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クローズアップ

なぜ宣言に至った

府立洛南病院副院長

森俊夫

(もりとし

お)

さん

認知症の有病率

は、年齢とともに右

肩上がりに増加して

いき、私たちが平均

寿命まで生きた時に

は、おおよそ2人に

1人 認知症という

ことになります。認知症はだれにとって

も身近な病気であり、 と無縁に生

きることのできる人はいません。

ところがこれまで私たちは、認知症を

避け、否定的にとらえてきた側面があり

ます。しかし、 「認知症とともに笑顔で

生きること」 が可能であることは、認知

症のご本人が証明 ています。

当事者の声を施策

市民一人ひとりが認知症について

く理解し、認知症の人の視点に立って

世代や立場を越え、まちぐるみで支える

ネットワークを築くことが何より大切で

す。

市ではその思いを、 「認知症の人にや

さしいまち・うじ」 宣言として発表しま

した。またこの宣言の実現に向け、認知

症の人の声を施策につなげる取り組みを

すすめています。

認知症とともに生きる

伊藤俊彦

(いとうとしひこ)

さん

(本人)

認知症と診

断された当初

は、知識もな

く「このまま 病状が進んで

何もわからな

くなる」 という恐怖を感じました。その

後、同じ病気を抱える仲間に出会い、

「先の見えない不安」から解放されて、

「ないものねだりをするのではなく、出

来る事を出来るうちにしよう」 と思うよ

うになり、現在に至っております。

3月 21 日(祝)午前 11 時~午後 4 時

生涯学習センター

市の認知症施策の紹介、様々な団体

の最新活動報告など

無料

 この他にも、こども向けや専門職向

けの内容も準備しています。

 また、イベント詳細は「れもねいど」の

ホームページ及びフェイスブックにて配

信しています。

(福)悠仁福祉会( 25-2577)

 これまで個別に提供

していた認知症の各段

階に必要な治療やケ

ア、入所施設までを

「京都認知症総合セン

ター」ではワンストッ

プで提供します。認知症になっても、住み慣れた地域

で馴染みの人間関係の中で過ごせることを目指します。

認知症に対応する医療

認知症の訪問診療や看護、外来診察を担う医療施設

本人と家族に寄り添う初期支援

認知症の人や家族等からの相談、安心できる居場所、

また本人の生きがいや社会参加の場として、認知症の

人、家族、地域住民等誰もが気軽に集える常設型カ

フェを設置し、また就労支援等を目指します。

在宅生活を支える通所・訪問サービス

認知症デイサービスや短期入所サービス、訪問介護の

サービスを提供

手厚くサポートする入所施設

特別養護老人ホームや認知症対応型高齢者グループ

ホーム等を併設

健康生きがい課 (

内線 2080)

中西美幸

(なかにしみゆき)

さん

(本人)

認知症であることを

近所の方に打ち明けた

ところ、声をかけても

らえるようになり、う

れしいです。

中西俊夫

(なかにしとしお)

さん

(夫)

認知症本人は変われないので、介護者

である自分が本人のありのままを受け止

めたいと思っています。

年齢別の認知症高齢者の割合

認知症フォーラム

in宇治

京都認知症総合センターが

まもなくオープン

れもねいど

0

10

20

30

40

50

60

70

80

[%]

2.9

65~69

厚生労働省研究班推計(2013)

70~74 75~79 80~84 85~89 90~94 95~ [歳]

4.1

13.6

21.8

41.4

61.0

79.5

全国数

462万人

2