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第33回紫式部市民文化賞 随筆『宇治でのよしなしごと』

印刷ページ表示 更新日:2023年10月5日更新 <外部リンク>

第33回紫式部市民文化賞  随筆『宇治でのよしなしごと』

受賞の言葉(片桐  望さん)

  この度は私の作品「宇治でのよしなしごと」が紫式部文化賞に選ばれました。応募した時は、うまくいって佳作ぐらいに引っかかればいいかと思っていましたが、思いもかけずトップ当選という知らせで、びっくりしてしまいました。
  この賞は、宇治市が毎年市民の作品を対象に贈ってきたもので、極めてローカルな賞ですが、賞の名前にかの高名な紫式部の名前が冠されています。そのうえ「よしなしごと」という言葉は、これまた高名な兼好法師から頂いたもので、今回の受賞を機会に、両巨頭がわが駄文を見て「なんじゃこれは!?」とお怒りになるのではないかと、気にはなります。とはいうものの、私としてはこの受賞を率直に喜んでおります。
  私は、(2011年12月から2019年6月にかけて)台湾に移住していたころは「台湾通信」という名で、そのあと宇治に帰国してからは「宇治便り」→「宇治でのよしなしごと」といった名で、暇に任せて駄文を書いては旧知の友人諸氏に発信しておりました。今回の受賞作品は、この宇治から発信した部分にほんの少し手を入れて全体の形を整えたものです。今や「よしなしごと」のネタもほぼ尽きたかといったところですが、この受賞を機に、次の方向性を探ることができればいいかと思っています。​

片桐様

【著者略歴】

生年月日:1945年7月14日

現住所:京都府宇治市

趣味:卓球、街歩き(ウォーキング、自転車)

[職歴]

2011- 東禾日語中心(台中) 日本語上級者コース担当(非常勤)

2008-2011 独立行政法人 物質・材料研究機構 特別研究員(非常勤)

2005 -2008  横浜国立大学 産学連携コーディネータ(産学連携)

2002-2005  中央青山監査法人 エコビラン事業部長(材料・環境関連コンサル)

2000-2002  Pwc-Ecobilanジャパン株式会社 社長(材料・環境関連コンサル)

1993-2000  神鋼リサーチ(株) 首席研究員 (材料と環境関連の技術調査)

1972-1992  (株)神戸製鋼所 技術開発本部 研究員/主任研究員(製鋼研究、テーマ 企画)

[教育]

1972:東京大学 工学部 博士課程中退

1971:東京大学 工学部 修士課程修了

1969:東京大学 工学部 冶金学科卒業

[著書]

1) ナツメ社  図解雑学「金属の科学」、徳田昌則、山田勝利、片桐 望(2005)

2) ナツメ社  構造、状態、磁性、資源からわかる「金属の科学」、徳田昌則総監修、岡本篤樹、津田哲明、片桐 望著(2012)

作品紹介と講評(選考委員 坪内 稔典)

 作者は2019年に宇治へ移住した。以来、関心の向くままに歩き、写真を撮り、インターネットで調べ、その感想をパソコンで書いた。そんなにして出来上がった随筆集だが、足とインターネットがさくさくと快く働いている。尹東柱(ユンドンジュ)の碑や山本宣治の墓、宇治の晩秋風景、橋姫神社、ユニチカ、ウトロ、宇治の地蔵というように足はいろんな方向にむく。その気ままさがこの随筆集に多様さと楽しさをもたらしている。傑作は自宅の2階の窓から撮ったユニチカ宇治工場の煙かも。おなかの出たおじさん、頭に弟を乗せて西を向く少年、東の空を見上げる少女など、煙のようすが実に楽しい。作者の日々の楽しさもうかがえる、まさに一市民の文化活動がこの随筆集だ。


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