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【イベントレポート】秋のいろどりフェスタ~むらさきみどりいとおいし~

更新日:2024年12月27日更新 印刷ページ表示

宇治茶と紫式部の饗宴!​
五感で味わう秋の宇治

秋のいろどりフェスタ 写真まとめ1

 11月3日(日・祝)の文化の日に、お茶と宇治のまち歴史公園にて、食を通じて宇治の魅力を発信するイベント「秋のいろどりフェスタ~むらさきみどりいとおいし~」を開催しました。
 このイベントは、7月末から9月上旬にかけて募集した「むらさきみどり 食のいろどりコンテストin宇治」の表彰イベントとして開催し、秋晴れの下、約2,100人の来場者で賑わいました。​

宇治の味覚を堪能!「むらさきみどりマルシェ」​

秋のいろどりフェスタ マルシェの様子1

 紫式部をイメージした紫色と宇治茶をイメージした緑色をテーマカラーにしたグルメを楽しむことができる、「むらさきみどりマルシェ」!
「食のいろどりコンテストin宇治」の応募店舗から、宇治ならではのグルメが勢揃いします。

秋のいろどりフェスタ マルシェの様子2

 さらには、宇治市観光大使であるパティシエ鎧塚俊彦さんの「限定オリジナルスイーツ」の販売も!鎧塚シェフによるサインや記念撮影も行われ大賑わい。

秋のいろどりフェスタ 参加した親子

 散歩のついでにイベントに立ち寄ったという会場のすぐ近くにお住まいの森岡さん親子。鎧塚シェフにサインと記念撮影をしてもらった直後にお話おうかがいしました。
「鎧塚さんのお菓子を宇治で買えるなんてとても嬉しい。家でゆっくり味わいたいと思います」と、お母さま。お子さんは、鎧塚シェフのことを「すごそうな人で、オーラを感じた!」と、目を輝かせていました。

秋のいろどりフェスタ コンテスト 事業者部門1位のお店

 コンテストの事業者部門で1位に輝いた、高級食パン専門店 「大人はズルいと思いませんか?」訪ねてみました。受賞作品「平安京」は、自慢の生地に紫芋餡と宇治抹茶を練り込んで焼き上げた贅沢食パン。宇治の大地と繁栄の大河をイメージした美しいマーブル模様が目を引きます。

秋のいろどりフェスタ 参加した女性

 「平安京」を購入されたところを直撃!宇治市在住の奥田さんは、「限定商品ですし、サツマイモ好きなので、とてもそそられました。家に帰って家族みんなで食べるのが楽しみ」と笑顔で話してくれました。

秋のいろどりフェスタ コンテスト 事業者部門3位のお店

 事業者部門3位入賞の「ホホエミカ」の「宇治かをるマフィン」も販売!宇治茶の香りがふんわりと広がるマフィン。一口食べれば、自家製の紫芋スイートポテトの優しい甘さが口いっぱいに広がります。

秋のいろどりフェスタ コンテスト 事業者部門3位のマフィン

 隠し味に忍ばせたクリームチーズが、抹茶と紫芋をクリーミーにまとめ上げ、上品な味わいを奏でます。

秋のいろどりフェスタ 参加した親子

 「チラシを見て目を引いたのがホホエミカさんのマフィンでした」と宇治市在住の西尾さんファミリー。お目当ての一つがゲットできて満足そうな表情でした。

 その他にも、地元の人気店や話題のキッチンカーなど、バラエティ豊かなお店が軒を連ね、来場者は目移りしながら宇治ならではの食を堪能している様子。手作り植物雑貨やアクセサリー、布雑貨などの物販コーナーや、手形足形アート、筆文字体験などのワークショップコーナーも楽しんでいました。

手書きの温かさ、再発見!「一筆箋ワークショップ」

秋のいろどりフェスタ 一筆箋ワークショップ

 会場の一角では、「いとたのし!宇治でしたためる想い文」と題した一筆箋ワークショップを開催。歴史に残る文章を紡いだ女性小説家・紫式部ゆかりの地として、言葉に縁深い宇治ならではの企画として実施されました。
講師には、海外でも活躍中の書道家・三都華子(みとかこ)先生を迎え、参加者は先生からアドバイスを受けながら、想いの丈を綴ります。

秋のいろどりフェスタ 一筆箋ワークショップに参加した親子

 保育園でチラシをもらってイベントに参加したと話す宇治市在住の畑さんは、3歳の娘さんとお母さんで参加。ご主人に思いを届けます。「筆ペンを持つのは久しぶり、バランスを考えて書いたつもりだけど難しかった」と笑顔で話してくれました。

秋のいろどりフェスタ 一筆箋ワークショップに参加した家族

 美味しそうなお昼ご飯を探しにイベントに訪れた宇治市在住の大橋さんファミリー。一筆箋ワークショップに参加したとのことで、「手紙を書くときにとても参考になる内容でした。今日は旦那さんに改めて『大好きだよ』と書いてみました」と、微笑む奥様。デジタル化が進む現代において、改めて手書きの良さと、文字に込められた温かさを実感できる貴重な機会となりました。

賑わいを見せたステージイベント

秋のいろどりフェスタ ステージイベントの様子

 オープニングを飾ったのは、地元の音楽グループ「宇治アコースティックミーティング(宇治うた)」。彼らの奏でる心地よい音楽が、会場全体を包み込み、イベントの始まりを告げます。
続いて、「TR Crew」のダイナミックなダンスパフォーマンスは、観客を圧倒。「宇治っ子朗読劇団☆Genji」による朗読劇は、観客を物語の世界に引き込み、宇治市少年少女合唱団の澄み切った歌声は聴く人の心を和ませます。​

秋のいろどりフェスタ ステージイベントの様子

 さらにはKBS京都テレビ「おはよう輝き世代」の公開収録も。司会は河島あみるさん&笑福亭晃瓶さん。ゲストは歌人の林和清さん、ワークショップの講師を務めた三都華子さん、宇治クイズ王こと岡田一敏さん。豪華な顔ぶれが登場し、会場は大盛り上がり。

秋のいろどりフェスタ 書道家のパフォーマンス

 公開収録では、まず三都華子さんがパフォーマンスを披露。『源氏物語』「御法」の巻で、紫の上が最期に詠んだ歌、
「おくと見る ほどぞはかなき ともすれば 風に乱るる 萩の上露」を、
宇治の地をイメージしたお手製の台紙に書き上げます。

秋のいろどりフェスタ 書道家のパフォーマンス

 続いて登場した歌人の林和清さんが歌の意味を解説し、大河ドラマ『光る君へ』のストーリーを交えながら、会場を盛り上げます。さらには「宇治十帖」の魅力を、登場人物たちの心情や、物語の背景にある文化、そして、自然描写などを交えながら、ざっくばらんに語ります。

秋のいろどりフェスタ ステージイベント クイズの様子

 最後に登場したゲストは、宇治のクイズ王こと岡田一敏さん。宇治にまつわるクイズを出題し、観客からは、「へぇ~」「知らなかった」と、難しいクイズに観客は驚きの声を上げていました。

秋のいろどりフェスタ ステージイベント パティシエ鎧塚さんのトークショー

 ステージイベントの締めくくりは、宇治市観光大使・パティシエ鎧塚俊彦さんのトークショー。 宇治で育った鎧塚さんは、幼少期に過ごした長屋での暮らしから人との繋がりを学び、それが「人としての軸」を大切にする信念に繋がったと語りました。宇治出身だからこそ、宇治茶を使う際には特別な思い入れがあり、世界に誇る宇治茶の品質を、スイーツを通して世界に発信していきたいと、力強く宣言。「私のスイーツは宇治の歴史や文化、家族の愛情に育まれた」という言葉で締めくくり、会場は温かい拍手に包まれました。

「むらさきみどり 食のいろどりコンテストin宇治」表彰式

 秋のいろどりフェスタ 食のいろどりコンテスト 表彰式

 イベントの最後を飾ったのは、「むらさきみどり 食のいろどりコンテストin宇治」の表彰式。松村市長から受賞者に賞状が、鎧塚シェフからはトロフィーが授与されました。受賞作品は、いずれも宇治の魅力を伝える独創性あふれるものばかり。会場全体がお祝いムードに包まれる中、受賞者たちは緊張した面持ちで、しかし喜びと誇らしげな表情で賞状を受け取っていました。​

さいごに

  古典と文化が息づく宇治。歴史ロマンあふれる風景の中で、美味しいものを味わい、歴史文化に触れ、そして、人々の温かさに触れることができる、そんな宇治の魅力を再認識させてくれるイベントとなりました。​


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