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宇治史探検 No.010

印刷ページ表示 更新日:2023年3月27日更新 <外部リンク>
古から続く悠久の歴史、豊かな文化など 知る人ぞ知る宇治の豆知識をお話しします。

神像と狛犬 下居神社

 下居神社は市役所と文化センターのちょうど中間、太陽が丘へ通じる小道のそばにあります。最近周りが開発され、杜の面影は薄らいでしまいましたが、旧宇治郷(宇治町)の下居地域の住民によって管理されてきました。ちなみに、社名は「おりい」、地名は「しもい」と呼び習わしています。

 ここにまつられた神像と狛犬を紹介します。まず男神像一躯と女神像二躯の制作年代は、鎌倉時代と判定されました。ヒノキの良質な柾目材(まさめざい)で作られた狛犬の阿形(あぎょう)・吽形(うんぎょう)は、年輪年代の測定によって室町時代中期の制作と確認されました。様式面の判断とも矛盾しません。阿形の後部は江戸時代に作り直されていますが、よく見てもまったく区別ができないほど、よくできています。

 これらは、平成18年に宇治市指定文化財になり、安全面を配慮して、現在歴史資料館に寄託されています。

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下居神社彫刻
左前・中央前(女神像)、右前(男神像)
左後ろ(吽形)、右後ろ(阿形)
下居神社彫刻
No.010 宇治市政だより 平成23年(2011年)1月15日発行掲載