本文
マイナンバーカードを活用した救急業務について

命を守るために… 救急業務の円滑化を図るために…
宇治市消防本部では、救急活動を円滑に行うための取組のひとつとして、総務省消防庁と連携をし、マイナ保険証を活用した救急業務の円滑化を図る実証事業を行います。
救急業務を行う救急隊は、傷病者の名前や生年月日、病歴、処方薬を口頭で聞き取り、応急処置の判断と搬送病院を選定しています。しかし、けがや病気で苦しむ本人から情報を聞き出すのは簡単ではなく、傷病者自身の負担にもなります。家族においても、平常心で正確な情報を答えられる人はまれです。正確な情報が得られない場合、医療機関も受入が難しくなり、活動が長引くことで症状の悪化を招く可能性が出てきます。
■宇治市では令和6年中の救急出動件数は10,448件。5年前に比べ1,222件増加。
■病院搬送に要する時間も、5年前と比べ平均2.5分延長。
マイナ救急とは
「マイナ救急」とは、マイナ保険証(健康保険証として利用登録したマイナンバーカード)を活用し、救急隊員が医療情報(病歴や処方薬など)を閲覧する仕組みのことです。閲覧した医療情報は、適切な応急処置の実施、搬送病院の迅速な決定のために活用します。迅速・的確が求められる救急業務において、とても期待されます。
マイナ救急の効果
⦅Point1⦆ 正確な医療情報を、少ない負担で救急隊員に伝えることができる。
⦅Point2⦆ 必要な応急処置を受けながら、あなたにとって適切な医療機関に搬送できる。
⦅Point3⦆ 医療機関到着後、搬送先の病院で治療の事前準備ができる。
あなたの命を守る 「マイナ救急」
https://www.mynakyukyu-demonstration.com/<外部リンク>(総務省消防庁ホームページ内)
実証事業の概要
実施救急隊: 市内5救急隊(全救急隊)
実施の期間: 令和7年10月1日~令和8年3月末 ※期間は変更する場合があります
マイナ救急の流れ
⦅Step1⦆ 119番通報・・・指令員による聞き取りと併せて、マイナ保険証の用意を依頼。
⦅Step2⦆ 救急隊到着・・・本人から同意を得てマイナ保険証を受け取る。
※意識がない等で同意を得ることが難しい場合は、同意なしで閲覧することがあります
⦅Step3⦆ 情報の閲覧・・・マイナ保険証をタブレット端末で読み込み、傷病者の医療情報を閲覧。
⦅Step4⦆ 病院搬送・・・閲覧した情報を参考に搬送先医療機関を選定し、救急搬送を行う。
⦅Step5⦆ 病院到着後は、速やかに医師へ医療情報を引き継ぐ。
Q&A
Q.救急隊員にマイナンバーを見られても大丈夫なの?
A.マイナ救急では、12桁のマイナンバーは使用しません。なおマイナンバーを知られたというだけで、個人情報が漏れたりすることはなく、何かに悪用することは困難です。
Q.救急活動に関係ない個人情報も見られてしまうのでは?
A.マイナ救急に使用するシステムで救急隊員が閲覧できるのは、氏名や住所などのマイナンバーカード上に記載されている情報と、受診歴や薬剤情報などの医療情報だけです。税や年金など、救急活動に関係のない情報は、閲覧できません。
Q.暗証番号の入力をしないといけないの?
A.マイナンバーカードの暗証番号の入力は原則不要です。マイナ救急の実施にあたっては、救急隊員が傷病者の顔とマイナンバーカードの写真を確認し、本人確認を行います。
もしもの時に備え、マイナ保険証を携行しましょう!
マイナ救急実証事業にご協力をよろしくお願いします。