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宇治史探検 No.009

印刷ページ表示 更新日:2023年3月27日更新 <外部リンク>
古から続く悠久の歴史、豊かな文化など 知る人ぞ知る宇治の豆知識をお話しします。

一本足の朝霧橋

 下の2つの写真の朝霧橋を見比べて、どこが違うかわかりますか。そう、現在の朝霧橋は宇治川に2本の橋脚を立てていますが、昭和48年に撮影さえた写真に写っているのは1本だけ。実は、昭和60年(1985年)前後に行われた宇治川改修に伴って、橋が延長されたのです。

 この時の改修は、宇治川のほぼ中央に横たわる塔の島を左岸、平等院寄りに移設するものでした。そのため、朝霧橋は長くなり、反対に喜撰橋や橘橋は短くなりました。

 延長の痕跡は、橋のあちこちに残されています。朝霧橋の高欄を飾る28の擬宝珠のうち、24には昭和47年とありますが、橋上塔の島寄りの4個のみ昭和57年3月と刻まれ、延長された年月を今に伝えています。また、橋上を歩くと、塔の島寄りに一か所継ぎ目があります。

 散策の折にでも探してみてはいかがでしょうか。

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昭和48年の朝霧橋
昭和48年の朝霧橋
現在の朝霧橋
現在の朝霧橋
No.008 宇治市政だより 平成22年(2010年)11月15日発行掲載