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第19回 市民と市長の対話ミーティングを開催しました (テーマ:手話言語条例をきっかけに障害者のコミュニケーションを考える)

印刷ページ表示 更新日:2019年11月5日更新 <外部リンク>

第19回 市民と市長の対話ミーティング 開催結果

 市民と市長の対話を通し、市民参画・協働を推進するとともに地域力の向上を図り、新しい宇治に向けたまちづくりを推進することを目的とした「市民と市長の対話ミーティング」を実施しております。

  第19回の今回は、「手話言語条例をきっかけに障害者のコミュニケーションを考える」をテーマに、さまざまな立場の皆さんにご参加いただき、傍聴の方を前に活発な意見交換が行われました。

日時

平成30年8月7日(火曜日)午後1時30分~3時30分

場所

宇治市総合福祉会館 3階 大会議室

ミーティング参加者

川分 進二 様 (宇治市ろうあ協会 会長)

宮城 誠映 様 (宇治市中途失聴・難聴者協会 会長)

近藤 和子 様 (宇治市視覚障害者協会)

谷 久子 様 (宇治市民生児童委員協議会)

市長開会挨拶

次のとおり、山本市長から開会の挨拶がありました。

市長開会挨拶(要旨)

 本日は皆さん大変お忙しい中『第19回市民と市長の対話ミーティング』にご参加いただき、誠にありがとうございます。この『市民と市長の対話ミーティング』は、市政への市民参画と協働の推進のために実施しているもので、過去には教育・子育て・防災・観光・宇治茶など、幅広いテーマで、市民の皆さんと活発な意見交換を行いその中で頂戴しました貴重なご意見を市政運営の参考にさせていただいてきたところでございます。

 第19回目となります今回は、手話言語条例をきっかけに障害者のコミュニケーションを考えるというテーマのもと、障害者団体関係者・民生児童委員の皆さんにお集まりをいただきました。皆さんには平素から、障害福祉行政の推進に格別のご尽力を賜っておりますことに心より御礼申し上げます。

 本市では、平成29年12月に宇治市手話言語条例を施行いたしました。この条例では手話は言語であるという考え方に基づき、手話について市民の皆さんにご理解いただき、障害の有無に関わらず、互いに人格と個性を尊重して、相互に支え合いながら生活することのできる共生社会の実現を目指すこととしておりますが、コミュニケーション手段の普及は手話だけでなく、要約筆記・筆談・点訳・音訳・拡大写本等についての取り組みを推進することとしております。

 本日は障害のある方のコミュニケーション手段の普及のため、当事者の皆さん、そして日頃から様々な形で障害のある方に深く関わっておられる皆さんに、それぞれの立場から忌憚のないご意見をいただきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

市長挨拶の画像

市の取組みについて

 担当課より別添「市の取組みについて」の資料のとおり説明を行いました。

「市の取組みについて」説明の様子の画像

市の取組みについて

市の取組みについて[PDFファイル/161KB]
印刷される際はPDFファイルよりどうぞ。

参加者の主な発言(教会やサークルでのコミュニケーション手段の普及について、これまでどのような取り組みをされていますか

  • ろうあ協会では、毎年手話の養成講座を手話サークルと共に行っています。また、事業の一つとして、手話の研修会といった講座なども実施する予定です。ろうあ者の場合、手話が非常に大切な事柄になっています。幼少の頃から手話を習得する、覚えるという環境を作るということが非常に大事なことと考えています。また、ろうあの子ども、その両親への支援が非常に大事になってきます。ろう学校との関わり合いで、手話を教えてもらえる、そういう環境の整備が非常に大切になります。
  • 中途失聴難聴者協会では、福祉体験学習を昨年度は6校約360名の中学校の生徒さんに、エコーというサークルと共同で行いました。エコーさんとやまびこという二つのサークルがあり、そこと両輪となって実施しております。その他、「コミけん」と申しまして、宇治市の健康支援事業に繋げて、難聴者が相談できるより良きリハビリの場にしていきたいと、月に2回、「コミけん」という広場をやっております。「コミけん」は、今日まで14年続けて、エコーさんに実施していただいております。その他、協会自体では、聴こえの広場を月に一回やっており、3年目になります。健康長寿日本一を目指す宇治市と共に、年に一回、この「聴こえの広場」で健康講座を開き、医師や講師を招いて、実施させていただいております。その他毎月末に「鳩」という機関紙を発行し、それを通じて会員の方々と情報交換やコミュニケーションを図っております。
  • 視覚障害者協会では毎年、目の健康教室を開催しています。また、小中学校において啓発運動を行っています。もうひとつ、福祉まつりのマッサージ等に参加しています。啓発運動に関しては、14年ほど行っていますが、小中学生たちが成人した方たちに声掛けをしていただいたり、本当に助かっています。それから、宇治市が発行している市政だよりや議会だより、これが私達にとっては生活の場での情報源になっておりますので、点字のものがあればと思っています。
  • 認知症の方がすごく増え、宇治市に、認知症にやさしい市政を作るということで、その面に関してはすごくレベルが上がったと思います。れもんカフェもありますし、私達が、地区を回ったりして、皆さんに知らせるという運動もしています。私の地域には、目の不自由な方と認知症、それから精神疾患の方がいらっしゃいます。その方達を見守っていく上で、色んな悩みの相談を受けたり、一緒に悩んだりもします。私の地区には耳が遠いという方はいらっしゃらないので、そういった方の悩みは直接聞けないので、こういう場を持って勉強させてもらい、他地区の方と交流していますので、そこにいらっしゃる方に教えてもらうという段階です。やはり、民生委員としては、現状を把握して、その悩みを聞き、次の行政やそういう所に繋げるということをしていますので、そういう方と交流できる場が多くあれば、もっと民生委員も活動できるのかなと思います。また、先日民生委員全員を対象とした障害者の方への対応についての研修(手話や点字、目の不自由な方、視覚障害者の方への様々なエスコートや案内の仕方)を受けました。実践するという研修は今までなかったので大変良かったです。そういった方の悩みや民生委員としてどう接すればいいのかというのがわかりました。

市長の主な発言

 いずれも各団体・サークル等で様々な取組みを苦労されて頑張っておられるということで、心から感謝を申し上げます。

 各団体・サークルの取り組みについて、市としても連携強化の必要性を各部局からも聞いていますし、市民意識の盛り上がりが最も大事だと思っています。

 ただ、障害のある人もない人も共に人格と個性を尊重していく共生社会の実現ということになれば、どうしてほしいのか、それから、ボランティアあるいはそれをサポートする人の準備が出来ているのか、そして行政がそのことに対して、どういうサポートができているのか、ということを常に検証していく必要があると思います。

 民生委員さんが手話をしていただくという事は、言語条例がなければ考えにくいことだったのですが、今後は、民生委員に限らず市の職員もしっかり頑張っていきたいと思いますし、宇治市では担当の部長を先頭に、朝礼や会議で手話を取り入れたスタイルも今実践しているところでございます。

 「健康長寿日本一」、これは障害のある人もない人も含めて、赤ちゃん、さらには、胎児の時から意識した「健康長寿日本一」。お年寄りの政策が「健康長寿日本一」という思いが皆さんにあると思います。日本一になろうと思いますと、胎児の段階からどのようにしていくのかという課題だけでなく、やはり障害を持った人たちにとっても健康長寿日本一というのは、しっかりきめ細かくすることが必要と思っております。

参加者の主な発言(出前講座の実施や普及啓発のチラシ作製等の取り組みも含めて、コミュニケーション手段を広く市民に普及していくために、どのような方法が有効であると考えられますか)

  • 出前講座について、銀行や産業関係、自治会、病院などに出前講座を実施するのがいいのではと考えています。地域の人たちと相談してチラシを作成し、手話講座を開催するのがよいと思っています。初めは、2,3人と少ないかもしれませんが、集まって学習会を開催することも大切だと思います。
  • 難聴者協会では、『耳のこと相談会』を市と一緒に実施しています。聴力検査を含んだ『耳のこと相談会』をしますと、たくさんの方から申し込みをいただきますが、1回に3~4名までしか受付ができないという状態で、反響の高い相談会だと思っています。その他、チラシ等を作成し、あらゆる広報活動をしています。また、ワッペン・シール等を作り、それを付けるという広報活動をしています。今期は、役員だけ初めて名刺を作りました。名刺に耳マークを刷り込み、その裏面に耳マークの説明を記載しています。耳マークが市民の皆さんに浸透していないため、出会った方に名刺をお渡し、耳マークを認識していただこうという活動を始めています。
  • 小中学校での啓発運動を14年してきました。その実績として、皆さん卒業した後や社会に出てから、私達に声掛けをしていただいていますので、継続していきたいと思っています。それから、商工会議所や観光協会等でも、啓発運動をしていただきたいと思っています。
  • 災害時に、色んな障害を持つ方に対する民生委員としての関わり方を、皆さんの要望を聞いて学べたらと思います。やはり知らなければコミュニケーションも取れませんので、取り組んで行きたいと思っています。私の地区では一人暮らし世帯が32軒あります。災害や警報が出た時に、一人暮らしや体の不自由な方のところをまわり、避難準備をしてくださいと案内しています。地震や台風があった時は必ず回っています。実際に災害が起こった時には避難所へ行って、対応することになると思いますが、実際にできるかどうかも含めて、詰めた話はできていません。これからはそういうことが大事だと思います。

市長の主な発言

 私は、市会議員を3期12年、府会議員を14年、市長は、今2期目ですが、市会議員時に文教福祉常任委員長を2期4年務めました。委員としては6年所属しました。その頃、視覚障害者の方から「名刺に点字を入れたらどうですか?」と提案があり、名刺に入れ、お配りしたことを覚えています。今日、耳マークの名刺というものがあり、障害者福祉の面で、名刺だけとっても、時代と共に進化しているのだと思います。

 いずれも、生活面でどうかという視点、これは最も大事だと思います。例えば出前講座ですと、市の職員だけではなく、ボランティアの人と一緒にさらに充実させなければいけないと感じました。耳の相談会は受け入れが少ないということでどういう問題があるのかということも検証して、具体的に対応策を練らなければいけないと思いました。

 学校の子供たちに障害のことを教えていただくということは、今後、子どもたちが大人になっても、障害者のみなさんと一緒に共生し寄り添っていくということですので、この学校の出前講座などは、より充実していかなければと思いました。

 商工観光という課題が出ましたけれど、以前障害を持った方々と話をすると、当面の生活が中心でした。今は商工や産業、仕事をするにはどういう課題があるのか。視覚障害、聴覚障害がある方は、接客でも、障害があるという事を言えないために、ストレスになって辞めてしまった例がありました。しかし今は、名刺に入れたりワッペンをつけたり、あるいはそういう場所以外の営業をお願いしたり、行政の仕事として、企業の経営者あるいはそういう方々にしっかり啓発をして、具体的にきめ細かく指導しないといけないという思いでいます。

 手話言語について、全国では救急車でかけつけた時に手話ができなければ、どうするのかという課題もあります。市では福祉と関係する所では取組みを進めていますし、市の受付では、タブレットを置いて市の職員で対応するというところまできていますが、消防ではどうするのかというような課題も今後の大きな課題です。

 それから、障害者の避難ですが、今福祉避難所、災害・福祉避難所とは20施設と協定を結んでいます。ですので、そこの避難所を優先的に考えますが、問題は、避難をする時にどういう順番で避難準備・高齢者等避難開始や避難勧告、避難指示(緊急)が出るかです。避難準備・高齢者等避難開始というのが出せればいいのですが、避難準備・高齢者等避難開始や避難勧告も出せずに避難指示(緊急)を出さないといけないという時があります。自分の身は自分で守るという基本に立って、避難準備・高齢者等避難開始準備については一番早く出そうと思っています。先日の台風12号では、早めに十何か所避難所を設置したのは、お年寄りや動けない人、できるだけそういう段階から避難していただきたい。、避難勧告になれば、事情を見ながら一刻も早く避難指示(緊急)することになります。障害者の方にはなかなかその順番がわからない。水害サミットにおいて、意見パネラーとして発表しているのですけれども、市長が避難指示(緊急)を出しても避難しない、情報伝達をどうしていくのかというのが一番の大きなテーマです。これが、障害を持った人になりますと、避難準備・高齢者等避難開始の時からどうするのかと、お年寄りの人の時にどうするのかという課題があり、そういう取り組みを、一歩一歩具体化しなければいけないと思っております。その際には、障害者団体のリーダーの方の意見などを集約したものを市へ持ち寄って、障害者の人に優しい、基本的に健常者が考える政策では十分ではないと思っていますので、こういう機会や、部局での懇談会を通じて、様々なやり取りをしたいと思っております。

ミーティングの様子の画像

参加者の主な発言(宇治市で生活され日々の関わりの中で感じておられるコミュニケーションが上手く図れないことによる課題を、どのようにすれば改善できるのか提案をお聞かせください)

  • 手話言語条例が成立しました。その後、どのような活動をしていくかといろいろ考えています。また、宇治市の中でも、福祉事務所・障害福祉課にこれからタブレット端末を設置するという考えだと聞きました。タブレット端末についてろうあ者にわかるように説明してください。
    (担当課より説明)
    タブレット端末は福祉未来基金を活用し、障害福祉課の窓口に、視覚・聴覚障害のある方をサポートするために設置を考えています。大きさはA4程度で、例えば担当職員の声をスピーディーに画面上に文字表示ができることになりますので、内容をより細やかに説明・案内ができると考えています。また、視覚障害のある方に対しても、文字を白黒反転で表示するという機能がありますので、より見やすく表示ができると考えています。ソフトにつきましては、UDトークというものになっており、スマートフォン等でもダウンロードできるようなソフトになっています。
  • 耳に障害を持っている者が一番悩んでいることは、コンビニやスーパーのレジの方とのコミュニケーション、会話です。それから、病気のお医者さんの診断について、またその処置についてをうまく聞き取れないと大変悩んでいる難聴者の方が多いです。私もその一人で、先生が耳元でおっしゃるのですが、何を言っておられるのかわからない、そのため、絶えず対応が遅れるわけです。先生の指示に対応していけないので、先生のいら立ちを感じるのですが、こちらも内容がうまく掴めないので、いら立ちを感じています。やはりコミュニケーションがスムーズにできるように、難聴者だとわかっていただくための活動をしていかなくてはいけないと思います。宇治市は、今ご存知のように、認知症にやさしいまちづくりに大変力を入れていらっしゃいます。難聴者が認知症になりやすいということは、昨今の医療情報で皆さんご承知の通りです。耳が聞こえないのを放置しておりますと、認知症になってくる。認知症にやさしいまちづくりのために、耳に障害を持つ人たちのために、やさしいまちづくりを最優先していただければ、認知症になる方が、少しでも減るのではないかというのが、今皆さんにお聞きいただきたい、一番大切な所です。耳に障害を持っている者は、日々いろいろな障害に出会いますので、協会に入っていただき、そういうリハビリを一緒にすることにより、一人でも認知症にならないようなまちづくりに協力させていただきたいと思っています。
  • 私たちは外出する際に、ガイドヘルパーを利用しますが、ガイドヘルパーの養成が少ないように思います。そのために、外出する際に、ガイドさんをお願いしても、人数が少ないということで、時間がかかります。引きこもりにならないように、ぜひガイドヘルパーの養成をお願いしたいと思います。
  • 認知症にやさしいまちづくりになり、各地区の方への認知度も上がっていると思います。先ほど、難聴の方が認知症になりやすいとおっしゃっていましたが、れもんカフェなどがあちこちで開催されているので、そこに難聴の方が来られて交流して、こういう問題点があることや、こういうマークを付けたら耳が聞こえないので助けてほしいなどとお伝えしてはどうでしょうか。知らないために敬遠する、手話はできないから耳に障害がある方の所に寄れないなど、知らないためにコミュニケーションが取れない部分がすごく多いです。新たに作らなくても、いろいろな集まりの場所に、積極的に目や耳が障害がある方などが行かれて、私達も民生委員でれもんカフェに行って、そこで色んな方のお話を聞いて勉強させてもらっているので、色んな所に出かけて、それからどんどん膨らまして行くというのはどうでしょうか。
  • その通りだと思います。難聴者は、自分はコミュニケーションができないからと家に閉じこもって、一人になってしまっています。ですから、難聴者協会では、そういう方にどんどん出てきていただき、コミュニケーションをしようということで、「聞こえの広場」や、「こみけん」などを一所懸命やっていただいていますが、そういう場に出て行くことが大切だとわかっていますので、今のお話は大変いいご提案だと思いました。

市長の主な発言

 「認知症の人にやさしいまち・うじ」なのですけれども、知名度も上がってきたと思っています。まず、認知症になられた方が、れもんカフェにご主人や奥さんと一緒に来られています。

 「認知症の人にやさしいまち・うじ」の取組みの一つとして、一年に一回、3月21日に会議等を開催しています。例えば、認知症の問題に取り組むサポーターとして、一つのお店に参加していただいています。一部のレジに認知症の人を誘導し、見守りをしています。スーパー自体がサポーターとしてできる取り組みをしていただいています。障害を持った人も、認知症になりうるわけですので、れもんカフェに来ていただいて、障害を持った私達としては認知症にやさしいまちづくりはこうしてほしいということを、どんどん意見を出していただきたい。私達も認知症の勉強会などを開催しています。どの講座も満員です。認知症というのは、みなさんの関心も高まっていますし、「認知症の人にやさしいまち・うじ」という取り組みが、全国からも進んだ市として認定をされ、海外からも宇治市に視察に来られます。障害を持つ人も持たない人も共生できるようにしっかり我々も受け止めて頑張りますので、皆さんも、認知症のれもんカフェにぜひ来ていただいて、認知症になる前に勉強をし、今日のような話を提案していただければ大変ありがたいと思います。

 それからガイドヘルパーもその通りだと思います。手話通訳者・要約筆記者・点訳・音訳記者等の育成についても課題と考えています。それぞれの講習会を地道にしている段階で、その講習会に人が集まらない。講習会によっては実施主体が異なり、結果的に参加が少ない状況になっていると思いますので、地道に努力をして参りたいと思います。

傍聴者との意見交換

(1)手話言語条例ができて良かったと思っています。難聴者は人生の途中で聞こえなくなる、手話が使えない人がほとんどです。難聴者、また視覚障害者のためのコミュニケーションの条例制定は、今後あるのでしょうか。

<市長>

 将来のコミュニケーション条例というのは、作っていくべきだと思っています。ただ、手話が言語だというのは法律にはありません。

 法律に認知され、手話が文字通り言語になり、国民的課題になれば、コミュニケーション条例は、当然のこととして制定していかなければならない。宇治市では、コミュニケーション条例を制定するまでに、環境整備をしようと思っています。色んな障害者の方々をネットワーク化して、定期的に会議や研修会を開き、違う障害を理解していただく、あるいは全体の底上げをやっていくということを先にし、コミュニケーション条例化の時には、手話言語条例を制定したからするのではなく、条例に明記されていることは、少なくともいくつか実現できるように、また、条例をどのように作っていくのかということに努力をしていきたいと考えています。

(2)宇治の市役所の職員の皆さんすべてに手話を学習していただくことはできるのでしょうか。

<市長>

 市職員は市民の先頭に立って手話を勉強し、手話が実現できるというのが理想です。今、言語条例ができた段階で、福祉関係の職員に、手話を色んな形で先頭に立ってやっていただいている段階です。将来的には、消防あるいは医療業務に対してや市の窓口、観光ボランティアや市の職員がタブレット以外でも手話ができることが理想ではございますが、条例ができたところですので、ご理解をお願いしたいと思っています。それから新規採用時の研修において、手話の研修を実施している所でございますし、福祉の分野では、朝礼等で手話を取り入れるなど、取り組みを広げる努力をしています。

(3)私たち視覚障害者というのは、情報障害です。

 いわゆる視覚障害の身体障害者手帳を持っている人は600人を超えると聞いていますが、今日ここにきている視覚障害協会の仲間は、ほんの一部です。一部でしか仲間として集まっていません。他の団体については分かりませんが、視覚障害者でいえば大多数の方が、こういう行事があること、市長とお話しする機会があること、あるいは言語条例等があって視覚についても考えていただいていることを知らないと思います。そういう点をどうするのかという問題が非常に大きいと思っています。

 たとえば図書館に行きますと、手が空いていたら、司書の方が相談に乗ってくださいますが、点字や音声で聞ける案内があれば、自分でチェックをしながら、探して貸し出し手続きをするということもできますし、そういう点で、やはり色んなことを考えていただきたいと思っています。

 それから、出前授業は大変有り難いと思います。私たちも、自分たちで小学校や中学校、高等学校などに出向き、生徒の皆さんなどに、アピールしているわけですけれども、企業が障害者のための制度を知らないということもあります。やはりそういう点についても、出前授業、出前講座の中で、説明していただきたいですし、当事者が参加することが大切だと思います。当事者も含めて力を貸していただきたいと思います。

<市長>

 民間企業でも宇治市の施策でも、コミュニケーション条例や出前講座、あるいはボランティア、サポートの体制を強化することによって、税で行うことと、人として障害者の人たちのことを思い、市民が共有してやっていくことなどをしっかり組み合わせながら、どのような障害を持った人も、普段の生活が保障されるということが基本だと思いますので、その理想に向かって頑張っていきたいと考えています。しかし障害者福祉は税の面では厳しい状況があることも事実でございますが、全力をあげて頑張っています。けれども、非常に困っていることも正直ありますので、皆さんと相談しながら、よりよい方に頑張っていきたいと思います。

市長閉会挨拶

 次のとおり、山本市長から閉会の挨拶がありました。

市長閉会挨拶(要旨)

 本日は大変多くのご意見ご提案等をいただきまして誠にありがとうございます。時間の関係で、ご意見申し上げたいという人も時間がなかったと思いますけれども、こういうことを繰り返して、また皆さんと話し合いの場を作ることもひとつのきっかけにしていきたいと思います。市長だけが福祉の仕事をしているのではなく、担当部局も皆さんのご意見を聞きながら改革し、改善する所は改善しますので、何なりとおっしゃっていただきたいと思います。

 出来ること、出来ないこと、税で対処すること、市民の参画協働で皆さんと一緒にすること、何よりも行政ですることは受け止めて頑張りますと共に、皆さんと一緒になって障害者の人との共生社会を一日でも早く作っていかなければいけませんし、そのきっかけには、この手話言語条例というのを活かして、市民に広げていきたい。市民の皆さんと一緒になって、宇治市の障害者の人が住みやすい、そういう社会を作ることが、認知症の人にやさしいまちを作ることに共通すると思っています。私も全力を挙げて、コミュニケーションを充実し、皆さんの思いを少しでも実現する努力をします。今日の皆さんとの活発な議論や会話を通じまして、コミュニケーションの手段の普及を図る取り組みについて、様々な貴重な意見交換ができたと思っています。今後もこのような機会を通じてさらに市民参画協働を推進して参りたいと考えております。

 本日は誠にありがとうございました。今後とも引き続きよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

参加者の皆さんとの集合写真の画像集合写真の画像 

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