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令和6年12月19日 市長初登庁職員訓示
初登庁 職員訓示
先日の12月8日に行われました宇治市長選挙において、第20代宇治市長として、私にとっては2期目となります宇治市長に就任いたしました。本日は初登庁ということで、気持ちを新たにしていきますので、どうぞよろしくお願いします。
この4年間を振り返りますと、「まちづくりをしたい」という強い思いをもって、皆さんとともに取り組んでまいりました。
新型コロナウイルス感染症対策では、大変苦労もいたしましたが、皆さんとともに取り組んできた4年間については、給食センターや小中一貫校をはじめ、大河ドラマやニンテンドーミュージアム、あるいは産業誘致など、様々なところで大きな果実として実ってきたのではないかと思っています。
これまでやってきたことのスピード感を緩めることなく、しっかりと取り組んでいくためにはどのようにすればよいのか、市民の皆さんはどのように思っておられるのかということも考えながら、今回の宇治市長選挙に臨ませていただきました。
そのような中、2期目を迎えることができたのは、この4年間の取り組みをしっかりと市民の方々から評価していただいたからだと感じております。この評価そのものは、私一人でなしえたものではなく、職員すべての結集のたまものと思っております。あらためて感謝いたします。
これまで取り組んできたまちづくりをさらに進めるために、現在、種しか撒いていないもの、これから大きな花を咲かそうとしているものもあります。これらについて、スピード感を緩めることなく、しっかりと大きな実となるように、大きな花を咲かせるように、大きな木として育てるように、皆さんと一緒になって取り組んでいきたいと考えております。
これからの4年間、市民の方々が喜びや希望を実感できる宇治のまちづくりに向けて、「安心」・「躍動」・「創造」の3つの柱で仕事をしていくということで、市民の方々に訴えてまいりました。
「安心」については、1月1日の能登半島での地震をはじめ、各地で起きている豪雨災害など、自然災害が激甚化している現状です。また、先日、北九州市で中学生が被害者となる殺傷事件が起きるなど、防災・減災だけではなく、防犯という観点からも市民の方々が安心して宇治で暮らしていただけるようなまちづくりをしていく必要があると考えています。
そして、自然災害の大きなもととなっている地球温暖化に目を向けますと、今まで取り組んできた「ゼロカーボンシティ」の取り組みを、市民の方々のご協力を得る中でさらに進めていく必要があると認識しております。
「躍動」については、これまで取り組んできた「子育てにやさしいまちプロジェクト」を中心とした、子育て環境の充実、教育環境の充実を進めるとともに、障害の有無にかかわらず、また、年を召されてもこの宇治市の中で元気で、そして生きがいを持って、生活をしていただけるような、市民の方々が躍動を感じていただけるようにという思いを込めました。
「創造」については、これからの「道づくり」や「まちづくり」など、50年後100年後を見据えたときに、しっかりとした産業や都市基盤整備を進める必要があります。
この3つの柱のもとこれから取り組んでまいりたいと思っております。
今までの4年間のスピードを決して緩めるべきではありません。今まで取り組んできたこの視点をしっかりとこの先に活かすことがとても重要と考えております。今まで以上に厳しい言葉をかけるかもしれませんが、それがこれから先の宇治の発展につながるとご理解をいただき、しっかりと議論しながら取り組んでいきたいと思っております。
そのためには4年前、皆さんにお願いしたことがありますが、あらためて市長2期目の初日の今日、皆さんにお願いしたいと思います。
一つ目は「前例にとらわれないこと」です。法律や基本となること、これまでの積み重ねそのものを無視するというのではなく、どのような選択をするのかを考えるときに、前例そのものを是とせず、一度、疑問をもって立ち返ったうえで進めていくことが必要と考えております。
二つ目の「部局横断・上下の垣根も超えて意見交換すること」も大切だと考えております。
三つ目、何よりも重要なのは「市民の方々の意見にしっかりと耳を傾けるということ」です。そのためには、宇治市役所でじっと座っているのではなく、市民の皆さんのところ、市内に出て様々なご意見を聞いてくることが必要です。もっとも、いただいたご意見のすべてを叶えていくことは困難です。その中で、宇治市政にとって是となるものは何なのか、これから先を考えたときに、何をしていくべきなのか、私たち自身は、その選択もしながら進めていく必要があると思っております。
スピード感をもってするということは、宇治市の中でも風通しがよく、窓口でいただいたご意見も課長や部長、ひいては理事者のところまでも報告が来るような情報の共有も必要であると思っております。
この4年間、皆さんとともに、これからの新しい宇治をつくっていくことを楽しみにしながら、宇治市政を運営してまいりたいと思っています。引き続き、皆さんの協力を改めてお願いします。
令和6年12月19日
第20代宇治市長 松村 淳子