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宇治史探検 No.013
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更新日:2023年3月27日更新
古から続く悠久の歴史、豊かな文化など 知る人ぞ知る宇治の豆知識をお話しします。
昭和の宇治橋
1,300年以上も続く宇治橋の歴史の中で、これまでのところ最も長い期間架かっていたのは、昭和の宇治橋でした。昭和11年から平成8年まで、ちょうど60年間にわたって、川面にその優美な姿を映してきました。
長寿の理由は、以前の木製と違い鉄筋コンクリート製であったため。木造の橋の場合、長くても十数年程度。大きな洪水が起きると、ひとたまりもなく流されてしまいます。昭和の宇治橋は、昭和28年の大水害をはじめ、 幾多の出水に耐えてきました。
戦時中の金属不足のため供出された擬宝珠(ぎぼうしゅ)が昭和26年に市制施行を記念して復活したり、昭和39年に欄干が金属製になって薄桃色に塗られたりと、長い歴史のなかにはさまざまな出来事がありました。
この橋の三の間を転用した展望台が、現宇治橋東詰上流側に設置されており、当時の面影をしのぶことができます。
昭和の宇治橋三の間を使った展望台
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No.013 宇治市政だより 平成23年(2011年)4月15日発行掲載