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第12回 市民と市長の対話ミーティングを開催しました (テーマ:子育て支援の充実に向けて)

印刷ページ表示 更新日:2019年11月5日更新 <外部リンク>

第12回 市民と市長の対話ミーティング 開催結果

 市民と市長の対話を通し、市民参画・協働を推進するとともに地域力の向上を図り、新しい宇治に向けたまちづくりを推進することを目的とした「市民と市長の対話ミーティング」を実施しております。

 第12回目の今回は、「子育て支援の充実に向けて」をテーマに、さまざまな立場の皆さんにご参加いただき、傍聴の方を前に活発な意見交換が行われました。

日時

平成28年3月26日(土曜日)午後2時~4時10分

場所

親子広場『つむぎ』(宇治橋通り)

ミーティング参加者

吉田 秀子 様  (NPO法人働きたい女たちのネットワーク 理事長)

迫 きよみ  様  (NPO法人子育てを楽しむ会 理事長)

中田 純子 様 (ひいらぎ保育園 園長)

田中 稔子 様  (宇治市連合母子会 代表理事)

宮崎 司 様 (宇治市父子会 会長)

春日井 さつき 様 (育成学級指導員(小倉育成学級))

地域子育て支援拠点事業について

開会に先立ち、会場で実施している地域子育て支援拠点事業「ひあ にしおぐら」の活動を見学されました。

地域子育て支援拠点事業「ひあ にしおぐら」見学の画像

市長挨拶

参加者の自己紹介後、次のとおり、山本市長から挨拶がありました。

市長挨拶(要旨)

本日は、皆さん大変お忙しい中、第12回市民と市長の対話ミーティングにご参加をいただき誠にありがとうございます。

 この市民と市長の対話ミーティングは、私が市長に就任するにあたり、市民参画と協働の推進のために、平成25年度よりスタートした事業で、過去には「教育」「ワークライフバランス」「宇治茶の振興」「健康長寿」「子育て」「特別支援教育」「認知症にやさしいまち」「災害に強い安全・安心の宇治づくり」「若者の雇用支援」「中小企業振興」「高校生のあふれるパワーで宇治市を元気に」をテーマにミーティングを開催し、市民の皆さんと活発な意見交換を行い、大いに市政運営の参考とさせていただいたところでございます。

 12回目の今回は「子育て支援の充実に向けて」をテーマに、市内で子育てに関する活動をされている皆さんにお集まりいただきました。

 わが国では、少子・高齢社会の進展とともに、近年の家族規模の縮小や地域のつながりの希薄化により、子どもや子育てを取り巻く環境は厳しさを増してきており、社会全体で子育てを支援することが、ますます重要となってきております。

 そうした中、本市におきましては「総合的な子育て支援」として各種施策を展開しているところでございますが、そのためには行政だけではなく、家庭はもちろん、地域、事業者、NPO、事業所などの皆さんと連携を強化していくことが、今後さらに重要となってまいります。

 本市の未来を担う子どもを安心して育てていただくにはどうすればよいか、本日ご参加いただいた皆さんには、忌憚のないご意見を頂戴し、また一緒に考えていければと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

市長挨拶の画像

参加者の主な発言(活動の内容や現状について)
  • 子育て期の女性の支援を幅広くしており、宇治市が実施する地域子育て支援拠点事業「ひあ にしおぐら」の開催や、乳児家庭全戸訪問をしている。また、子育てしながらの引っ越しはとても大変なので、片付けやご飯の手配などをサポートする「子育て引っ越し」を企業とコラボして実施している。子育て家庭に入り、その人らしい子育てができるようにサポートし、サポートがなくなっても子育てしていけるように心掛けている。機関の連携ではなく地域の連携が必要だと感じているので、事業の中で受けた相談を地域の人に繋げていくように取り組んでいる。
  • 抱っことおんぶが出来ない人が増えてきており、原因として親や地域からの子育ての受け継ぎがされず、繋がりが切れているからだと感じる。この繋がりが切れたと感じる時期が3~4年前ぐらいで、スマートフォンが普及し始めた時期と重なっていて、親からのアドバイスを素直に聞き入れず、本当かどうかをインターネットで確認するような現象が起きている。いろんな情報を信じて自分の信念を持っているので、人からの忠告を聞けないという中で、結果的に困ってしまう方がたくさんいる。お母さんのお母さん的な役割を身近にしてあげることが一番重要な役割だと感じている。また、助成金を活用しいろいろな事業を行っているが、最近は虐待等の防止や貧困家庭への支援がほとんどで、それも必要だがもっと早い段階で育児不安にさせない社会づくりにしていくことが必要である。
  • 保育園では、多様なニーズに応えるため午後6時までの開園時間を午後8時にした。延長料金はかかるが、仕事をされてから迎えに来られる保護者には感謝されている。最近、一生懸命子育てをしたい保護者と仕事をしたい保護者で二極化している。子育てを頑張る方は、育児書をたくさん読まれてその通りに育ってほしい、良い親でいようと思い過ぎてしんどくなる方もいる。仕事を頑張る方の場合、迎えに来るのも夜遅くなることがあり、帰宅してからも子供にかかるより家事をされるので子供と接する時間が本当に短い。そのような状況で育ってしまうと、幼児期に友達に優しくできなかったり、すぐ怒ったり、集中できなかったりすることが出てくる。乳児期に大事なことは、愛着の形成だということが分かってきており、どちらの保護者にもそのことをお伝えしている。また、どうすれば形成できるのかということもしっかり伝えていきたいと思っている。
  • まず母子会の役員や地区担当者が高齢化している。生活支援についてはファミリーサポートとして、登録制になるがお子さんの急な病気や、突発的なアクシデントへのサポートをしている。学習支援は、3年前から国の補助を受けながら子供の居場所づくりの一環として実施している。退職された先生にお願いし、毎週月曜日に児童の宿題を見ていただいている。当初は夏休みだけだったが、現在は年50回開催している。あと親子料理教室やクリスマス会なども実施している。課題としては、会員が約300名いるが、情報が十分に行き渡っておらず、施策はあるが知らない人が多い。今後、支援が必要な方に施策の情報をどのように伝えていけばいいのかを考えている。
  • 父子家庭が増え続けており、そのうち正規雇用で働いている父子が約7割いる。父子家庭の場合、どうしても仕事を辞められない。子育ての一番大変な時期である乳幼児から小学校を卒業するまでの限られた期間に、どれだけ有効な施策ができるかが課題であると思っている。幼稚園等の送り迎えなど、誰かに頼めるかというと頼みにくい男性特有の思いがある。ただそれを補う制度はあるが、ほとんどの方が知らない。子供を引き取って面倒を見ること自体を当たり前と思っておらず、母親が育てるのが当然という認識が根強いため、実際に1人で子供の面倒を見るとなった時におろおろされる。でも子育ては待ってくれず、仕事は制限しなければならないし収入は断たれる。実際に、仕事を辞めて子育てに専念する方が結構いる。そして、子育てを卒業して再就職となるがその後老後の問題が出てくる。一度道を外れると戻すことが非常に難しい。父子家庭と母子家庭とでは、経済政策等の支援に差がある。父子と母子を同等にしていただきたい。
  • 少子化で子供の人数は減っているが働く保護者の方が増えているので、育成学級の利用者は年々増加しており、どこの施設も大規模化しつつある。異なる年齢で大勢の子供が一緒になると日々トラブルが発生する。その解決に追われることの繰り返しになっている。どうすれば子供が落ち着いて過ごせるかを日々考えている。今年度から5・6年生も受け入れを始めたが、思春期にさしかかる年頃なので「こうしなさい」と言われても受け入れにくく、「何で育成学級に行かないといけないのか」などの不満が出てくる。こういった子供たちの心のケアがすごく難しいと日々感じている。でも、上の学年の子供と下の子供が一緒に遊ぶ中で、兄弟関係のように教えてあげたりする姿を見るとやっぱり育成はいいなと思っている。行政には、丁寧な保育ができるように施設整備や人員の確保をお願いしたい。

ミーティングの様子の画像

市長の主な発言

まず、いろいろな部署や地域、いろいろな方に子供が世話になっているなというのが実感で、非常にありがたい。

 50人いれば50通りの子育てがある。だから一律に何か待遇を良くしたら良くなるということはなく、その家庭ごとに寄り添って子供の実情に合わせた対策をよりきめ細やかにしなければならないなと受け止めている。それから、お金をかけなくてもできることもある。ただし、育成学級の話であった制度としてきちっとお金もかけてやるということは区別してやらないといけない。

 以前、子育てに関する相談を受けたことがあるが、我々としては理屈に合った制度にするとともに、いろいろなメニューを出し続けないといけないと感じている。

参加者の主な発言(活動を通して感じていること、子育て支援の充実に向けて必要なことについて)
  • 育成学級は児童数の増加だけではなく保護者のニーズも多様化している。また、要配慮児童も年々増加しており、目を掛けないといけない子が本当にたくさんいる。育成学級だけでそういった子の育ちに対応していくのは困難なので、学校や保護者、地域や関係機関との連携をとれるようなサポートがあればありがたい。また、定員に見合った児童数の受け入れと施設整備をして落ち着いた環境づくりをお願いしたい。
  • 一番困っていることは、父子会の活動や案内を広く知らせることができないこと。個々の父子家庭へポスティングができるかというと、データはあるが個人情報もあり、届けることができない。民生委員の方にも協力いただくが全然思うようにいかない。会が大きくなれば声も届けやすくなるので、会員数を増やすことに対し市として積極的に手を貸してほしい。
  • ネットワークが大切になるが、母子会の会員の高齢化もあり会員との連絡が取りにくい。あと、会員に対し十分に施策を教えることが出来ていないことがジレンマとしてある。
  • 保育園の子供たちは、ほとんどが育成学級にお世話になる。育成学級が居心地の良い場所であることはとても重要。学校の勉強を終えてから子供たちがほっとしたい時間帯に、たくさん人がいたり、イベントやすることが決まっていると少ししんどくなるところがあるかと思う。できれば学校と連携して施設を使えたり、ご年配の方に手伝っていただきクラブ活動みたいなことなど、児童がやりたいことが出来れば楽しい放課後が過ごせるのではないかと思う。育成学級は福祉、学校は教育と連携が難しいと聞いているが、上手く地域や施設を活用できるようにしてほしい。
  • 産後すぐに病院から帰ってきて、どうすればいいかわからない方がいるので、妊娠中に子供の育て方を丁寧に伝える機会があればいいと感じる。フランスでは妊娠中に10回程度講座があり、食事や衣類、抱き方など細かく教えている。10回は無理にしても、父親の沐浴講座やマタニティクッキングだけでは足りない。妊娠中及び産後すぐの時期に困った方だけでなく全員に伝えられるような啓発講座ができればいいと思う。つどいの広場は資格は必要なく子育てに対し関心があればできる仕事であるが、離婚やDVなどの相談もあり、ソーシャルワークの勉強をしないといけないぐらい専門性を高めないと対応出来ない状況になっている。
  • 子育ての知恵やノウハウは、団塊の世代においてかなりの割合で途切れたと思う。元に戻すことはできないので、それに代わる新たな支援をしていくということで、家庭に入りその人らしい子育てができるよう支援し、地域の方に繋いでいくようにしている。お母さんはずっと子供と接しているので、少し手を抜いてもいい子育てや効率のいい子育てを伝えることが大事。相談窓口として総合ワンストップの利用者支援の子育て世代包括支援センターと、地域で顔を見ながら動ける人が手助けできる市民協働があればお母さんたちは子育てしやすいだろうと思っている。
市長の主な発言

 包括支援センターをするとなると、人材育成が1つある。それから教育と福祉の連携ですが、国の組織が別々であるので子育ての分野だけで教育と福祉をドッキングすると、人員の効率的な運用が難しい。教育委員会と福祉の両方の仕事をしないといけないので、なかなか1つにはできない。その前段階として、宇治市では教育委員会と福祉の連携会議を設け、テーマを決めて進捗管理をしている。

 いろいろな情報を発信すればいいのですが、発信しても移動手段がなく、行けないというご意見があると身近なところにそういう機会を設けるか、しかし、身近なところに抵抗がある方もいる。身近なところをしないといけないが地域コミュニティは逆に冷え込んでいる。こういった課題をどうやっていくかというのが大きな課題だと思っている。

 やはり、皆さんの活動の意見を1回限りで聞くのではなくて、行政だけでなく、また皆さんだけでもなくこういった作業部会みたいなネットワークが必要だと思った。

 子育ては優先順位をどうするかだが、選択がなかなか難しい。メニューは多く作ってお金も投入するところと、お金ではなく地域で支えるところとしてNPOなども育成していくような役割もしないといけない。

 早くから、家庭だけではなく社会で支えようという思想はあった。ようやく社会で支えないといけないと気が付き始めている。親はもちろん家族として子育てする役割はあるが、社会で支えていくという考え方ももう少ししないといけない。

参加者の主な発言(子育て支援の環境づくりに向けて感じていることついて)
  • 市長の話にもあったが、地域で子育てするというのはすごく大事なことで、口で言うのは簡単だが、中には触れてほしくない親もいるし、関わりたい方も子供好きじゃないお年寄りの方もおられるので本当に難しい。
  • いろいろな立場の方の意見を聞いて、自分の置かれている仕事は重要なんだと改めて実感している。教育と福祉で連携をとるよう市長が言ってくださっているので、私たちもいろいろな所と連携をとるためにしっかりとアンテナを張ってやっていかないといけない。他の育成学級指導員にも対話ミーティングで聞いたことを発信していきたい。
  • ・宇治市のホームページが見づらい。少し賑やかになりすぎている。見られる方は必ず目的があり目的まで早くたどり着きたいが、分かりづらくなっていると感じる。インターフェイスとして明るいものにして、実施している事業や支援者の方たちの活動を見ていただき、そこに早くタッチできるというのはいいのではないかと思う。
  • 母子家庭だけではなく、障害を持った子供のお母さんであったり親の介護をしてる方など、いろいろな事情を抱えながら子育てをしている方が実はたくさんいる。そう考えると福祉関係のネットワーク作り、環境作りというものが今後必要になってくると思う。やはり施策を知らない人が多いということで、京都府に相談し施策の説明会を初めて開催してもらった。今後も地道に活動を続けていき、その中でどうのように支援に合った環境作りをしていけるのか考えていきたい。
  • 保育所待機児童問題で、入所を希望する母親からの相談の際に、近所の保育所が激戦区なので自分の子供が入所でき、友達の子供が入所できなかったら辛くなる。また逆の立場でも辛くなるので、子育て期に身近な友達を作らないようにしていると言われた。彼女の問題でもなく、人との繋がりというところでそう考えなければならない環境がある。新しい事業を始めると止められないからなかなか手が出せない、また財政が厳しいということは理解できるが、1年や2年でもやることでやらないよりは良いことがある。子供の問題とこれからの未来がかかっているので是非お願いしたい。
  • 支援事業に参加されるお母さんの話を聞いていると、自分の力だけで子育てしようとしている。そこに手立てがいるのだと思う。市長も提案していた検討会議みたいなことを立ち上げると、もう少し市の財政にも優しく市民協働、地域連携ができるような施策が出てくるかもしれないので是非お願いしたい。
市長の主な発言

最後に、山本市長から次のような発言があり、ミーティングを終了しました。

 行政は、財政が厳しいから子育てを放っておいていいということはない。予算がない中で選択し、全部パーフェクトに施策をうてないかもしれないが、本日聞いたことを少しでも実現できるよう努力する。ネットワーク化については検討させてほしい。それから情報発信という意見も多かったので考えさせていただく。

 社会的支援を増やすことは、全部にわたりお父さんやお母さんのことをずっと支援するということではない。自立し家族をしっかりやっていくという方をどのように応援し続けるかで、父子会や母子会のような悩みを社会的にどうやってサポートしていくかが行政の仕事だと思っている。

集合写真の画像