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宇治史探検 No.012

印刷ページ表示 更新日:2023年3月27日更新 <外部リンク>
古から続く悠久の歴史、豊かな文化など 知る人ぞ知る宇治の豆知識をお話しします。

宇治代官所跡

 旧宇治橋の西詰から南西に通じる道は、宇治橋通あるいは新町通と呼ばれています。商店街の中ほど北側、現在は銀行がある場所には、昭和38年以前は市役所庁舎が置かれていました。小さかった宇治の町の中心施設が、この宇治橋通にあったのです。

 さらに時代をさかのぼると、江戸時代にはこの場所に代官所が置かれていました。宇治代官の上林(かんばやし)家については、本能寺の変の際に、堺から三河に逃げ帰る徳川家康を先導したとする逸話が語り伝えられています。上林家は、宇治郷の行政を司るとともに、将軍家にお茶を献上したことで知られる宇治茶師の代表ともされました。

 現在、この場所には宇治代官所跡の石柱が建てられています。宇治代官所跡は、銘茶で知られた宇治の政治・経済を象徴するポイントの一つと言えるでしょう。

宇治代官所跡の石柱と案内板
宇治代官所跡の石柱と案内板
No.012 宇治市政だより 平成23年(2011年)3月15日発行掲載