式部市民文化賞ユース賞 小説『思い思い描く、たった一つの青く光る一瞬の煌めきを』

受賞の言葉(小嶋 彩加さん)

 私は紫式部が書いた源氏物語が好きで彼女のように一度だけでも物語を書いてみたいという結論に至り、物語を初めて書きました。実際に書いてみるまでは素人でもある程度は出来るのではないかと思っていました。しかし、その考えは甘く、どのようなジャンルや登場人物にするか、どのような技法を用いて登場人物の心情を暗示するか、などを考えると想像以上に大変でした。

 物語は主に主人公が中三の時と二十五歳の時、そして生まれ変わってからの話に分かれます。中三の時はよくある話という感じですが、残りの二つはファンタジーを取り入れた内容になっています。

 今回、物語を書いてみて新たな目標が出来ました。今は文章構成の仕方や小説のジャンルなども詳しく分かりませんが、生きるのに疲れた人達や生きる希望が無くなった人達の心に響く物語を書きたいです。それをいち早く実現できるように日々頑張ります。

ユース賞

【著者略歴】

平成21年12月生まれ、京都府宇治市在住。

立命館宇治中学校在学中。

作品紹介と講評(中川 成美  選考委員)

 10万年後の未来に生きる若き恋人同士を主人公とする本作は、SF小説というジャンルにとどまらない、愛の強靭さを描く青春小説である。澪と音夢は幼馴染でお互いを深く愛していたが、音夢にはペテルギウスが爆発するときに新しい星に生まれ変わってしまうという運命の病を抱えていた。音夢は15歳で星となるが、10年後に澪はその星に行き、音夢と再会し、来世では生涯を共にしようと約束する。10万歳まで生きた澪は、死後に前世とそっくりな環境に生まれ、音夢と再会する。

 星や人間への転生を繰り返しながら愛を貫くというストーリー展開は、やや舌足らずなところもあるが、作者の瑞々しい感性が反映して、心地よい読後感をもたらしてくれる。ユース賞にふさわしい作品である。


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