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第36回紫式部市民文化賞 小説『伽藍堂』

印刷ページ表示 更新日:2026年9月24日更新 <外部リンク>

第36回紫式部市民文化賞  小説『伽藍堂』

受賞の言葉(赤沢 桜さん)

 このたび、紫式部市民文化賞という素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございます。私自身執筆経験が乏しく、一文一文手探りで作り上げた作品だったために、このような賞をいただけたことに、驚きとともに大きな喜びを感じています。今回の作品では「継承」をテーマに、誰かに伝えていきたいと思っている想いや願いを自分なりの物語として描きました。自分のなかの想いがこうやって作品となり、読んでくださった皆様に届けられることを、大変嬉しく思います。そして、作品を通して受け取ったものが、またほかの誰かの心に伝わっていくことも、文学の大きな魅力だと思っています。これからも、文学の魅力、そして宇治市の魅力をさらに伝えていければと思います。最後になりましたが、作品を読んでくださった皆様、そしてこのような貴重な機会をくださった皆様に、心より感謝申し上げます。​

​赤沢さん

 

【著者略歴】

2010年 宇治市生まれ
2019年 宇治っ子朗読劇団☆GENJI 入団
2022年 京都橘中学校 入学(同時に演劇部へ入部)
2025年 京都橘中学校 卒業、京都橘高等学校 入学
現在 京都橘高等学校 在学中(演劇部所属)​

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作品紹介と講評(選考委員 植山 俊宏)

 幼馴染の真衣と理佳は真衣の祖母カヱデの店「カミムラ商店」を居場所として高校生へと成長した。「カミムラ商店」はカヱデの死により休業となるが、二人は変わらず居場所として活用する。高校二年生になり、理佳は文化祭の実行委員を引き受けることになる。模擬店はお化け屋敷。理佳の奮闘と真衣の強力な支援、高校生たちの葛藤と調和、なつという少女の精霊の登場などが絡みあいお化け屋敷は成功裏に終わる。そこに「カミムラ商店」の取り壊しが持ち上がる。接続表現を可能な限り使用せず、ほとんどが短文で構成された詩的な文体は読者に作品の世界を強く印象付けてくれる。読み応えのある小説である。「使命感」をテーマに小説の世界を見事に築き上げた作品は、市民文化賞に値すると評価した。


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