奈良時代以前
物語のはじまり
古くから人々の営みがあった宇治。宇治は歴史的にも、文学的にも欠くことのできない舞台として登場し、これにまつわる名所旧跡が、現在も多く残っています。
例えば、「宇治上神社」「宇治神社」のご祭神である菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)。応神天皇の皇子であった菟道稚郎子は、兄で後に仁徳天皇となる大鷦鷯尊(おおさざきのみこと)に皇位を譲るために、宇治で命を絶ったとされる物語が古事記、日本書紀にあります。また、宇治橋が架けられ、天智天皇が都を移した近江大津宮と奈良を多くの官人が行き交うようになるなど、交通の要衝としての重要度が増すと、政権を左右する数多くの攻防が宇治橋を挟んで繰り広げられていきました。
なお菟道稚郎子が道に迷った際、一羽のうさぎが現れて振り返りながら道案内をして導いてくれたことで、“みかえり兎”は正しい道へと導く存在とされています。

奈良時代以前
物語のはじまり

平安時代
平安貴族たちに
愛された別荘地として

平安末期〜鎌倉時代
戦いの舞台として

室町時代〜江戸時代
日本一と称えられた
お茶の街の誕生

明治時代〜現在
歴史が重層する
世界的な観光地として