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景観の啓発・景観十景・景観十帖・美し近畿景観向上プロジェクト

印刷ページ表示 更新日:2019年11月5日更新 <外部リンク>

景観に対する関心や意識を高めましょう

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 宇治市では、平成17年に市民一人ひとりが、景観づくりに取り組んでいくきっかけとなるよう、宇治の美しい景観を詠んだ和歌を市民および全国からも公募し、その中から源氏物語宇治十帖にちなんで十首を選び、「宇治景観十帖」と称することとしました。
 また、平成18年に宇治の景観を代表するものとして同様に公募し、その中から「自然景観」、「文化景観」、「生活景観」の3部門に分け、それぞれ10点を選び、「宇治景観十景」として定めました。
 今後も、市民にとってかけがいのない財産である宇治の景観を、より多くの人々に知ってもらうとともに、景観に対する関心や意識を高めるためにたゆまず努力していきます。

宇治景観十景~普段見慣れたまちの魅力再発見~

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 宇治景観十景は平成17年度に「普段見慣れたまちの魅力再発見!」をテーマとして公募し、平成18年8月に宇治市都市景観審議会において、121件の応募と同審議会からの推薦の中から「自然景観」「文化景観」「生活景観」の3部門に分け、それぞれ10点を宇治景観十景として選定されました。

宇治景観十景の選定にあたって

 景観はその土地に固有な歴史と文化、何世代も住み続けてきた人々の生活スタイルや社会、自然に対する姿勢が形になったともいえます。風景、風情、景色など身近なものが地域性を生み出し、地球環境まで連鎖しています。
 また、景観は生き物のようにこれからも変化していくものです。大事なことは今、誰もが美しいと思う景観を未来のために守って行くことです。
 今回の宇治景観十景の選定には、現在の宇治市の風景を記録するとともに、まちの中にある美しい風景を再発見することは、すなわち、良好な景観形成の推進や同時にそのまちの景観を乱しているさまざまな要素を再認識してもらいたい思いがありました。
 宇治市は他のまちにはないさまざまな守るべき良い景観を、まだまだ維持しています。「まちは市民の手による芸術品」といわれますが、この宇治景観十景の選定が、景観法を活かした市民による「まちづくり」の手がかりとし、役に立てばと心から願います。

宇治市都市景観審議会 会長 松岡拓公雄

宇治景観十帖の入選作

宇治の景観を三十一(みそひともじ)文字で詠じてみませんか!と、平成16年10月11日から平成16年11月12日まで募集をしていました宇治景観十帖の入選作が決まりました。
940点の応募作品の中から、優秀賞10首、秀作10首が選ばれました。

優秀賞

琴坂の紅葉色づく秋の空誰を待つのか黄昏せまる 石原 文子(宇治市)

睡蓮のゆるる池の面蝉なきて平等院の午後(ひる)静かなり 森居 艶子(宇治市)

宇治川の清き流れにゆりかもめ白き光りとなりてただよう 奥 照夫(宇治市)

あさぎりのはしより見ゆる宇治川は流れもはやくしらなみもたつ 泉村 夢翔(宇治市)

宇治上の桐原水に映りたる紅葉ゆれたり風の立つらし 仲 務(久御山町)

匂宮も薫大将も通いしか宇治の里には時雨(しぐれ)が似合う 白数 静乃(京都市)

ボランティアガイドを終へてさわらびの道を夕光(ゆうかげ)浴びつつ帰る 安見 悦子(宇治市)

かがり火の赤々として鵜の宴(うたげ)終へたる舟の波にたゆたふ 北村美代子(宇治市)

茶畑が近道だった学校へ駆けて行ったね御蔵山参道 山田 礼子(宇治市)

さわらびの優しい呼び名にさそわれてそぞろ歩きし宇治の川べり 久保見愛子(宇治市)

秀作

山門の中は異国ぞ万福寺黄檗(きはだ)の枝の勾欄(こうらん)に揺れ 山中 康裕(宇治市)

朝まだき巨椋の里に霧立ちて連なる冬田に陽光の射す 橋 鼎(宇治市)

現代の浮舟君になりきってあなたと歩く宇治の川べり 福本 優(加茂町)

朝日さし川ぎり晴れてきらきらと川面にうつる山もみじかな 松元絵里香(宇治市)

夏の雨どっと吐き出す天ヶ瀬の響きの中にタニウツギ咲く 田端 秀雄(宇治市)

さわらびの道をたどればミュージアム源氏ロマンの夢物語り 藤沢 由一(宇治市)

宇治川の疾き流れを眺めつつ茶店に一人カンタータ聴く 安達安久彦(京都市)

春は花秋は紅葉の錦織り源氏の絵巻今に見る宇治 梅林 政一(宇治市)

秋になりかれ葉のおちる宇治川にスタンプラリーのえがおがうつる 辻本 彩夏(宇治市)

夕焼けに背より長い影連れて並びて帰れば三室戸の鐘 伊集院兼治(宇治市)

「美(うま)し近畿」景観向上プロジェクト

近畿地方は、おだやかな気候と豊かな自然に育まれ、いにしえから都が置かれるとともに、大陸からの玄関口として重要な役割を果たすなど、日本の政治・経済・文化の中心として栄え、その歴史や文化の蓄積、自然環境の中で近畿各地域固有の風景が培われてきました。
 しかし、新たなまちづくりや建物の更新により、新しい風景が生み出される一方で、長年にわたって培われてきた美しい風景が次第に少なくなってきています。
 近畿ブロック知事会では、豊かな生活環境の実現、交流人口の増大、地域の活力の醸成、そして何よりそこに住む人々が「ふるさと」に誇りを持てるような、近畿にふさわしい風景を守り育てるとともに新たに創出していくため取組を共同して実施していきます。
美(うま)しとは・・・満ち足りていて美しい、すばらしいと賛美する気持ちを表わす言葉。『日本書紀』『万葉集』『古事記』『竹取物語』等に出てくる言葉で、古くから大和の国およびその周辺の国を指す場合が多い。
「美(うま)し近畿景観向上プロジェクトへのリンク<外部リンク>
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