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令和2年12月21日 市長初登庁職員訓示

印刷ページ表示 更新日:2020年12月22日更新 <外部リンク>

初登庁 職員訓示

 先の市長選挙において多くの市民の皆さんからのご信託を得て、第19代宇治市長に就任いたしました。山本前市長が2期8年の間に積み重ねてこられた宇治市政を引き継がせていただきたいと考えております。職員の皆さんには、それぞれの立場で「宇治市はこうあってほしい」という思いをしっかりと持っていただいているものと理解しております。これからの4年間、職員の皆さんの支えもいただきながら市政運営に取り組んでまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

 ご承知のように、私は11月2日まで、京都府の健康福祉部長として京都府行政の中に身を置いておりました。その後の約2カ月の間、様々なことを考えながら宇治市長を目指してまいりました。多くの市民の方々、あるいは市の関係者、関係団体の方々との意見交換をする中で、「どのような宇治市にしていきたいか」という思いを固めながら、この2カ月間を過ごしてきたところです。そのような思いを基にした政策の実現を訴えていったことによって、市民の方々からのご信託を得られたと感じているところです。

 そのような中で、まずもって取り組まなければならないのは、「新型コロナウイルス対策」です。これについては、それぞれ職員一人ひとりが「なんとか止めなければならない」と考えているものと思っておりますので、今後の対策本部会議等を通じて今の状況等をどのように捉えるかという共通認識をつくっていきたいと考えております。

 次に、やはり一番大きな問題であるのは若い世代の方々が市外に流出してしまっていることです。これを食い止めるためにはどうするか、子育てしやすいまちをつくっていくためにはどうすればよいか、若い方々がこの宇治市に住み続けるためには、また宇治市内で就職するためにはどうすればよいか、そうしたことを考えながら、まちづくりや、道づくり、あるいは雇用の問題や産業・観光についてもう一度見直す必要があると思っております。

 また、周辺の市町村に目を向けた時に、新しい道路や建物が出来ていて、目に見えて変わっている状況がある一方で、宇治市はどうかと考えた際に、決して停滞しているわけではないのですが、やはり周りの市町村とのスピード感の違いを感じますので、都市整備あるいは産業、企業の誘致のスピード感が必要であると考えているところです。

 こうした考えや、市民の方々、関係団体の方々からのご意見を踏まえながら、これからの宇治市の50年後、100年後を見据え、私が取り組んでまいりたい政策につきまして、より分かりやすく訴えていくために「安心」「躍動」「再スタート」という3つの柱を掲げました。

 まず「安心」の中で掲げているものは3つあります。防災・減災対策、あるいは交通事故等から人々を守るための道路環境整備、それから安心してこどもを産み育てられるまちづくりです。

 次に「躍動」についてですが、これにつきましては都市基盤の整備、産業・観光の問題の解決、あるいは高齢者の方々を含めた住みやすいまちづくり、また、こども自身の一人ひとりの個性に応じた、就学前も含めた教育環境の整備等を進めてまいりたいと考えております。

 そして、「再スタート」については、観光都市の推進、また、国、京都府、近隣の市町村との連携や、行財政改革を進めてまいりたいと考えております。

 ただこれらは縦割りの組織で実現できるものではないと思っております。また、私一人の力で実現できるものでもなく、職員の皆さんと力を合わせながらやっていかなければ実現できないものだと考えております。その中で職員の皆さんにお願いしたいことが三つございます。

 一つ目は「前例にとらわれないこと」です。私自身が行政職員として27年間やってきた中では「ものごとの本質をしっかりと見極めた上で、前例については参考にしつつも、それにとらわれることなく柔軟に発想していく。」、そういった姿勢で公務に取り組んできたつもりです。皆さんも今までの形式にとらわれることなく、前例は基礎として押さえつつも、方法論としての前例にとらわれないようにしていただきたいと思います。

 二つ目は「部局横断」です。部局そのものを超えた意見交換を是非お願いしたいと思います。宇治市役所は、職員の規模としても大変大きい組織です。それぞれの部長の権限も大きく、抱える部下の職員も非常に多いところです。そのような状況では自身の部局の中だけで物事を見てしまうことも多々あるかと思います。是非そこは部局を超えて、横断的に業務に取り組んでいただきたいと考えております。

 三つ目は「市民の皆さん、あるいは市民の代表であります市議会議員の方々、また関係団体の方々の意見をしっかりと聞く耳を持つ」ということです。立場が変われば物事の考え方が変わるというのは私自身承知しているところです。一方で何も聞かない、受け付けないということではなく、しっかりと皆さんのお声に耳を傾けながら判断・行動し、責任をもって対応していく、そういった方法で私自身もやっていきたいと考えております。

 本日こうしてお話しをさせていただいたこと、これを第一歩としながら、これから4年間、職員の皆さんとしっかりと意見交換をする中で、未来に向かって50年後、100年後の宇治市の礎を築けるよう、一歩ずつ着実に歩んでまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。

令和2年12月21日
第19代宇治市長 松村 淳子

20201221