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第23回 市民と市長の対話ミーティングを開催しました (テーマ:起業家と語る 宇治市の未来)

印刷ページ表示 更新日:2019年11月5日更新 <外部リンク>

第23回 市民と市長の対話ミーティング 開催結果

 市民と市長の対話を通し、市民参画・協働を推進するとともに地域力の向上を図り、新しい宇治に向けたまちづくりを推進することを目的とした「市民と市長の対話ミーティング」を実施しております。

  第23回の今回は、「起業家と語る 宇治市の未来」をテーマに、さまざまな立場の皆さんにご参加いただき、活発な意見交換が行われました。

 

【日時】  令和元年7月25日木曜日 15時~16時15分

【場所】  宇治市産業会館 1階 多目的ホール

【ミーティング参加者】 

・松本 一希 氏:株式会社DFC代表取締役(製造業)

・神代 浩司 氏:Jointevo合同会社代表社員(製造業)

・若林 和志 氏:ベリーファーム宇治(いちご農園)

・辻村 享子 氏:炭焼き肉と京の野菜Nico(飲食業)  

・渡邉 綾乃 氏:京都文教大学「地域連携学生プロジェクトKASANEO(カサネオ)」代表(学生)

市長挨拶(要旨)

 本日は、皆さん大変お忙しい中、第23回市民と市長の対話ミーティングにご参加をいただき誠にありがとうございます。

 今回は「起業家と語る 宇治市の未来」をテーマに、産業振興と関わりのある皆さんにお集まりいただきました。

 近年、人口減少や少子高齢化による働き手の不足や、IoT(アイオーティ)・AI(エーアイ)・5G(ファイブジー)といった新しい技術の革新など、世界的にも産業をめぐる状況は大きく変化しているところでございます。そのような状況の変化に対応し、地域産業をより活性化させるため、今年3月に「宇治市産業戦略」を策定したところでございます。更に、この6月には産業会館に「産業支援拠点 宇治NEXT」を開設し、宇治商工会議所と宇治市が一体となって地域産業をサポートする体制をスタートいたしました。

 本日は、学生の方も含め起業に所縁のある皆さんが日頃考えておられること等、それぞれのお立場から忌憚のない生のお声をお聞かせいただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

参加者の皆さんに挨拶をする山本市長

 

事業を行う環境としての宇治市について

【参加者の主な発言】

 ・交通の利便性が高く、多くの工業関係の事務所や産業拠点、研究機関、大学等が近傍にある。

 ・事業者支援の面でのスピードに大都市との差を感じる。

 ・観光客向けの店舗の充実だけでなく、市民や若い世代の地元での消費を促すきっかけや市民参加型のイベントの開催を市単位で実現できると良い。

【市長の主な発言】

 交通の利便性や多くの事業所や生産拠点が近傍にある点は宇治の良さであるが、事業に適した土地が少ないこと、土地に関する情報提供が難点。観光客による消費と若年層による消費が異なるという点も課題である。観光客向けの取り組みに加え、市民や若年層の消費活動の促進も必要であり、若年層の就職の場や市民参画型のイベントをつくり、魅力を高めていくことが消費活動の向上につながると考えられる。来年の3月には京都府とタッグを組んだ花灯路や、関西電力宇治発電所のライトアップなどの実施により、夜間消費の向上を目指している。お茶と宇治のまち歴史公園、太閤堤の24時間制や夜間入場などの工夫も検討していきたい。

 

ベンチャー企業育成工場で抱えている課題について

【参加者の主な発言】

 ・宇治市のインキュベーション施設は、製造業に使いやすい2階建てであり、入居期間が7年と長く設定されている点が他施設と比較しても非常にありがたい。

 ・7年で培った企業の規模や体力を持って卒業後に宇治市内で展開したくても、市内には移転先となる土地が少ない。

【市長の主な発言】

 スピード感のある支援を実現するため、組織機構改革により商業と工業を所管する課として、商工観光課の商工労政係と産業推進課を統合して産業振興課とし、体制を強化した。また、市と商工会議所の連携により、産業支援拠点「宇治NEXT」を立ち上げた。

 土地がないという課題に対しては、都市計画の見直しも必要だと考えている。

 インキュベーション施設の入居期間を長く設定している理由には、宇治市で育った企業が宇治市で世界に誇れる企業を目指していただきたいという思いがあるが、土地が少ないことが理由で、宇治市で育った企業が市外で活躍されることがある。宇治市で活躍してもらえるように努力し、土地の紹介をしながら、産業戦略の1つとして工業用地の確保に向けた検討も進めていきたい。

 

シェアオフィスの利活用や、シェアオフィスやコワーキングスペースに求める機能や役割について

【参加者の主な発言】

 ・主にミーティングの場として活用しており、シェアオフィスが京都市内のため、京都市の事業者支援施策の対象にもなる。

 ・事務作業の場やネット環境の充実といった基本に加え、起業を考える人同士の交流や利用者同士で事業の連携が醸成されていくような仕組み、個々の事業者の成長を助ける「お節介な人」の常駐といった運営側の働きかけがあると良い。

ミーティングの様子1

【市長の主な発言】

 いただいた意見は、産業戦略において重要であり、異業種交流やビジネスに関して気楽に話ができる拠点となる場を目指したい。近くて、気楽に、安いコストで利用できる拠点という考え方が必要である。産業振興センターや産業会館の活用のあり方を検討し、しっかり活用していきたい。まずは、産業振興センターや産業会館の活用が目標である。

 

地域クラウド交流会への参加の前後で変化したことについて

【参加者の主な発言】

 ・就農を機に市外から転居したため、宇治市ではゼロからのスタートだったが、交流会での人との繋がりが連鎖し、サラリーマン時代とは比にならないほど圧倒的に人脈の幅が広がった。

 ・店舗の認知度が上がり、交流会での繋がりによって新たなイベントの開催やお客さんに向けた活動ができている。

 ・宇治地域での認知度が上がり、市内の他イベントで声をかけられることやイベントに呼んでもらえることが増えた。

【市長の主な発言】

 地域クラウド交流会に参加していただき、ありがとうございます。

 宇治市での地域クラウド交流会全4回には、140~200名の方に参加していただき、主催者の方は、宇治のブランド力が認められているのだとお話しされていた。これからはその成果を示していかなければならない。場所だけの提供ではなく、システムの構築を目指し、将来的にはコンサル等の専門家の存在を理にかなった戦略として活用したい。

 

参加してみたいと思う交流会、交流会で行政に求める役割について

【参加者の主な発言】

 ・B to B(企業間取引)のマッチングを目的とした交流会に参加してみたい。

 ・交流会では、不特定多数の方と交流できるが、直接商売に結びつくことは稀であり、やりたいことを誰に相談すべきか苦慮することがある。宇治市内の中小企業者の事業をデータベース化し、目的をもって探すことが出来るシステムがあれば時間の短縮にもなる。

 ・商業や街づくりに関心のある学生との交流会に参加したい。商売をしている立場だからこそいろいろな学生と交流し、学生の斬新なアイデアの実現を実感させてあげたい。

ミーティングの様子2

【市長の主な発言】

 市内中小企業の事業をデータ化し、目的を持って探すことができるシステムや、その案内方法については検討していきたい。また、宇治NEXTの利活用により、次のステップへ進んでいただくことが行政の役割だと考えており、京都文教大学との「ともいき+」プロジェクトでも、宇治市内で働きたい若い世代や起業したい人への支援を求められてきた。

 まずは交流会への参加による出会いや宇治NEXTへの相談を活用していただき、次に世界に誇れる企業や起業家との交流や活用を通じて、起業やステップアップを実現してもらいたい。また、若年層が参加できるイベントの開催についても働きかけていき、京都文教大学にもアイデアをいただけたらと考えている。

 

地域活動を行ってきた大学生として思うこと

【参加者の主な発言】

 ・京都文教大学の「ともいき+」プロジェクトなどを通じて、積極的に地域に関心を持って活動していた学生が、全く異なる進路に就職することも多い。学生時代の地域活動を将来へ活かしたいという思いがあり、そのような学生を卒業してからも宇治市で輝かせてあげたい。

【市長の主な発言】

 宇治市内には約5500もの企業・事業所があり、人材の募集をしている。都市や大企業への就職を志向する傾向が強いが、地元に就職する人や戻ってくる人が増加している中で、若年層が宇治に定着してもらえるよう、新たな起業家を生むことや、市内企業情報の発信や新たな企業誘致といったことも実現すべき課題だと感じている。

 

質疑応答

【参加者の主な発言】

 総合的には京都市内で起業する人が多いと思うが、製造業のベンチャー企業が使いやすい、ベンチャー企業育成工場が宇治市にあるので宇治で起業することにした。起業する人を宇治市に誘致するためには、具体的な誘致制度やインキュベーション施設が重要だと考えるが、そのような予定はあるか。また、起業のしやすさやその成長率を高める施策への考え方を知りたい。

【市長の主な発言】

 国による制度もあれば、宇治市独自の制度もあり、まだ足りていないものについては作っていかなければならない。

 学生が製造業を体験できる仕組み、起業前や起業したての人が利用できる創業支援としての施設、交流会やセミナーを通して新たなマッチングの場を生み出していくことが必要だと考えている。企業訪問によりご意見を頂戴し、順番に支援していきたい。

【参加者の主な発言】

 宇治市または京都府南部の近隣にシェアオフィスが欲しい。

【市長の主な発言】

 シェアオフィスの設立は検討していきたい。宇治市創業支援補助金という制度を設けており、その実績は平成29年度で5件430万円、平成30年度で7件475万円。国の制度の活用についても、必要な場合は相談に応じながらより使いやすい仕組みにしていきたい。

 利便性を産業の交流にも活かし、市外からの産業誘致も考えたいが、土地利用計画としてまだまだこれから取り組んでいかなければならない。

 どのようなイベントを開催し、魅力ある宇治市にしていくのかという点でも、企業の定着、若者の定住につながると考えるが、土地が少なく、地価が高いという現状への対応が産業戦略での大きな課題である。

ミーティングの様子3

 

市長の主な発言(まとめ)

 様々な企業の、様々なご意見を聞くことが産業戦略のスタートだと考えている。産業戦略を策定した動機には、少子高齢社会の中で、若者の定住促進や所得の増加、利益率の向上があり、消費が外に出ていることは数字でも裏付けされている。企業の定着が人口の増加、消費の増加に繋がり、生産と消費を出来る限り宇治市内で循環させることが、少子高齢化を乗り越える魅力あるまちづくりの前提や産業振興になると考えている。

 農業分野においては、商品の開拓や販売、6次産業化を支援し、宇治ブランドを活かした都市型農業に取り組んでいきたい。

 産業戦略を策定するだけで終わってしまう他市町村もあると聞くが、まずは様々な企業の悩みや思いをお伺いすることから始め、宇治のブランド力や皆さんからのご意見をもとに努力していきたい。

 本日は誠にありがとうございました。

集合写真