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第8回 市民と市長の対話ミーティングを開催しました (テーマ:災害に強い安全・安心の宇治づくりを目指して)

印刷ページ表示 更新日:2019年11月5日更新 <外部リンク>

第8回 市民と市長の対話ミーティング 開催結果

 市民と市長の対話を通し、市民参画・協働を推進するとともに地域力の向上を図り、新しい宇治に向けたまちづくりを推進することを目的とした「市民と市長の対話ミーティング」を実施しております。

 第8回目の今回は、「災害に強い安全・安心の宇治づくりを目指して」をテーマに、さまざまな立場の皆さんにご参加いただき、多くの傍聴の方を前に活発な意見交換が行われました。

日時

平成27年1月17日(土曜日)午後2時~4時30分

場所

うじ安心館 3Fホール

ミーティング参加者

石橋 紀男 様(南陵町自治会自主防災特別委員会 防災対策室長)

海老名 典子 様(宇治市災害ボランティアセンター副代表)

木原 道照 様(志津川区副区長)

近藤 豊 様(大和田地区自治会自主防災会会長)

末光 睦子 様(宇治市消防団あさぎり分団分団長)

西山 正一 様(槇島東地区防災対策会議幹事)

初田 隆史 様(若葉台自治会会長・自主防災会委員長)

浜根 一男 様(菟道自治会会長・自主防災会会長)

阪神・淡路大震災について

 開会に先立ち、ミーティング当日は阪神・淡路大震災から20年を迎えることから、追悼の誠を捧げまして黙祷を行いました。

 その後、改めて災害への取り組みの重要性を認識するため、阪神・淡路大震災の発生から復興までの流れについて映像を上映しました。

市長挨拶

 次のとおり、山本市長から挨拶がありました。

市長挨拶(要旨)

 本日は、皆さん大変お忙しい中、第8回「市民と市長の対話ミーティング」にご参加をいただき、誠にありがとうございます。

 この「市民と市長の対話ミーティング」は、私が市長に就任するにあたり、市民参画と協働の推進のために、昨年度より新たにスタートした事業で、過去には「教育」「ワーク・ライフ・バランス」「宇治茶の振興」「健康長寿」「子育て」「特別支援教育」「認知症の人にやさしいまち」をテーマにミーティングを開催し、市民の皆さんと活発な意見交換を行い、大いに市政運営の参考とさせていただいたところでございます。

 また、京都南部地域豪雨災害の教訓を受けまして、マニフェストにも明らかにしましたが、私が市長に就任してすぐ市の危機管理と防災体制の強化ということで、部長級を危機管理監として設置をし、危機管理体制、特に防災危機管理についての強化を図り、今日に至っております。このように私といたしましては、「災害に強い安全・安心の宇治づくり」を重点課題として取り組んでまいったところでございます。京都地域南部豪雨災害、災害復旧は、この3月末で道路と河川はほぼ100%復旧という予定をしております。災害復旧復興を最大のテーマにしまして、43億円、4年間という予算をもって復旧復興にあたっております。残る部分につきましても、京都府とも国とも連携をしながら、しっかりやってまいりたいと思っております。

 本日は、阪神・淡路大震災からちょうど20年目という大きな節目の日であり、改めて大震災を振り返るとともに、本市におきましては、平成24年京都府南部地域豪雨災害、平成25年台風18号災害等により、2年連続して大きな被害が発生し、また、今年度も8月の台風11号の際には床上・床下浸水被害が発生したところであります。また、近年では全国各地においてさまざまな大規模災害が発生しており、いつどこで発生してもおかしくない状況となっております。こうした中、本日は、「災害に強い安全・安心の宇治づくり」をテーマに、防災に関係する先進的な取組みを行っていただいております団体の皆さんにお越しいただきました。本日の対話ミーティングでは、皆さんの先進的な取組み等をご紹介いただくとともに、日頃の活動を通じたご意見を頂戴し、ご参加の皆さんとともに、「災害に強い安全・安心の宇治づくり」ついて考えて参りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

市長挨拶の画像

参加者の主な発言(日頃の活動内容と最近の災害対応について)
  • 南部地域豪雨以降、災害はいつでも、どこでも発生するということを改めて認識し、災害に対する危機意識を高め、災害に対する備えに努めている。特に、自主避難準備や単独行動をとらないよう啓蒙している。当自治会では、災害時に自力避難できない要援護者1名につき3名の支援者を付け、対応できるよう取り組んでいる。また地域の安全確認のために、月12回ほど地域の巡回パトロールを実施している。平成19年度に防災結成して以来、毎年1回は防災訓練もしくは研修会・講演会を定期的に開催している。
  • 定期的な運営委員会を2カ月に1回程度行い、研修や訓練を実施している。運営委員会の情報部会を中心に、リーフレット・パネル・冊子・回覧板を作成した。秋に防災訓練を実施したが、防災に関する役に立つ情報を町内会や近所の方たちが全然ご存じなかったので、今後も防災訓練等を計画して、情報発信できればと思う。昨年の福知山の水害の際は、ボランティアバスを出し現地に行き活動した。
  • 志津川では区の組織、自主防災会、まちづくり協議会という3つの組織が1つになり、豪雨災害後の災害対策の参考にと、昨年一昨年に2冊記録誌を作成した。防災訓練は以前から行っていたが、昨年、一昨年は区民全体が参加して皆で災害を防ぐという役員だけにとらわれない内容で実施した。今後も、公的な機関の協力を得ながら防災に努めていきたいと思っている。
  • 地域で活躍されているPTAや民生児童委員、福祉委員会などの各団体、そして消防団の皆さんと自主防災組織を結成した。災害時は、11人の自治会長が班長として活動する。自治会内に、黄檗公園や小中学校など避難場所が複数あることから、最終避難場所を示す看板を宇治市と関西電力の許可を得て電柱に設置した。また、宇治市に登録されている「災害時要援護者登録台帳」を開示してもらい、要援護者にこの人に助けてほしいという方を2名選んでいただいた。この援護者を身近に感じてもらうために「キューピットさん」と呼んでおり、要援護者とキューピットさんには手作りのマグネットシートを渡している。
  • 予防に勝る消防団活動はないということで、予防面に重点を置いて防災の啓発、広報活動を行っている。地域の防災訓練に参加し、消火器の取り扱い、煙中体験、起震車による地震体験の手伝いを行っている。また、応急手当の普及啓発員や救命指導員の免許を取得し、普通救命講習会で心肺蘇生法やAEDの使用方法などを実技指導している。幼稚園や保育所では自作の防火防災のパネルシアターを上映し、幼いころから自分の命を守れるように学んでもらうなどの啓発活動に力を入れている。
  • 宇治市生涯学習人材バンクに登録し、防災講演会をしている。「災害は忘れず必ずやってくる」ことを伝えることで防災意識の向上、減災活動に繋げている。槇島東防災対策会議の役員として、年1回防災訓練に参画している。
  • 毎月1回自主防災会で定期的に会合を行っており、11月に防災訓練を行っている。年4回「わかば」という機関誌を発行し、非会員含め全戸に配布している。新たに、地域独自のハザードマップの作成や、宇治市から災害時要援護者の一覧をいただき訪問活動を実施した。また、避難場所がすぐわかるようにステッカーを作成し全戸に配布した。
  • 京都府に防災講習会を開催していただき、天井川の危険性や水害の種類・特徴、危険箇所や減災の方法などについて学んだ。南海トラフ地震が発生した場合、火災や家屋の全壊、液状化現象など想定される被害状況を、自治会で回覧し情報共有した。

ミーティングの様子の画像

市長の発言

 皆さんのお話を伺い、改めて自助・共助に1番大事なのはリーダーだなと思った。皆さんのようなリーダーがいればこそ先進的な取り組みができるんだなと思いますし、いらっしゃることによって非常に心強いなと思っている。また、ボランティアの分野と消防団の活動ということで、宇治市とボランティアセンターと災害協定を結んだ。宇治市としては、先進的に常設のボランティアとして活動の経験があるので、この経験則はしっかり受け止めて取り組んでいきたい。

 長い期間避難生活をすると、女性の視点が忘れられがちになるとよく言われている。女性の諸問題を含め女性消防団である「あさぎり分団」には、私たちも期待している。

 自助・共助をしっかり取り組んでいただければこそ、公助はレベルアップをしてしっかり取り組んでいくということが我々に与えられた課題だと受け止めいる。

参加者の主な発言(地震対策の取り組みについて)
  • 幼い子供に危機管理意識を持ってもらうことを目的に、平成22年度からパネルシアターを作成している。阪神・淡路大震災から15年ということもあり、地震を題材にした「ぐらっときたら」を制作し幼稚園等で披露し始めた矢先に東日本大震災が起こった。その後、子供たちが津波で命を落とさないよう「ぐらっときたら」に津波を加えた。その年は関心が高まり、1年間に20回上映した。それから、小学校の低学年向けに上映するようになってからは○×クイズを加え、子供たちが参加型で身につけてもらうようにしている。
  • 阪神・淡路大震災後、災害支援対策に参加した経験から、常にカバンの中に10点ほど持っているものがある。公衆電話用に10円硬貨を10枚、携帯電話等の予備バッテリー、小型のラジオ、LEDの懐中電灯、カッターナイフ、ボールペン2本とメモ用紙、500ミリリットルのお茶、キャラメル、止血や三角巾にも使えるレジ袋、マスク、帽子、カメラ。
  • 水害の話をさせていただくと、一昨年の台風18号で避難指示が出た際に、朝から自治会と自主防災会で緊急の合同会議を開き、広報車で避難するよう呼びかけを行った。しかし、実際には10%未満しか避難所に来られなかった。なぜこのような結果になったのかを検証したところ問題点が3つほどあり、この問題点に対して対応方法を取り決めた。1つ目は、災害時に組長が不在の場合でも全会員に連絡がいくように、災害時組長連絡代行者というのを決めた。また、組長がいない場合は誰が行うかも決めた。2つ目は、ステッカーとリーフレットで会員全員が予め避難場所が把握できるようにした。3つ目は、組長が連絡することに慣れるために水害を想定して連絡訓練というのを行った。
  • 防災意識を高めるため、地震発生を想定し、救助か消火活動かどちらを優先するかなど対応について研修会を行った。毎年、消防署の方に来ていただきAEDの使用方法等について、実技を交えて救命講習を行っている。
  • 7年前から防災訓練を年1回、研修会・講演会を年1~2回継続して実施している。責任者が交代すると活動が続かなくなることがないように、地域の方々には「継続性」を徹底してお願いしている。防災マニュアルは、高齢者にもわかりやすいようにカラーページで絵を見て理解してもらえるように工夫している。防災マップも、要援護者の方の自宅や支援者の方の自宅などを色分けしてわかりやすくしている。こういった活動を継続していくことで、危機意識の高まりに繋がるのではないかと思っている。
  • 自助、共助、公助があるが、共助のところに「近所」を入れてほしい。復旧も早くなるなど自治会や町内会の単位の近所がすごく大事だと思っている。現在、防災の意識がすごく高いので、もっと盛り上げていきたい。
  • 昨年一昨年と、宇治市主催の地域リーダーの養成講座を受講した。地域のリーダーは防災のプロではないので、自衛隊や警察などの公助と住民や区民の方との「リエゾン(つなぎ手)」となれるよう取り組んでいこうと防災会で話をしている。
  • 非常食を1,000食分常備している。一般的に1人前での保存が多いが、50人前の大きいパッケージで保存している。それに対する備品として、大型の寸胴や業務用コンロ、20リットルのポリタンクなどを揃えている。毎年、12月に危機管理課と建築指導課にお願いし出前講座を、2月に防災避難訓練を実施している。避難訓練・防災訓練の際のバケツリレーでは、バケツ以外の鍋や釜などの生活用品を使用し、災害や火災が起きたときに備えている。また、車いすの避難・防災訓練ですが、乗られる方は健常者ではなく要介護3以上の方や、歩行が困難な方が乗っておられ、実践と同様の状況で訓練している。

ミーティングの様子の画像

市長の発言

 地震や水防について、やはり継続性が非常に大事であり、さらに理にかなったことを常に体系化し、それを市全体に水平展開することが私共の役割であると思っている。地域防災計画の見直しを毎年しているが、マニュアルや防災計画を作成するにあたり、現場で活かせない防災計画にならないように最も気を付けている。防災計画で定められた以上、計画を必ず守り徹底する、徹底できる、現場で活きたものになるということを常に中心に置いておかなければならない。京都府南部地域豪雨災害の教訓として、やはり避難指示の前に準備をし、そして警報を出し、そして避難指示という順番は大切だと思った。そして、「自分たちのまちは自分たちで守る」を合言葉に、日頃から町内会・自治会において自主防災、地域防災、減災の対策をしていただき、自主防災の方々と横の連携を作り、地域に広めていく役割があると思っている。

参加者の主な発言(今後の活動の展望や市への要望・提案等について)
  • 防災リーダーの育成について、防災意識も高まっているので、あと1年か2年ほどやっていただきたい。
  • 西小倉地域の場合、1つの中学校と3つの小学校があるが、いずれも1次避難場所に入っておらず、小倉小学校となっている。避難情報等が出ていない場合の自主避難場所として、1校でもいいから西小倉地域の学校を指定してほしい。自治会が100軒以下や数十軒の規模の場合、自主防災組織を運営していくことが難しい。そこで、複数の自治会がまとまって1つの自主防災組織を結成できるように宇治市から働きかけ、呼びかけをしていただきたい。
  • 防災対策の危機管理として、各町内では悲観的に準備し楽観的に措置をとるよう提案したい。危機が発生した場合、悪は急げで対策を考える。部下を叱らないこと。対策本部については、指揮命令の一元化。平時はボトムアップ、災害発生時はトップダウンでやっていただきたい。
  • 地域でしっかりとハザードマップを新たに作られたところは良いと思うが、宇治市全部に配布するハザードマップについて、河川の浸水域や危険箇所がわかるようにするなどの見直しと改善が必要と思っている。あと、今後は大規模災害の際に、女性消防団員が待機したままにならず、女性消防団という視点を生かしてどのような活動をするのか考えていく必要がある。活動していく上で、行政の協力と後押しが絶対に必要になるので、今後とも力添えをお願いしたい。
  • 避難場所を関西電力と宇治市に許認可を受け電柱に掲示しているが、破損しているものを除去する前に、電話連絡などで伝えてほしい。耐震工事の助成について、宇治市では家屋全体の耐震工事か屋根瓦を軽くする簡易耐震でない限り助成の対象とならない。京都大学防災研究所で開発されたひとつの部屋をシェルターにする工法が、テレビで紹介されていた。引っ越しなどの負担もなく住んでいる状態でシェルター化できる。他市町村では、この工法に対し助成金を出している。宇治市でも助成してみてはどうか。
  • 京都府南部地域豪雨災害の際、宇治市が設置した集会所にある緊急連絡用の電話が全く通じなかった。緊急連絡用の電話が通じない場合でも、宇治市や市職員の方に繋がるようにしてほしい。
  • 今防災意識が高いときに、訓練や研修などに力を入れていくことが大事。それが減災に繋がると思う。提案として、地域の方や行政の方にもお願いして、地域のパトロールにもっと力を入れて実施すればいいのではないかと思う。
  • 長い期間継続して活動していると、後継者の問題が出てくる。自分から手を挙げてやられる方が非常に少なく、現状を維持していくためには行政の後押しがなければやっていけない。今年度、初めて助成金をいただいたが、どんな活動をするにしても、助成を受けれる間は活動できるが、受けられなくなると活動が鈍くなる。活動することで認識を新たに意識を高めていくことにも繋がると思うので、単年度の助成ではなく、少額でもいいので毎年助成できるように行政の方で考えていただきたい。
市長の発言

 自主防災組織のリーダーですが、1つの区切りとして水平展開ということで、実践発表や交流などを中心に行いたいという思いで、未来永劫これで止めるということにはならない。自主避難場所について、まず自主避難場所と避難場所の違いだが、自主避難というのは、住民の皆さんが情報を得られた段階で自主的に避難される場合で、小学校や中学校を指定しているものではない。我々の注意していることは、早く避難場所を開設するようにしている。自主避難ができない人は、小学校や中学校に行けるように配慮するなどの検討はさせていただく。

 防災対策に対する意識や啓発の問題については、行政としてできることは連携していきたいと改めて思っている。

 家屋のシェルターの話が実践発表であり、家の耐震化や引っ越しはできないなどの意見があることは我々も十分に認識していかないといけない。しかし、耐震化をして震災用にどうしていくかが国のお金の使い方の基準。したがって、市は国と府とお金の割り当てをし、国の制度によって補助金も得ながらできる。財政が厳しい折、できるだけ国や府の制度の中で運用しているのが現実。独自でする方法もあるが、全部市の予算でするとなると市の財政はパンクする。こういったことについては、国や府に働きかけ、やはり国全体でしていく制度ではないかということで、独自でするには財政的な優先度合いもふまえ、必要はあってもなかなか乗り切れないというのが現状。必要性についてはわかりますので、今後とも府に伝えていきたい。

 志津川には、防災無線を入れているので活用してもらいたいのと、豪雨災害以降、やはり市役所で電話を受ける準備は増やさないといけないということで、災害対策本部が立ち上がる時に対応できる回線を増やしている。この2つのうち1つを活用いただけたらと思う。他の集会所についてはほとんど防災無線がないので、市の回線を増やしていることをご理解いただきたい。それでもかからない場合は、検証していかなければならない。

 補助金を設けており、補助の仕方も工夫はさせていただいている。しかし、宇治市の地域に総括的にいろいろな自主防災の組織や機材となるとまだまだ難しいところがある。優先順位としては、スタートの1歩は進んでほしいなという地域には補助の活用など広がりを期待している。皆さんからのご意見については、他の地域にも水平展開していくことは行政の役割である。自助・共助がここまでのレベルであれば、公助はしっかりレベルを上げていかないといけない。他の先進市とも交流したいし、先進市となれるよう努力していきたい。

まとめ

 最後に、山本市長から次のようなまとめの挨拶があり、ミーティングを終了しました。

 8回目ですが、こんなに多く傍聴の方が来ていただいたのは初めて。それほど、皆さんの意欲と関心が深いことをしっかり受け止めて、宇治市政も頑張ってまいりたい。参加していただいた素晴らしいリーダーの皆さんには、他の地域に反映するために行政等からお願いすることもあると思うが、今後とも宜しくお願いします。

集合写真の画像