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宇治史探検 No.005

印刷ページ表示 更新日:2023年3月27日更新 <外部リンク>
古から続く悠久の歴史、豊かな文化など 知る人ぞ知る宇治の豆知識をお話しします。

川の中のイベント広場~塔の島~

  江戸時代の「宇治郷総絵図」に記された塔の島は、十三重塔の周囲にごくわずかな平地が見られるのみの、ほんの小さなものでした。一方、当時離宮社と呼ばれた宇治神社前には、大きな中州「離宮島」が描かれています。

 明治41年(1908年)、江戸時代の洪水によって倒れてしまった十三重塔が再建されると、松が植えられ、護岸が整備され、さらに喜撰橋が架けられ、公園としての体裁が整えられます。その後、塔の島は下流に広がり、大正2年(1913年)に京阪宇治線が開通すると、テント張りの無料休憩所が設けられたり、蛍狩りや鵜飼、茶まつりに使用されたりとますます賑わいを見せます。

 塔の島は、それまで大勢の人が集まる場所のなかった宇治にとって、格好のイベント広場となったのです。

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大正初期の塔の島
大正初期の塔の島
No.005 宇治市政だより 平成22年(2010年)8月15日発行掲載