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【イベントレポート】大河ドラマ『光る君へ』スペシャルトークショーin宇治
大河ドラマ『光る君へ』スペシャルトークショーを開催しました
令和6年9月28日（土曜日）に、宇治市文化会館 大ホールにて開催された「大河ドラマ『光る君へ』スペシャルトークショーin宇治」。応募者8329名の中から高倍率の抽選を潜り抜けた1216名の方々が来場しました。
「大河ドラマ『光る君へ』スペシャルトークショーin宇治」は、3月に第1回が、そして6月にNHK「土スタ」の公開生放送として行われ、今回で3回目となる開催です。放送も後半に差し掛かった今回のトークショーでは、一体どのようなお話が繰り広げられたのでしょうか。
まずは、松村淳子宇治市長の挨拶からスタート。今回の大河ドラマを通じて改めて宇治の魅力を再発見して欲しいとの願いと、お茶と宇治のまち交流館「茶づな」で開催されている大河ドラマ展について語られました。
次に、NHK京都放送局の屋敷陽太郎局長の挨拶では、約7倍の当選確率で会場に来られた参加者との交流に加え、ご自身も本日のトークショーを楽しみにされていたという思いを話されました。
第1部
NHK京都放送局の岩槻里子アナウンサーによる司会進行で、いよいよ、トークショーの開幕です。
第1部の「大河ドラマ 「光る君へ」 題字の裏側と平安の書美」では、現在放送中の「光る君へ」から、題字制作・書道指導を担当しておられる書家の根本 知（ねもと さとし）さんが登壇されました。スラリと背が高く、まるで俳優さんのような佇まいの根本さんの登場で、会場も一気に心掴まれます。
普段は大学の教員を務めているという根本さん、「裏方のスタッフである自分がまさかこんなハレの舞台に挙げられるとは…」と恐縮しておられましたが、大河ドラマの仕事に関わるきっかけやドラマに登場する「書」のこと、まひろや道長など俳優陣との書道指導のエピソード、そして「光る君へ」の題字制作への思いなどを、熱く語られました。
中でも、「演出は細部に宿る」という言葉から、自分の仕事が画面に映ろうが映るまいが、そこから醸し出されるオーラが俳優さんの糧となる、自分たち裏方の仕事は背中を押す仕事なのだと言われて感動したというドラマ制作チームの裏側のお話は、とても印象的なものでした
第2部
休憩を挟んで、第2部・大河ドラマ出演者2名によるスペシャルなトークショーの開演です。
藤原道長役の柄本 佑さん、道長の長男・藤原頼通役の渡邊 圭祐さんが、客席後方より登場し、この粋なサプライズに客席は一気に盛り上がりました。
宇治は、『源氏物語』最後の十帖の主な舞台となったまちであり、頼通が建てた平等院がある藤原一族にとって非常に縁が深いまちです。そんな宇治へ「親子で里帰りできたことが嬉しい」と語ってくれた柄本さんと渡邊さん。今回のトークショーの前に、平等院や宇治川、宇治上神社などを訪れたエピソードを語ってくれました。2人とも、今回の役柄を通じて、宇治を自分たちの故郷のように考えて下さっているそうです。
また、これまでのドラマの印象的なシーンを映像で振り返りながら、道長・頼通親子でドラマの裏側のエピソードも。
柄本さんが制作チームと相談しながら体現していた藤原道長という人物像は、世間のイメージである権力者というよりは、「もう少し人間味のある、のんびりとした三男坊でおおらかな奴」だったそうです。妻である倫子や明子、そしてソウルメイトであるまひろという、道長を取り巻く3人の女性陣についても、それぞれへの思いを語ってくれました。
道長の息子・頼通を演じる渡邊さんは、父・道長について「教科書のような存在」だと捉えているそうです。そんな父の背中を見ながら、持ち合わせた美学やセンスを培って政も継承していく頼通を、プロデューサーのような目線で見守っているのが道長という、2人の親子関係について興味深いお話を聞くことができました。
平等院についても話が及び、立地や、細部にわたり非常に洗練された建築物である鳳凰堂を造ったのが「頼通なんです！」との柄本さんの言葉に、会場から大きな拍手が送られました。
最後は、客席の皆さんと一緒に記念撮影を行い、スペシャルトークショーは幕を閉じました。
大河ドラマ「光る君へ」は12月15日が最終回です。最後まで楽しみに視聴したいですね。
