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【イベントレポート】「令和4年度宇治市未来キャンパス」プロジェクト発表会 ”君がはじまる。街がうごきだす。”

印刷ページ表示 大きな文字で印刷 更新日:2023年2月10日更新

令和4年度宇治市未来キャンパスについて ←概要

宇治市では「子育てにやさしいまち実現プロジェクト」の一つとして、令和3年度より、高校生・大学生を対象とした「宇治市未来キャンパス」事業を実施しております。
令和4年度については、宇治市を舞台に、多様な働き方を知り、地域課題を解決しながら、「将来こんなこと(事業)をやってみたい」を具現化する、起業・体験スクールを実施。

令和4年12月10日(土)
全9回のプログラムの最後に、各受講生のプロジェクト発表を実施しました。(一般の方の観覧可能)

宇治市未来キャンパスの様子

プロジェクト発表会の内容

15名(個人13名+1チーム2名)が宇治をテーマにプロジェクトをプレゼン!
※当日は体調不良等で3名欠席となり、12名にて実施。

日時:令和4年12月10日(土)午後2時00分~午後5時00分

場所:宇治市生涯学習センター1階 第1ホール

【メインテーマ】
⑴「観光客が商店街でもっと消費するための仕掛けを考えよう」
⑵「茶づなで観光客が各観光地への導線となるアートイベントを12/3に設計しよう!」
⑶「街づくりに高校生・大学生が関わるためには何が必要か考えよう」

【プログラム】
14時00分 開会
14時15分 宇治市未来キャンパスの取組
14時30分 個別発表(4分)・質疑応答(4分) ×11組(14組予定だが3組欠席)
16時30分 総評
17時00分 閉会・集合写真

  全体

特別ゲスト

プレゼンへの鋭い質問と講評・総評を6名のゲストからいただきます。
ゲスト

【ゲスト(敬称略)】
・宇治市長 松村 淳子
・宇治商工会議所会頭 山仲 修矢
・株式会社taliki 代表取締役CEO 中村 多伽
・宇治橋通商店街振興組合 代表理事 佐脇 至
・認定NPO GLOCAL CENTER 代表理事 行元 沙弥
・お茶と宇治のまち歴史公園(茶づな) 
 主任学芸員/コーディネーター 中畑 伶威

開会あいさつ

市長から発表者への激励のあいさつ。
高校生・大学生の皆さんに、多様な選択肢をもって果敢にチャレンジしてもらいたい!!というメッセージを伝えさせていただきました。
あいさつ

宇治市未来キャンパスの取組

本事業を進めてきた、株式会社talikiの原田CCOが、本事業の取組内容を説明
原田

<令和4年度プログラム内容>
第1回(9/17)「事業作りとは何か・ターゲット設定」
 ・フィールドワーク:宇治橋通り商店街・大阪屋マーケット・茶づな
第2回(9/22)「課題を見つけよう・地域の方へのヒアリング」
 ・宇治橋通商店街振興組合:佐脇さん、大阪屋マーケット商店会:田邊さん、茶づな:中畑さん
第3回(9/29)「課題を深めよう・ヒアリングの進め方」
 ・ゲスト講義:(株)COLEYO:川村さん
第4回(10/13)「仮説検証とは・仮説の立て方」
第5回(10/23)中間発表「事業者等からのフィードバック」
 ・(株)COLEYO:川村さん、(株)taliki:中村さん、宇治橋通商店街振興組合:佐脇さん、茶づな:中畑さん
第6回(11/3)「プロトタイプ検証とは」(オンライン)
第7回(11/10)「プロトタイプの事例を学ぼう」
 ・ゲスト講義:有限責任事業組合まちとしごと総合研究所:東さん
第8回(11/17)「プロトタイプ終了後のヒアリング設計」(オンライン)
第9回(12/10)最終発表会「ゲスト招聘・フィードバック」

プロジェクト発表

(メインテーマ及び各テーマ並びに所属校(発表順))
⑴「観光客が商店街でもっと消費するための仕掛けを考えよう」
⑵「茶づなで観光客が各観光地への導線となるアートイベントを12/3に設計しよう!」
⑶「街づくりに高校生・大学生が関わるためには何が必要か考えよう」

1.【宇治橋通り商店街で高校生の交流スペースを作る】(立命館宇治高校)
「帰宅部活」を実施し、コーヒー屋台で高校生・大学生とコミュニケーションをとりながら社会参画の面白さを伝えた。​
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講評
「イベント参加者からすると、「○○さんがいる場に行きたい」と思ったから来たんだと思う。この子が来たいと思ったきっかけは何かを考えられるといい。また、大人にどんな人脈や金銭的な協力が得られたらいいのかを考えられるとさらにいい。」
「「社会参画の一歩目」というのがよかった。「○○さんみたいな人を増やしていく」について、”参画したい人”だと重たくなったりするので、どうやったら楽しく、気がついたらやっていたという状況にどう巻き込んだらいいかというコンセプトに共感した。」

2.【宇治の見どころをInstagramで発信】(京都明徳高校)
宇治橋通り商店街のInstagramのリールを作成し、若者向けに発信​。
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講評
「「発信」に着目されていて宇治市に対して学生からの目線で発信したのがよかった。毎日様々な投稿をチェックしている中で、さらっと知らずにこの動画を見ていた。」
「実際に提案してくれたことをやってくれてよかった。映えだけでなく「人」にも着目してほしい。商品ではなく人にお客さんがついたりするのでぜひ続けて欲しい。」
「動画めっちゃよかった!人の動画の運用代行をしたりするが、いろんな人に協力してもらって作ったということが伝わってその点がすごくいいと思った!」

3.【茶づなで「おしゃピク」】(同志社大学) ※当日欠席
茶づなにおいて、地域の人と観光客が混ざって楽しめるフェスコンテンツ「おしゃピク(おしゃれなピクニック)」を実施した。
​ 

4.【宇治橋通り商店街を盛り上げる、アートベンチの制作・設置】(龍谷大学)
茶づなでのイベント開催にあたっての広報。宇治橋通り商店街の雰囲気を盛り上げていく施策として、事業者に協力していただき廃材で作ったベンチを活用し、子どもを中心に多数の人にお絵描きをしてもらい、宇治橋通り商店街と茶づなにベンチを設置。​
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講評
「めっちゃ面白かったし隅々まで見に行きたくなりました。今の時代のベンチ、再定義ができると広がったり愛されたりするのかなと思った。」
「とてもいいプロジェクト。宇治の外側の人たちが来るとしたらどんなものがいいと思うのかも考えてみてほしいし、次回作にも期待している!」

5.【「宇治検定」で宇治に詳しくなろう!】(同志社大学) ※体調の関係で録画再生
地域の若い人・高齢者等様々な人が集い、地域のことを考える機会となるような「宇治検定」を作成​。
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講評
「宇治検定を作ってもらうことはとてもいい。実は、移住したいという方も結構いて、このようなものがあるとそういう人はめちゃくちゃ喜ぶし、それを加速させるアイデアだと思った。」
「茶づなのお客さんでも移住者や宇治のどこをみたらいいかという方もいるので、参考になると思った。地元の方も関係なく宇治の街を知れるコンテンツになっていくと思った。これからぜひ実践してほしい、茶づなとしても関わっていきたい。」
「出題者が高校生、対象者が観光客など広く回答があるとよい。
高校生に対しての巻き込み方がすごく重要なんだと思った。宇治の「推し」は何?とかの方が高校生が興味持ってくれたり、コンセプトに引かれたりするのではないか。」

6.【宇治フォトイベントの開催で、魅力を収める】(京都大学)
(1)宇治橋り商店街でフォトイベントを実施し、新たな視点で商店街の魅力を探した。
(2)今回宇治市未来キャンパスで学んだことをレポートとして宇治市に提出。​​
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講評
「今後の展開として、宇治市役所のみではもったいないのでは?公開した方がいいんじゃないのか?みんなが蓄積してきたナレッジを他の自治体で横展開できないのか、他の大人にも転用できないかなど、より高度なナレッジシェアができたらいいと思った。」
「事業者やお店など盛り上げていきたいと思っている人に提案をしていく視点が、ニーズとマッチングしてていいと思った。いろんな人が気づきを見れたり、なんでそう思ったのかを見えるようにシェアがあるといい。アクセスができて、どういう人たちが見て、どう反映されたのかが見えるといい。これからが楽しみ。」

7.【宇治の知られざる飲食店・良い場所を動画で発信】(N高等学院)
地域の良さ、宇治橋通り商店街の良さを動画に収めて、観光客や地域の方に伝えるものを制作。​
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講評
「綺麗な動画で素晴らしい。今回の事業で、できるようになったこと、できなかったことが明確になったということでいい経験になったようですね。」
「BGMをイメージしながら聞いていた。YouTubeは個人で挙げる?行政に編集してもらってから挙げる?投稿にはいろんなハードルができている。車のナンバープレートや顔が写っているのはチャンネルによってはNGになる、気をつけないといけない点。人や車の動きが動画で見えてくるのはすごくよかった。」

8.【宇治のコアファンを獲得して、発信する媒体をつくる】(同志社大学) ※当日欠席

9.【謎解きスタンプラリー】(龍谷大学) ※当日欠席
​宇治橋通り商店街の回遊を促すために、地域のお店を紹介するスタンプラリーを企画。

10.【茶づなInstagramで魅力を広く発信】(京都文教大学)
茶づなのInstagramを運用して、地域の施設との導線をつくることに挑戦。​
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講評
「インスタを見てみて、時間がかかったんだろうなと思った。統一感もあるし素敵。英語を意識されているので海外の人へキャプションがあったらまた違う対象にもリーチしそう。」
「このイベントにとっては、知ってもらうのか、イベントに参加するのかなど、目的や優先順位によってその後どんな計画をしたらいいかが決まってくる。実際何ができたら超大成功なんだろう?を決めてみて欲しい。かわいいタッチで興味が湧くデザインだった!」

11.【輝く住民インタビュー!地域の人も知らない魅力の発信】(奈良県立大学)
地域の輝く住民をインタビューした冊子を作成・配布。地域の人も知らない宇治の良さを再発見する機会を創出。​
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講評
「街について発信する際に、人の深さや母体を知っていないと伝えられない。どういう地域課題を持っているかを知っておかないといけない。イベントでは、当日のファッションショーに出演していた女子大生や来場者にも一生懸命に声をかけていたところに感心した。」
「「何に取り組んだらいいかわからない」という課題を持っている人はたくさんいる。全員やりたいことばかりだったら回らない。あなたのように、引き出してくれる人がいること、誰かの応援者になることが大切。」

12.【小学生と街歩き探検!宇治の魅力紹介マップづくり】(京都大学)
宇治橋通り商店街で小学生と街歩き探検の機会をつくり、こどもたちと宇治のお店や魅力を紹介するマップを作成するイベントを実施。​
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講評
「思いのほかたくさんの方が参加してくれてよかった。宇治橋通り商店街を舞台にやってくれてありがたい。人と人を繋ぐプラットフォーム的な事業が良い。お店の店主と消費者の繋がりが一番の魅力、今後もぜひ続けて欲しい。京都文教大学のCanvasさんとぜひコラボしてほしい。」
「子どもたちのスライドが印象的。作ったマップを見て商店街を通る車が印象的だったのか、気になった。子どもたちの感性が手作りに込められている感じがした。商店街の他のイベントとかでこういう機会が増えると、楽しいだろうと感じた。」
「仮説の立て方、検証項目→実証とかの流れの解像度が高くてびっくりした。元々経験したことがあるみたいでめちゃくちゃすごい。いろんな仮説を出していたところで結果ポジティブだったと思うが、あえて出すとしたらの反省点を振り返ってみてほしい。」

13.【宇治の魅力を知るツアーの企画】(龍谷大学)
茶づなのイベントに絡めて、宇治の魅力を知るための家族向けのまち観光ツアーを実施。​
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講評
「「親子で観光できるところが少ない」という結果に対して、どんな改善が必要か。宇治市側として改善すべきことはありそうか?など振り返って考えてみてほしい。」
「小さなこども連れの観光客は実際に少ない。既存の観光コンテンツで工夫されたのは素晴らしい。茶作り体験など茶づななども活用して展開していけると良さそう」

14.【地域の若者が集う場をつくる】(龍谷大学大学院)
アーバンデザインセンター宇治にて、地域の若者が集うイベントを実施し、高校生・大学生が交流して宇治の魅力を知るとともに、新たな発見・出会い・さらなる企画が生まれる場を創出。
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講評
「「参加できていない」人たちが興味を持ってアイデアはあるが実現するまでに、他にどんなハードルがある?というのをイメージしておいてほしい。中間発表の際には店舗を構えて・・・という話も出ていたので今後に期待しています。」
「20~30年後の会議をしている場面で、ロの字の会議なんだと衝撃だった。既存の取り組みの上での課題があれば教えて欲しい、別軸で変えるべきこと、やめるべきことは?違和感をもっと大人に伝えられるといい。大人側に合わせる形になっているところを変えていくべき」
「高校生に対してまちづくりを考えるというアイデアは面白い。何をどう組み合わせていくのかを考えないといけない。若い人の意見を取り入れて変えていくのも大事だが、ご年配の人が暮らしているのも事実。若い人がどういう風に参加したがっているのか、意見を言う場をどう作っていくのかという観点では面白いと思った。」

 

ゲスト講評及び総評

各発表終了後に、ゲスト複数名からの講評。
全発表終了後に、ゲスト6名から総評をいただきました。
12そうひょう

総評
・「MIXの価値と飛び込んだところがとてもいい。みんな真面目すぎて、反省点が厳しい。もっと周りに頼って甘えてどんどん大人を巻き込んでください。」
・「すごく楽しみにしていた。一人一人がより良くしていきたいという姿勢と、熱意があったのが素晴らしい。いろんな事業者に協力をしてもらって、「できない」より「どうやったらできるか」を考えてみて、今後の活動に活かしてください!」
・「それぞれの発表全て素晴らしかった。宇治橋通り商店街に関わるアイデアばかりで、いろんなアイデアをリンクできると思った。継続もぜひして欲しいし、なんでも協力していきたい。」
・「一つ一つのプレゼンが素晴らしかった。今のみんなはどんなに迷惑かけてもいくらでもチャレンジできる。かつ「頼る」というと、金とコネしか大人は持ってない。みんなの発想力を使って、ごめんなさいとありがとうが言えたらなんでもチャレンジできる。違うアイデアに移行したとしても、今回の経験ですごく視野が広まっているのでなんでもチャレンジしてほしい」
・「時間がなかったと言っていたが、その間にこれだけアイデアを出して発信して実行までして、正直びっくりした。これを続けるだけでも活性化にすぐ繋がっていくというのもある、宇治の商店街だけでなく、宇治全体の発信に繋がっていけたらという期待がある。すごくいいプレゼンだった。」
・「3ヶ月という短い中で、「何を課題と捉えてどう実行するか」について行政でもやっている企画プロセスをやっているバイタリティがすごい。面白い課題の見方だなという新しい発見がある。500点満点つけたい。コメンテーターのコメントがポジティブなものからもっとこうしたらいいまであって力をもらった。学校で学べないものをここで学んだというのは「未来キャンパス」という事業の目的が叶ったと感じている。」

写真撮影

最後はみんなで写真撮影。
今回の経験が、皆さんの人生の一助となれば幸いです。今後のご活躍を楽しみにしています。
また会いましょう!!
全

 

(株)taliki のHPでもイベントレポートが掲載されました。↓↓

https://taliki.org/archives/5760<外部リンク>

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