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薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」

印刷ページ表示 更新日:2019年11月5日更新 <外部リンク>

ダメ。ゼッタイ。普及運動のポスター

薬物乱用防止の基礎知識

薬物乱用とは

 薬物乱用のおそろしさは、単に乱用者自身の精神や身体上の問題にとどまらず、家庭内暴力などによる家庭の崩壊、さらには、殺人、放火等悲惨な事件の原因にもなり、社会全体への問題と発展します。

 麻薬や覚せい剤などの薬物は、使用しているうちにやめられなくなるという"依存性"と、乱用による"幻覚"、"妄想"に伴う自傷、他害の危険性があるという大きな特徴があります。一度だけのつもりがいつの間にか中毒となり、一度しかない人生が取り返しのつかないものとなるのです。

始めるきっかけ

 日常生活の中に薬物乱用への誘惑が存在しています。薬物乱用を始めるきっかけは、快感への追求、好奇心といったものがほとんどと思われていますが、それだけではありません。

 「やせられる」「自信がつく」「充実感がある」「スカッとする」「元気がでる」といった誘い言葉についのせられ、危険な薬物とは知らずに手をだしてしまうケースもあるのです。

 遊び友達、昔の同級生、職場の仲間など、ちょっと見たところ、信頼のおける身近な人からすすめられ、いつのまにか薬物乱用に染まってしまう場合もあります。また、偶然の出会いも多く、とくに未成年者の場合、たまたま行った友人宅のパーティーでシンナーやマリファナと出会い、その後乱用をくりかえすといったケースがよくみられます。

薬物を始めるきっかけの画像

依存症とは

「1回だけなら大丈夫、いつでもやめられる」そんな甘い考えこそ危険です。

 乱用される危険のある薬物は、"こころ"つまり、精神に影響をあたえる作用をもっています。中枢神経を興奮させたり、抑制したりして、幸福な気分やそう快感、お酒に酔ったような感じ、不安が消えていく感じ、知覚の変化、実際にはないものが見えたり聞こえたりする幻覚・幻聴などをもたらします。

 しかし、薬物乱用のもっとも恐ろしい特徴は、何度もくりかえして使いたくなる「依存性」という性質をもっていることです。乱用をくりかえす人は、「快感を得るため」ではなく、いつまでもなおらない疲労感やイライラ、不安からのがれるため、つまり「不安感をなくすため」に薬物に頼らざるを得なくなります。そうして、薬物なしではいられなくなるのです。しかも覚せい剤などいくつかの乱用薬物には、使用をくりかえしているうち、それまでと同じ量では効かなくなる「耐性」という性質があります。

 1回だけと思って始めた人も、薬物の「依存性」と「耐性」によって使用する量や回数がどんどん増えていき、自分の意志ではやめることができなくなり、どうしようもない悪循環となるのです。

薬物と精神的・身体的依存の表

薬物乱用の影響

心身への影響

薬物を乱用すると人生がダメになる

(薬物乱用者に見られる性格・人格の変化)

 10代は、心身の成熟とともに人格の形成に大切な時期です。自分の周囲に向けられていた視線が自己の内面に向けられ、自我の発見につながる時期であり、社会の一員としての行動様式や社会規範を習得し、自分らしさを発揮していく時期なのです。

 この大切な時期に薬物乱用の悪循環に取り込まれると、社会への適応能力が鍛えられず、薬物乱用者に特有な性格傾向が助長されます。人格の障害は情動面と意欲面の変化として現れます。さらに、道徳心が低下して反社会的な行動も見られます。こうして精神的に未熟で、社会性の発達が停滞し、人格の形成が阻害されるため、社会に適応することが困難となります。

心身への影響の画像

社会的影響

薬物乱用がもたらす影響は個人にとどまらず、周囲の人や社会全体に害をもたらします。

 薬物乱用は個人の問題だから、別にかまわないのでは...という人がいますが、それはおろかな考えというしかありません。薬物乱用ほど、周囲に深刻な影響を与えるものはほかにないからです。

 代表的なひとつが暴力です。長い間、薬物を乱用していると、知覚障害・食欲減退・情緒障害、幻覚や被害妄想が強くなり、家族に乱暴したり、常に凶器をもち歩くなどの異常行動がめだつようになります。家族や周囲の人たちはそれらにふりまわされ、恐怖と苦痛の毎日を強いられることになります。

 また、乱用薬物の密売価格は非常に高いため、一家の大黒柱である父親が仕事をやめ、家財道具を売り払い、ばく大な借金に追い回されたあげく、家庭崩壊、生活破綻にまでいきついたり、未成年の子どもが家の金品を持ち出したりするなど、薬物乱用は経済的にも深刻な事態を招きます。

 さらに、薬物乱用はさまざまな犯罪にもむすびついています。幻覚や妄想、フラッシュバック現象によってひきおこされる殺人、放火、監禁、傷害などの凶悪な事件や、薬代欲しさの窃盗などがあとをたちません。

 このほか、乱用薬物が国際麻薬犯罪組織や日本の暴力団の資金源になるといった社会問題など、薬物乱用による影響は広い範囲にわたり、さまざまな角度から市民生活をおびやかしています。

(※薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ、厚生労働省ホームページを参考に編集しています。)

リンク集

「不正大麻・けし撲滅運動」

~「大麻」・「けし」を発見したときは通報してください~

毎年5月・6月は「不正大麻・けし撲滅運動」の期間です。

 この運動は、不正栽培や犯罪予防の観点から各地に自生している「大麻」や「けし」を撲滅するため、「大麻」や「けし」の発見と除去、また、これらに関する正しい知識の普及・啓発を目的に実施するもので、昭和35年から毎年取り組んでいます。
 「大麻」やあへん系麻薬の原料となる「けし」は、大麻取締法、あへん法などにより、栽培の免許を持つ人以外の栽培が禁止されていますが、依然として乱用目的で不正栽培をする人が後を絶たない状況です。また、自生している「大麻」や「けし」を除去する取り組みも継続的に行っていますが、いまだ根絶には至っていません。

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