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宇治市立保育所における不適切保育等について
この度、宇治市立保育所において不適切保育等が行われていたことが判明しました。園児や保護者の皆様をはじめ、市民の皆様に深くお詫び申し上げます。今後、信頼回復のため再発防止に取り組んでまいります。
1 経過
2月12日 小倉双葉園保育所の保育士が不適切保育を行っているとの情報提供
2月28日 不適切保育を行ったとされる保育士を現場勤務から外す
2月26日 小倉双葉園保育所の職員に対する聞取り調査等を実施
~4月11日
4月18日 弁護士、学識経験者及び児童福祉の実務経験者からなる宇治市不適切保育審査委員会を設置
し、本事案について審査を実施(3回開催)
6月20日 審査委員会から報告書を受理し、心理的虐待と不適切保育を認定
6月27日他 被害児童の保護者への謝罪
7月 3日 懲戒処分
2 不適切保育等の概要
(1)該当職員
1歳児クラス担当保育士
(2)対象児童
1歳児クラス児童 複数人
(3)事案の概要
令和6年夏頃から令和7年2月にかけて行われた以下の行為を心理的虐待及び不適切保育と認定した。
ア 心理的虐待と認定した行為
給食時などに、泣いて食べ渋る子どもに対して、強い口調も交えながら、「飲み込んで」「泣かんと
ごっくんし」「泣いてもあかん」等と言い続けたり、子どもに大声を出す等の行為を繰り返す。
イ 不適切保育と認定した行為
・保育中、泣きやまない子どもを廊下へ連れ出し、少し離れた場所で子どもの様子をみながら、しばら
くの間子どもを戸外で一人で居させる。
・特定の子ども2人に対して、特に厳しい言葉がけや対応を繰り返す。
・令和6年夏頃、泣いている子どもの腕を引っ張って立ち上がらせようとして、子どもが引きずられる
ように椅子から転んだ。
※不適切保育とは、虐待等と疑われる事案のことをいう。
3 職員の処分
(1)被処分者
1歳児クラス担当保育士(50代 女性)
(2)処分日
令和7年7月3日
(3)処分内容
懲戒処分(減給 1/10 1箇月)
4 再発防止策
本事案は、不適切保育を行った保育士をはじめ多くの保育士が不適切保育等に対する理解が不十分であったこと、管理監督者による不適切保育等に対する理解を深めるための取組や、これらの行為が発生した場合の対応方法等の周知が不十分であったことが原因と考えられることから、下記の再発防止策を講ずることとします。
・「(仮)宇治市不適切保育防止に関するガイドライン」を作成し、民間保育施設も含め周知
・不適切保育に関する通報窓口(保育支援課)の周知徹底
・職場研修や大学教授などによる専門的研修の実施
・管理監督者研修の実施
・定期的な職場会議における保育の振り返りの徹底
・保育支援課による各保育所への支援体制強化
・公開保育の実施