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宇治史探検 No.006
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更新日:2023年3月27日更新
古から続く悠久の歴史、豊かな文化など 知る人ぞ知る宇治の豆知識をお話しします。
亀石、石門、 茶筅塚
興聖寺の門前、宇治川の岸に接して亀のかたちに似た自然石があります。里人は亀石と呼び慣わしました。垂仁天皇が川の中から現れた大きな亀を矛(ほこ)で刺し貫くと石に変わってしまったとか、その石の下から伏見城に通じているといった逸話が伝わります。宇治や宇治川を題材にした江戸時代の絵図や絵画には、比較的写実的な描き方をするものでも、ここだけには川面を泳ぐような亀の絵をあしらうことがあります。
石門からおよそ200メートル先の竜宮門までの坂を琴坂と言います。ややふくらみと歪みをもった坂の情景と両脇のせせらぎが、琴とその音色を連想させたようです。包み込むように紅葉が茂る琴坂を登りきった左に茶筅塚、背面には裏千家家元千宗室氏による「抛筌(ほうせん)」、表千家家元千宗左氏による「謝茶(じゃちゃ)」の文字が宇治石に刻まれます。
毎年10月の第1日曜日、興聖寺は茶まつりの会場となり賑わいます。
宇治川右岸から見た亀石
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No.006 宇治市政だより 平成22年(2010年)9月15日発行掲載