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第2回 市民と市長の対話ミーティングを開催しました (テーマ:ワーク・ライフ・バランス実現のために)

印刷ページ表示 更新日:2019年11月5日更新 <外部リンク>

第2回 市民と市長の対話ミーティング 開催結果

 本年度から、市民と市長の対話を通し、市民参画・協働を推進するとともに地域力の向上を図り、新しい宇治に向けたまちづくりを推進することを目的とした「市民と市長の対話ミーティング」を実施しております。

 第2回目となる今回は、「ワーク・ライフ・バランス実現のために」をテーマに、さまざまな立場の皆さんにご参加いただき、活発な意見交換が行われました。

【日時】 平成25年8月21日(水曜日)午後7時~8時30分

【場所】 JR宇治駅前市民交流プラザ ゆめりあうじ 会議室1

【ミーティング参加者】 (五十音順)

 池田 路子 様(市民活動団体 女子力★キラキラ応援団)

 今口 規子 様(京都新聞社 記者)

 川上 楓 様(京都文教大学 学生)

 高田 悦子 様(NPO法人 働きたいおんなたちのネットワーク)

 峯田 大地 様(ひいらぎ保育園 保育士)

 宮崎 久代 様(なかよし保育園長)

 山田 良尚 様(ユニチカ株式会社 宇治事業所)

市長挨拶

 冒頭に、山本市長から次のとおり挨拶がありました。

市長挨拶(要旨)

 私が働いてきた高度経済成長時代は、労働者は働きすぎ、子育ては妻・パートナー任せ、老後は女性の問題と認識してきた考え方が主流のような時代で、私の年代は、一般的に男性は、介護や育児ができず、料理も掃除もできないような年齢層です。しかし、私は、市長として、子育て支援や、働く環境づくり、介護、若い人の進路という問題の中心にワーク・ライフ・バランスという考え方を据えていく必要があると認識しております。

 現在、内閣府が熱心にワーク・ライフ・バランスの啓発を行っていて、宇治市もその役割を担っています。宇治市では、市長部局の人権政策室に、ワーク・ライフ・バランスや男女共同参画の担当課がありますが、その理由は、市長部局にあってこそ、各部・局に横断的にワーク・ライフ・バランスを理念に置いた政策をしっかり行わせることができるからです。

 これまで、日本では、男女共同参画やワーク・ライフ・バランスを女性の問題だと認識されてきました。しかし、これから、日本で働き手が少なくなることを考えたときに、男女共同参画やワーク・ライフ・バランスが、日本の繁栄にとって必要不可欠であり、女性の問題というだけではないと認識されるようになってきています。

 育児休業の問題等、市役所が全部コントロールすることにはなりませんが、皆がワーク・ライフ・バランスの根底、基本というものをしっかり認識して、国・地方公共団体の政策作りや、一人一人の生き方、働き方、育児のあり方、家庭のあり方というものを変えていかなければ日本は生き残れない、という思いで2回目のミーティングのテーマに選びました。

市長挨拶の画像

 市長の挨拶の後、ミーティングをスタートしました。主な発言内容(発言趣旨)は、下記のとおりです。

テーマ1 あなたにとって「ワーク・ライフ・バランス」とは

参加者の主な発言

  • 仕事を円滑に進めるため、余暇を充実する時間を作っていくこと。家庭、仕事または自分の時間をバランスよく使い分けることが一番重要だと思う。
  • 仕事のため、休日をどう充実して活かすかということを考えている。休日に取り入れた趣味が仕事にも活かせる。
  • 公私共に充実して均衡がとれる状態だと思う。公私どちらかが欠けていたり、重かったりするとバランスは崩れてしまう。どちらも充実して幸福度を満たすことが必要。
  • 私の職場では、早くからパートの職員にも有給をとれるような体制をとり、育児休業も保障するよう取り組んできた。その結果、京都府からワーク・ライフ・バランスの認証を頂いたが、格別にワーク・ライフ・バランスを意識してきたわけではない。良い仕事をしてもらうためには、職員の精神衛生状態も考えながら取り組んでいくという思いで、一つ一つを充実させていっている。
  • 職場の理解、地域や親族の協力、そういう全部の環境が整わない限りワーク・ライフ・バランスは保てないと思う。私は、助けてもらえるところは甘えて、お返しできるところはお返しするという環境が築けている。
  • 仕事と家庭、地域、やりがいなどとの調和が常にちょうど良いバランスでなくても、子育てをしたい時には子育てをして、次は違う事をする。そのような「趣」があっても良い。その時その時に働き方が選べるのが大事なこと。
  • 私は、ある程度自分の裁量で仕事ができたのと、周りの上司や同僚に恵まれたため、融通を利かせながら、仕事と子育てを両立してきた。これからは、もっと時短勤務等の制度を使って当然、というようになれば良いと思う。

テーマ2 「ワーク・ライフ・バランス」に関する取組み等について

参加者の主な発言

  • 私のNPOでは、週2時間から選べる働き方に取り組んでいる。また、資格は持っているが活かせない女性に、事業リーダーになって仕事をしていただくということをしている。
  • ワーク・ライフ・バランスという言葉は、「ワーク」が先に来ているが、「ライフ・ワーク・バランス」という順番にした方が良いと思う。人生の中に仕事、子育て、介護、地域活動があり、どれをどう選んでも我慢せずにやっていけるような雰囲気、制度が広がっていけば良い。
  • 私の職場で育児休業を取った男性職員は2名だけである。やはりどこかで男性が育児休業を取ることは、恥ずかしい、会社に迷惑をかける、自分がいないとどうしようもなくなるといった思いがあるのかと思う。私自身、取らざるを得なくなって2週間の育児休業を取ったが、子育ての大変さを実感した。男性も育児休業を取れることを周知していくことも、ワーク・ライフ・バランスを進める上で一つの方法かと思う。
  • 自分が幸せであることが一番大事である。頑張り過ぎて倒れてしまった経験から、頑張りすぎると、家族に対しても、会社に対しても、後で大きな迷惑をかけてしまうことになると気付いた。その経験から、毎日無理せず楽しく過ごそうと心掛けている。また、頑張り過ぎると、そのしわ寄せが弱い者に向いてしまう。
  • 家族との限られた時間を濃密に過ごすことを大切にしている。子どもの幸せは、大人が幸せでないと成り立たないと思うので、私たちが笑顔でいるためには何ができるのかなと思いながら、取り組んでいる。
  • 事業主として、産休、育児休業、短時間勤務の保障等、できる限り職員の環境を整えていこうと努力しているが、そのためには、代替の職員も必要である。それなりの環境を整えながら、職場の中に無理がないようにするということも併せて考えている。
  • お互いが理解をしてあげる、わかってあげるということを並行して進めていかないといけない。制度はあるが非常に取りにくいという状況が一番いけない。
  • 男性の育児休業取得を快く認められるようにしてほしいと思う。幼少期の父親の役割はすごく大事だと感じている。
  • 結婚や育児を機に退職後、条件を満たせば元の職に戻れるジョブリターン制度のような環境が整っている企業はまだまだ少ないと感じた。お互いがお互いを理解して、企業が一人一人のことを理解して、充実した制度や環境を作っていけることが大切だと思う。
  • 介護については予測がつかないし、先がわからない。介護で虐待に走るというのは、一人で全部抱え込んでしまい、弱い方に向かってしまうから。自分でできることは自分でやってもらう。私がサポートできないときに、私以外の人に関わってもらうようにして、一人で抱え込まないように、しんどくならないようにしている。

市長の主な発言

ワーク・ライフ・バランスは、育児だけでなく、介護の面でも大きな問題となっている。現在、介護をしている人の3分の1は男性で、老々介護や苦手な家事のしんどさから虐待が始まったりしている。また、50歳ぐらいから介護が始まると、企業としては中堅社員を抜かれる。本人にとってはもっと仕事をしたいのに、介護のためにあきらめざるを得ないようなことも発生していて、これからの大きな課題である。

ミーティングの様子の画像

テーマ3 「ワーク・ライフ・バランス」実現に必要だと思うこと

1.「ワーク・ライフ・バランス」が社会で浸透していない原因について

参加者の主な発言
  • 育児休業や介護・看護休暇を取ることがプラスにならないという社会的評価が原因だと思う。私自身、育児が自分を成長させた。育児休業制度は、価値観を大きく変えるという意味で、大きなメリットがあると思うが、現状は取ることによるマイナス面しか浮き彫りになっていない。プラスの部分をもっとアピールしていけば良いのではないか。また、宇治市役所では、男性職員が育児休業を取らなければならないぐらいの勢いで取り組んでほしい。
  • 男性が育児休業を取るのは、苦手意識や恥ずかしさ、キャリアに関わるなどの思いがあるのかなと思う。また、育児や家事は女性の仕事だと考える風習が引き続いているかもしれない。今後も普及に努めていきたいし、プラス面を前面に発信していきたいと考えている。
  • 個人を尊重するということが、会社にとっても、経済にとっても、大きく日本全体にとっても良いことだと皆が認識できれば浸透していくと思う。
  • 多様な働き方があって、働き方を選べることが一番良いと思う。
市長の主な発言
  • 育児休業をなかなか男性がとれないのは、管理職に戻れないとか、評価が悪くなるということがある。最近少し企業の協力・理解が進んできたが、それでもまだまだ少ない。
  • 最近変わってきたが、男性労働者に、育児休業をとってまで主体的に育児をやろうという意識はまだまだ普及していない。そういう意味では、行政の啓発も足りない。しっかり市役所も啓発していきたい。
  • 非正規社員が必要以上に増えて格差を生み出してはいけないが、フルタイムだけでなく多様な働き方ができるようになることはワーク・ライフ・バランスを推進するためには必要である。
  • 将来、女性に職場に戻ってきてもらわなくては会社が成り立たないという社会が来る。これが、女性の問題ではないという意味である。こうした働き手が少なくなっている日本の現状を危機感として持ち合わせることが大切である。

2.「ワーク・ライフ・バランス」の実現に必要だと思うこと。行政に求めたいこと。

参加者の主な発言
  • 男性の育児休業やジョブリターン制度等の普及イベントがあると、もっと理解が深まるのではないか。まずは、ワーク・ライフ・バランスを理解してもらえるような環境を作ることが大切。
  • 育児休業を取得しても賃金が100%補償されないということが、男性が育児休業をとりにくい背景としてあるのではないか。行政からの委託や補助により成り立っている民間保育所では、こういうところの後ろ盾がないと、環境整備が難しい。
  • ワーク・ライフ・バランスの相談窓口の設置や、会社・事業所向けの講習会や研修などがあって、社会全体の共通理解が促進されれば、浸透するのではないか。
  • 保育所で平日に個人懇談や参観日があって、困ったことがあった。民間保育所に対して、市からもう少し啓発してほしい。
  • 現在、宇治市の学童保育は小学4年生までだが、5年生でも、夏休みなど1日放っておいても大丈夫ということはないと思う。働いている上で一番心配なのは、子供が安全に過ごしているかどうかなので、どこか安心して駆け込める場所を地域に拠点として作っていただきたい。
  • 行政には、若者に対して、ワーク・ライフ・バランスをより理解しやすい方法で発信に努めていただきたい。また、高齢者の方にも、時代が変わってきているということを、情報発信していただきたい。
  • 企業が行うワーク・ライフ・バランスを進める取組に対して、補助等の動機付けとなるシステムがあれば良いと思う。

まとめ

 最後に、山本市長から次のようなまとめの挨拶があり、ミーティングを終了しました。

市長のまとめの挨拶(要旨)

 本日は、いろいろなご意見いただきましたので、真摯に受け止めて検討させていただきます。ワーク・ライフ・バランスには少子化・高齢化の問題も大きく関わっているのだということを感じています。市としても、もう一度原点に帰り、ワーク・ライフ・バランスを中心に据えて、政策あるいは施策を考えていかないといけないと感じています。私は、日本を良くするためにはそれしかないというぐらいの思いで、市長として頑張っていきたいと思いますので、皆さんにも今後の良いまちづくりのために、ご理解とご協力いただくことをお願いして、まとめのあいさつとさせていただきます。

 ご参加いただきました皆さん、ありがとうございました。

集合写真の画像