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第36回紫式部市民文化賞 随筆『70歳、トライアスロンデビューしました』

印刷ページ表示 更新日:2026年9月24日更新 <外部リンク>

第36回紫式部市民文化賞  随筆『70歳、トライアスロンデビューしました』

受賞の言葉(小島 洋子さん)

 この度は、私の住む街、宇治市より、このような素晴らしい賞を賜り、大変光栄に存じます。私はピアノで音大へ行き、音楽科の教諭として退職まで勤務し、スポーツとは無縁な人間でした。退職後のある日、現役時代同僚だった友人が、たまたま経験豊富なトライアスリートで、ロードバイクの練習会に誘ってくれたことが全ての始まりでした。ロードバイクで数年一緒に走っていたところ、トライアスロンをやってみないか?と誘われたのですが、私は足に問題を抱えていた為、いつも断っていました。ところが、足の問題はスーパードクターによる手術を経て解決したので、もう断る理由もなくなり、とうとうトライアスロン大会への出場となりました。デビューした年に年間チャンピオンを頂き、次の年には世界大会に、日本代表で出場できました。スポーツ経験ゼロの70歳の女性でも、日々努力をすれば、夢が叶う、ということを色んな人に伝えたくて綴ってみました。

​小島氏

 

【著者略歴】

1954年大阪市生まれ。宇治市在住。
大阪音楽大学卒。私立プール学院・大阪府立学校等で教諭として計32年間勤務し、退職後自転車を始めた。2024年70歳でトライアスロン大会に初出場。その年に年間チャンピオンとなり、2025年オーストラリアで行われた世界大会に日本代表で出場、完走した。スポーツジムで、トレーニングの合間にダンスも楽しむなど、充実した日々を過ごしている。

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作品紹介と講評(選考委員 塩見 啓子)

 トライアスロンという名前は知っていても、3種目を同時にやるなんて超人にしかできないのでは?と思っている人が多いかもしれません。私もその一人でした。けれども同作を読んで、その誤解が「誰でも挑戦できるスポーツなんだ。なんだか楽しそうだなぁ」に変わったのは、作者の衒いのない、臨場感溢れる文章のなせる業だと思います。
 ジムに通っていた程度の作者が、まず自転車の魅力を知り、水泳、ランニング、トライアスロンへと一気に「はまってゆく」過程。様々な苦労を乗り越えてレースに出場し、チャンピオンに手の届くほどの躍進ぶり。サポートしてくれる仲間との温かい交流を含めて、実に爽快に描かれています。「何でも楽しんでやろう」精神に溢れた、市民文化賞にふさわしい作品です。

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