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第18回 市民と市長の対話ミーティングを開催しました (テーマ:宇治のお茶を守り、育てる)

印刷ページ表示 更新日:2019年11月5日更新 <外部リンク>

第18回 市民と市長の対話ミーティング 開催結果

 市民と市長の対話を通し、市民参画・協働を推進するとともに地域力の向上を図り、新しい宇治に向けたまちづくりを推進することを目的とした「市民と市長の対話ミーティング」を実施しております。

 第18回の今回は、「宇治のお茶を守り、育てる」をテーマに、さまざまな立場の皆さんにご参加いただき、活発な意見交換が行われました。

  • 日時
    平成30年3月3日(土曜日)15時~16時30分
  • 場所
    宇治市観光センター
  • ミーティング参加者
    • 通圓 祐介さん 通圓24代目当主
    • 永谷 房園さん 宇治市茶道連盟 副会長
    • 古川 嘉嗣さん 宇治茶伝道師
    • 古川 瑞穂さん 茶摘み子さん
    • 市橋 公也さん 岡屋小学校校長

宇治のお茶について

開会に先立ち、宇治市営茶室「対鳳庵」にてお抹茶の接待をいただきました。 宇治市営茶室「対鳳庵」でのお抹茶の接待の画像

市長挨拶

次のとおり、山本市長から挨拶がありました。

市長挨拶(要旨)

 本日は、皆さん大変お忙しい中、第18回市民と市長の対話ミーティングにご参加いただき、誠にありがとうございます。この市民と市長の対話ミーティングは、市政への市民参加と協働の推進のために実施しているもので、過去には、「教育」「子育て」「防災」「観光」など、幅広いテーマで市民の皆さんと活発な意見交換を行い、その中で頂戴しました貴重なご意見を、市政運営の参考にさせていただいてきたところでございます。

 今回は、「宇治のお茶を守り、育てる」というテーマのもと、お茶農家、茶商関係者、茶道関係者、教育関係者の皆さんにお集まりいただきました。皆さんには、平素から宇治茶の発展に格別のご尽力を賜っておりますことに、心より御礼を申し上げます。宇治茶は本市の象徴であり、今や、日本全国のみならず、世界に誇る銘茶の代名詞ともなっております。更に近年は、緑茶が健康飲料として注目されるとともに、スイーツを含めた抹茶人気も高まるなど、とりわけ緑茶、碾茶の需要が増えてきております。一方で、リーフ茶の需要や喫茶の習慣の広がりには繋がっておらず、国内の産地間競争の激化もあり、市内産宇治茶を取り巻く状況は、依然として厳しいものがあります。

 本市では平成26年に「宇治茶の普及とおもてなしの心の醸成に関する条例」を制定しており、宇治茶の普及をはじめ、宇治茶の伝統と名声を保持するため、生産の拡大、品質の一層の向上、消費の拡大などに向けて取り組みを行っておりますとともに、宇治茶を使ったおもてなしを実現するため、市役所では、会議などの機会において、参加者を急須で淹れたお茶でもてなしているところでございます。

 本日は、宇治茶の発展のため、日頃から様々な形でお茶と深く関わっておられる皆さんに、それぞれの立場から忌憚のないご意見をいただきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

参加者の主な発言(宇治でのお茶作りが優れている点について)

  • お茶に関わる宇治の人々みんなが「宇治=お茶」という宇治茶ブランドを誇りに思い、名に恥じぬように仕事をしています。そして、宇治の先人が考えた覆下茶園や堀井式碾茶乾燥炉、宇治品種といった素晴らしい発明を大切に使い、改良を続けているため、良い畑や生産者、お茶摘みさんによる高品質なお茶の生産ができているのだと思います。生産から流通までの距離が近く、これほど長い間たくさんのお茶屋が続いているのも宇治の特徴であり、お茶屋同士がそれぞれの鑑定技術やブレンド技術を磨き、その特徴をいかしたお茶を提供しているため、宇治茶は世界的にも注目を浴びているのだと思います。また、宇治市内産の覆下茶園でとれるお茶には、リラックス効果のあるテアニンの含有が注目されており、その成分は市内にある京都府茶業研究所で見つけられました。
  • 宇治は宇治川があり、気候風土すべてにおいて良いお茶がとれる場所です。また、いいお茶がとれる所というブランドがあります。
  • 歴史と伝統が残っている点が宇治の強みだと思います。1500年後半のジョアン・ロドリゲスの著書に、宇治の茶畑では葦簀(よしず)や藁で覆いをしていたという記録があり、現在でも本簀(ほんず)覆下栽培という製法が残っています。覆下栽培では、お茶の芽が伸びてきた頃に覆いで日光を95%以上遮断するため、根から吸い上げた甘み成分がうまみ成分のテアニンとして残り、非常に美味しいお茶になります。また、自然仕立てという方法を用い、一番茶のみを摘む点も宇治ならではのやり方です。
  • 美味しいお茶作りに向けた農家の工夫が一番の強みだと思います。美味しいお茶作りに対して決して譲ることなく、今できることを最大限に工夫してお茶と向き合い、今後も宇治のお茶作りが続けられるように、知恵と技術を取り入れ、日々努力しています。
  • 覆下茶園と露天茶園のそれぞれに良さがあります。覆下茶園でできる碾茶や玉露、かぶせ茶には脳神経の働きを活発にするといわれているテアニンが、露天茶園の煎茶には殺菌効果や生活習慣病の予防などにも役立つカテキンが多く含まれています。このようなお茶の効果を子どもたちに伝えると、子どもたちは普段学校の蛇口から気楽に飲んでいるお茶にこんなパワーがあるのか、と大変喜びます。また、理にかなった茶作りは目でも楽しませてくれると認識しており、覆下茶園は伝統的な価値だけでなく、景観としても伝統的・歴史的な姿を後世に伝え、子どもたちがその価値に気づくことで、宇治市というまちを大切にしようという情感が植えつけられていくと考えています。

ミーティングの様子の画像

市長の主な発言

 市内産の宇治茶は、古くからの独特の製法である本簀(ほんず)覆下栽培、それから手摘みなど、手作りです。最近では農産物を栽培する際に、販売量や生産量を重視した考え方もあるように思いますが、宇治市では歴史と伝統を永々と守り、古き本簀覆下栽培という伝統を残していかなければいけないと思っています。また、宇治には研究所がありますし、品質改良など、品質に対するあくなき努力を見てもらえるようにしたいと思っています。それから、消費と生産が近いということで、苦労の大きい、この栽培方法を見てもらって、文化観光ということにも繋げたいと思っています。

 同時に、若い生産者が品質改良に向けてどれだけ努力しているかというのも、試されている気がします。お茶の研究には、経験と勘だけではなくて、お茶の生産に対するみんなの思いが必要であり、経験と歴史と伝統をもとに磨いていく、それがほかにない宇治市の強みだと思っています。

 全国の色んな会議に行くと、宇治茶を褒めていただくと同時に、お茶の健康法を宣伝してほしいと言われます。宇治では、健康というのは当然で、むしろ伝統や歴史を残していく、そして、茶商ブランドのオリジナル性にも工夫と知恵を出しておられますし、宇治茶は非常にPRがしやすいものになってきたと誇りに思っております。また、教育現場で宇治茶について教えてもらうところまで繋ぐことが出来たのも、ほかにない強みだと思っています。

ミーティングの様子の画像

参加者の主な発言(豊かな伝統と、高い品質を誇る、宇治市のお茶の魅力について、広く世間に普及をして、後世に伝え残して行くために、どのような方法が有効であると考えるか)

  • 宇治茶についての学習を深めることが大事だと考えます。宇治学の副読本を小学校3年生から中学校3年生に配布し、授業で使っています。小学校3年生は宇治茶がテーマであるため、年に数回、宇治市内産の抹茶を味わう体験があります。家庭で味わうことの少ない宇治茶を味わう意義は大きく、授業で抹茶を飲んだ子どもたちが家でも家族と抹茶を味わったり、対鳳庵を訪れたりしているという嬉しい話も聞いています。全小学校3年生、1600~1700人分の抹茶の確保という大きな問題がありましたが、茶生産組合長さんから、未来を背負う子どもたちに優先して確保したいというお言葉をいただき、実現しました。
  • 宇治市に住む大人たちが宇治市の魅力や宇治茶の価値に気付くことが必要です。宇治の子どもたちは市立幼稚園や公立小学校を通してお茶の美味しさや素晴らしさを教えてもらっているのに、それがいつの間にか離れてしまうのは、親である大人たちが知らないからではないかと感じています。対鳳庵のようにワンコインできちんとしたお茶がいただける市営の茶室というのは、全国でもあまりないと思います。SNSの時代なので、対鳳庵に来たことやお茶をいただいたことをアップするだけで全世界に広がります。そういったことにまず大人が取り組むことが第一歩だと思います。
  • あまり知られていないお茶の生産方法や手法を細かく説明すると、そのお茶をぜひ飲んでみたい、というお話をいただくので、お茶離れがある若い世代にも飲んでもらいたいと思わせる工夫が必要だと思います。お茶の総合プロデューサーのような方に国内外で、観光からお茶の生産販売等々をすべてひっくるめた形で、広く説明をしていただけたら面白く、とてもありがたいな、と思います。
  • 抹茶に比べて煎茶はいれて差しあげる機会が少なく、知らない人が多いように思います。昔のように家族が揃ってお茶を飲みながら団欒をすることは少ないと思いますが、休日などに時間のゆとりを持っていただき、急須でいれたお茶を楽しんでいただきたいです。家庭で煎茶をいれていただける雰囲気作りのために何ができるか、ということが自分の課題だと感じていますが、健康に良いということを勧めるしかなく、頑張っています。
  • 現在はお茶の歴史800年の中で一番のお茶ブームだと言われていますが、ブームになるとブランド品は偽物が登場します。宇治茶はお茶の中でトップブランドであるため、宇治市内のお茶が宇治市産のお茶として今後も普及するには、偽物と区別ができる仕組みが必要だと思います。明治時代にも、日本茶の偽物が中国から出回り、本茶の質や量が低下したことがありました。一時的な目先の利益ではなく、後世に宇治茶ブランドを残すために、長い歴史のある宇治茶をこれまで守ってきた業者を認定店にするなどの対策を講じて、業者自体を守らないといけないと思います。また、ブームになり、世界から一気に宇治市内産のお茶を求められると、今の宇治市の面積では足りないのではないか、と心配もあります。宇治市の生産面積が減少しているため、荒廃茶園の再利用や集団茶園の形成、新規就農者の育成や農業法人の設立等を検討し、生産面積を増加していく必要性を感じています。

 

 

市長の主な発言

 宇治市としましても条例を作って以降、行政、茶業関係者、それから、市民の皆さんと一体となって、宇治茶の普及とおもてなしの心の醸成に関する条例に基づいて、一生懸命させていただいております。

 一つは、市長をしていて色んな所に行くと、他の地域の人の宇治茶への反応が大きいということです。そして、約19万人の市民が一体となって宇治茶を体験し、学習し、日本や世界で活躍してもらうと、「宇治茶の産地の出身です」「こんなに素晴らしいお茶を飲んだんですよ」「素晴らしい生産者の苦労があるんですよ」ということを説明するだけでも、聞き手側は、国内外問わず、非常に宇治茶に関心を持っていただけますし、そういう意味でも、宇治学でお茶についての教育が始まったということは非常にありがたく、先生方の苦労に心から感謝をしています。

 そして教育の現場では、5月になると岡屋小は宇治茶の香りがします。それから白川地区でも香りがするのです。ところが、香りや茶畑がない学校もあります。宇治学が発展していくと、宇治茶の体験を自分の校区にもほしいという人、また、観光客の中で「茶園がない」、茶園を見ても「こんな黒いのは違うじゃないか」といって、わずかな茶畑のことをおっしゃる人のためにも、お茶と歴史の交流の場として、太閤堤跡歴史公園に茶園を作り、体験をしてもらうことも大事だと思います。やっぱり宇治の良さを体験でき、見て楽しむ、そして、宇治学で教えていただくということが大事だと思います。

 もう一つ、お茶の効用としては、礼儀作法ですね。最近は働き方改革で、もっとゆとりを持とう、ワークライフバランスを考えよう、といった時に、食育や作法を通じてお茶というのは共通のテーマと言えると思います。お茶を共通課題にして、みんなで取り組んでいくと、さらにPRができるのではないかと思います。

 それから海外についてですが、私は、トップセールスで商工会議所と観光協会と一緒に台湾と香港へ行っているのですが、台湾の高級スーパーの社長が、宇治茶を売ってくれています。その社長が思っておられる宇治のブランド力とは、お茶なのです。すなわち、お茶が発展・振興し、海外に広がるということは、宇治をイメージするお茶の関係者以外にも間接的にメリットとして戻ってくるため、海外での評価が高くなっています。

 また、農林水産大臣がこちらにお越しになった時も、宇治茶にものすごく興味を持っておられ、いろいろな質問を多くいただきました。宇治茶はどうですかという質問一つを見ても、宇治市民はなかなか気が付かない人が多いのかもしれませんが、宇治茶が果たしている役割を享受しているのではないかと思っています。それから、宇治茶の文化的景観の世界遺産登録を目指す活動を、私も京都府、京都市さんなどと一緒に頑張っています。要は、宇治茶を中心に、世界へPRする一つの活動だと思っております。しかし、課題もあり、こんなにお茶が追い風であるのに宇治茶の生産者が減少し、茶畑はどんどん宅地になっています。後継ぎでお茶を頑張っている人が増えてきていますが、小さい時からお茶の手伝いをして、その苦労をして脱サラで戻っておられる人がものすごく多いのです。5月に応援に行きますと、赤ちゃんを背負って、みんなで一生懸命手伝っています。お茶作りでは、一番大変なのは4月・5月、特に5月です。そういった苦労がお金にならないといったことを、我らとしては課題として捉えております。ですから、茶の販売をしておられる流通部門、茶の生産者、茶の先生、学校、現場、宇治茶に関係する人みんなが、オール宇治の体制で、しっかり向き合っていかなければならない課題だと思っています。

ミーティングの様子の画像

参加者の主な発言(宇治市でのお茶作りについて、日々の関わりの中で感じておられる現状の課題や、今後の発展に向けた改善点、提案について)

  • どこに茶畑があるのかと聞かれることが多いのですが、宇治にお越しのお客様に、茶の木やお茶の淹れ方、茶道体験、お茶摘みなど、もっと宇治茶を身近に感じていただいて、楽しんでいただきたいです。宇治にいるとわからないかもしれませんが、宇治茶は現在、実に世界から注目を集めています。自国でお茶を勉強された方が世界各国から宇治へお茶を買いに来てくださる現状があるのに、お茶が身近にある宇治の人が宇治茶の魅力に気づいていないのがもったいないです。学校の授業で1キログラムあたりの宇治茶の値段も伝えていただくと、宇治茶の価値にもっと関心を持たれるかもしれません。
  •  また、記念日設定というものがあり、愛知県西尾市が、お茶に使う風炉釜の風炉(ふろ)に2と6を合わせて、2月6日を抹茶の日として認定をとっています。祝日にするのは難しくても、宇治茶の日を作り、宇治市民が一斉に宇治茶を楽しむ日があればいいなと思います。
  •  生産面では、新茶時期のお茶摘みさんの確保が大変です。そこで、お茶摘みさんの給料をプレミアム商品券のようなもので支払うのはどうでしょうか。プレミアム商品券か現金かはお茶摘みさんの選択制とし、1,000円の賃金であれば、商品券の場合は20%の上乗せ、現金であれば1,000円に加えて20%分の200円を市に負担していただく、というような方法で、宇治市に少し負担していただくことになりますが、生産者には負担が少なく、茶摘みさんの利点になることができればな、と思っています。
  • 子どもたちも学校でお茶に関する教育を受けておられるので、お休みの日などには家族や仲間と一緒に、急須で淹れたお茶を楽しんでいただきたいです。大人でも飲んだことがないという方が多いので、どんどん飲んでいただいて味を覚えていただくことがお茶に携わっている自分の使命だと感じ、頑張っています。
  • 今では、「抹茶」という言葉が全世界に通用しつつあります。大手企業が大量の抹茶を望む声もあり、日本でも鹿児島県や京都府南部の和束町や南山城村でも急須で飲む煎茶から、抹茶の原料の碾茶に生産を切り替えています。一方で、我々のような茶道で飲むような手摘みのお茶というのは、なかなか国内での消費が上がっておらず、努力して作ったお茶の単価が変わらないという点が非常に厳しく、後継者問題や茶園面積の減少につながっているのが現状だと思います。
  •  また、今の生産量の日本一は京都府ですが、数年後には鹿児島県などが日本一になるかもしれません。それでも全国の品評会では、宇治茶が産地賞を一番多く受賞しており、宇治は生産量が少なくても、茶の内容と質において日本一の生産地であると自信をもって言えます。そして全世界からより品質の高いお茶を求める声が上がったとき、宇治茶は、日本一から世界一になっていくと思います。フランスが国をあげてワインをPRしているように、宇治茶も最高品質であることをどんどんPRしていただきたいです。そのためにもプロデューサーのような人に世界の見本市などで宣伝していただき、宇治の農家や販売店も元気になっていければと思っています。
  • お茶摘みさんの不足が課題です。そこで、小学校の先生と児童と保護者が一緒に活動をするPTC活動を生かして、お茶の淹れ方やたて方を親子で学んでいただき、お茶摘みさんが不足していることも知っていただければご家庭にいらっしゃるお母さんに関心を持ってもらえるのではないでしょうか。お茶摘みというは、その時期に1~2時間だけでも来ていただけたら嬉しいです。子どもが大きくなって別の仕事へ就かれる方が多いのも課題ですが、そういった方が仕事を辞められてからもう1度お茶摘みに行こうかな、と戻ってこられることも期待して、若いお母さんも募集をしています。また、広い視野を持って観光や生産、販売や教育などのトータルプロデュースができる人や市の担当課があればいいと思います。
  • 家庭を巻き込んだ教育というのは良いヒントだと思いました。本市の目玉である宇治茶を通した参加体験型の親子学習であれば、関係者の皆さんの絶大なる協力が得られると思いますし、PTA活動の活性化という面でも考えてみたいです。校区の状況にもよりますが、子どもたちにとって、お茶作りの見学や体験は本当に貴重な経験であり、お茶の生産農家さんの協力を得ながら、茶摘みや製茶に触れる意義は大変大きいと思います。また、敷地に茶園をつくる学校や、講師を招いて茶香服を体験するような学校が増えています。今後も地域の皆さんの協力を得ながら社会総がかりで子育てを充実させていきたいです。
  •  さらに、小学校の高学年になると家庭科の学習があり、急須でお茶を淹れることから始まります。これが日常的に急須でお茶を淹れることに繋がっていくと、学校での学びが家庭にも生かされ、子どもたちが大人になった時にも家庭に繋げてくれるのではないかと期待しています。学校での学習というのは、宇治茶のある家庭生活に繋げていくことで、今回のテーマである、「宇治のお茶を守り、育てる」ということに繋がると思っています。

 

 

市長の主な発言と閉会の挨拶(要旨)

 いただきました貴重なご意見は、一度それぞれを検討してまいりたいと思いますが、宇治茶の産地としての競争力の強化を目指しまして、各種茶品評会への出品を奨励しており、生産者の皆さんのご努力によりまして、毎年多数の入賞者を輩出し、市内産宇治茶の品質の高さを証明していただいているところでございます。また、宇治市の茶生産農家が中心となって立ち上げられた、特定非営利活動法人宇治碾茶生産振興会が取り組まれており、宇治碾茶の地域団体商標の取得に向けて、支援をいただいています。市内産宇治茶のブランド化、区別化を図ってまいりたいと考えております。

 お茶摘みさんの不足につきましても、悩みの種であり、深刻な問題であると考えております。本市といたしましても、折り込みチラシや地方新聞などの募集媒体を活用する広報等の支援を行っているほか、簡易トイレの設置やバスタオルの製作など、お茶摘みさんの環境整備に対して支援を行っているところでございます。引き続き、お茶摘みさん不足の解消に向けてご協力いただきたいと考えております。

 また、「認知症の人にやさしいまち・うじ」ということで毎年、茶生産者の協力を得て、認知症になられた人とボランティアの人で茶摘みをしております。私も参加しているのですが、認知症の人でもお茶摘みの経験のある人は茶摘みができるのです。そのようなことを考えるとPTCA活動に取り入れるという案も、まさに本当だなぁ、と感じました。私も長くPTAを経験したので、宇治学では子どもたちだけですが、親子で体験し学ぶということも大切な課題だと思いましたので、一度、検討をしてみたいと思っています。

 昔はお茶の関係者がお茶屋だと言われる時代でしたが、やはり関係者だけではなくて、約18万8千人の市民が共通の課題としてお茶の問題に取り組み、一番素晴らしい市だということに早く気が付いて、みんなで、オール宇治で、しっかり支えたり、伸ばしたり、PRしたり、ということに取り組んでいきたいと思いました。

 改めまして、本日は、大変多くのご意見、ご提案等をいただきまして、誠にありがとうございました。本日の「市民と市長の対話ミーティング」では、「宇治のお茶を守り、育てる」をテーマに、宇治茶の伝統や今後の課題など多岐にわたっていろいろなご意見をいただきました。

 皆さんとの活発な議論や対話を通じまして、宇治茶の振興に関わる貴重な意見交換ができたと思っております。今後におきましても、このような機会を通じて、さらに市民参画・協働を推進してまいりたいと考えております。

 本日は、誠にありがとうございました。今後も引き続きよろしくお願いいたします。

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