ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 組織でさがす > 議会事務局 > 宇治市議会議長抗議文(2013年10月31日)

本文

宇治市議会議長抗議文(2013年10月31日)

印刷ページ表示 更新日:2019年11月5日更新 <外部リンク>

アメリカの核実験実施(平成25年9月12日)に対する抗議文

アメリカ合衆国

バラク・オバマ大統領 閣下

 貴国が、9月12日にニューメキシコ州の国立研究所において核性能実験を実施したとの情報に接しました。

 唯一の被爆国の地方自治体の長として、また「核兵器廃絶平和都市宣言」を議決した議会の長として、市民と共に戦争も核兵器もない平和な世界をめざして、あらゆるところで平和の大切さを訴えているところでありますが、この度の実験は、広島、長崎での原子爆弾の悲劇を二度と繰り返さないためにも、断じて許されない行為であります。

 貴国大統領におかれてはプラハ演説において、核廃絶に向けて米国が積極的な役割を果たすと宣言され、さらに今年6月にはベルリンでの演説で一層の核削減に向けた決意を表明されました。

 しかしながら、これまで核実験の度に抗議を行ってきたにもかかわらず、実験を繰り返す行為は、国際社会が積み上げてきた核廃絶に対する努力を無視する暴挙であり、核兵器も戦争もない平和を築こうとする私たちの願いに反する誠に遺憾な行為であります。

 去る10月21日には、核兵器の非人道性と不使用を訴える共同声明を、日本を含む126カ国で賛同し、発表されたところでもあります。

 貴国のこの行為に深い失望感を抱くとともに強く抗議し、貴国が世界の核保有国の指導的役割を果たし、二度と同じような実験を行うことなく、核兵器廃絶と恒久平和の実現に向けた一層の取り組みを行われるよう強く求めるものであります。

2013年10月31日

日本国京都府宇治市長 山 本  正

日本国京都府宇治市議会議長 田中 美貴子