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宇治史探検 No.003
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更新日:2023年3月27日更新
古から続く悠久の歴史、豊かな文化など 知る人ぞ知る宇治の豆知識をお話しします。
意外と新しい塔の島の十三重塔
塔の島にある十三重石塔は、今から約700年以上前の鎌倉時代、弘安9年(1286年)に建てられました。以来変わらぬ姿を宇治川に映してきましたが、古来急流で知られた宇治川の中州という場所柄から水害をまぬがれることはできず、江戸時代のなかば宝暦六年(1756年)、大洪水のため、ついに倒壊してしまいます。何度か再建が試みられるものの、あまりの大事業にいずれも頓挫。復興したのは約150年後、明治41年(1908年)のことでした。
現在見られる八角形の石張り基壇はこの時のもので、内部は頑丈なコンクリート製。当時最先端の技術が生かされています。江戸時代以前は四角い石の基壇が中洲にいきなり置かれていただけ。おかげで昭和28年の増水時にも耐えることができ現在に伝わっています。
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No.003 宇治市政だより 平成22年(2010年)6月15日発行掲載