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第3回 市民と市長の対話ミーティングを開催しました (テーマ:宇治茶の振興について)

印刷ページ表示 更新日:2019年11月5日更新 <外部リンク>

第3回 市民と市長の対話ミーティング 開催結果

 本年度から、市民と市長の対話を通し、市民参画・協働を推進するとともに地域力の向上を図り、新しい宇治に向けたまちづくりを推進することを目的とした「市民と市長の対話ミーティング」を実施しております。

 第3回目となる今回は、「宇治茶の振興について」をテーマに、さまざまな立場の皆さんにご参加いただき、活発な意見交換が行われました。

【日時】 平成25年11月9日(土曜日)午後3時~4時30分

【場所】 宇治公民館 1階 第1会議室

【ミーティング参加者】

 森 宗樹 様 (宇治市茶道連盟会長)

 長谷川 裕晃 様 (宇治市茶生産組合青年部部長)

 辻 喜代治 様 (宇治市茶生産組合青年部副部長)

 鬼界 卓史 様 (宇治市茶業青年会会長)

 通円 祐介 様 (宇治茶業青年団副団長)

 平川 裕貴 様 (京都文教大学学生)

 中畑 伶威 様 (京都文教大学学生)

 飯尾 悠貴 様 (立命館宇治高等学校茶道部部長)

 松村 香歩 様 (立命館宇治高等学校茶道部副部長)

市長挨拶

 冒頭に、山本市長から次のとおり挨拶がありました。

 市長挨拶(要旨)

 本日のミーティングは、11月16日、17日に全国お茶まつりが59年ぶりに宇治市で行われるという事で、その前段にあたりまして、皆さん方のご意見をお聞きし、また全国お茶まつりを盛り上げたいと思い企画しました。

 皆さんご存知のとおり、宇治茶には鎌倉時代以来約800年の長い歴史があります。宇治市では茶園の減少や後継者不足等の課題がありながらも、生産者をはじめ関係する皆さんのご尽力で、玉露、碾茶、抹茶を中心に、高級茶として全国に名を馳せています。

 現在、宇治茶の文化を世界遺産に登録しようという動きも始まっています。私は、先日全国茶サミットに出席した際、サミットの目的に茶文化の世界遺産登録を盛り込むことを提案し、採用していただきました。お茶の文化を世界遺産に登録しようという取組を通して、宇治茶の文化を世界に発信し、宇治茶の振興にも結び付けていきたいと考えております。

 一方で、宇治茶は宇治市の観光振興にも大きな役割を担っています。この宇治市には、平等院、宇治上神社、宇治川の清流等の観光資産がありますが、その中でも宇治茶は宇治市の観光にとって、大きな魅力となっており、観光振興の面から宇治茶を世界に発信していくことが、宇治市そのものの価値を高めていくことにつながるのではないかと考えています。

 本日は、宇治茶の振興について、各方面でご活躍されている皆さんから忌憚のないご意見を賜りたいと思いますので、よろしくお願いします。

市長挨拶の画像

ミーティング前のお茶席

お茶席の様子の画像

 お抹茶を宇治市茶道連盟の皆さんに点てていただき、立命館宇治高校茶道部の飯尾さんと松村さんにお手伝いをしていただきました。

 また、お抹茶は宇治市茶生産組合の100%宇治市内産のお抹茶を使用しました。

 宇治市茶道連盟会長の森先生から茶室での作法についての説明を受け、和やかな雰囲気の中、皆さんでお抹茶をいただきました。少し寛いだところで、いよいよミーティングがスタートしました。

テーマ1 日頃の活動と宇治茶振興に関する取組について

 最初に、参加者の皆さんに、自己紹介を兼ねて日頃の活動や宇治茶の振興にどのような取組をされているのかをご披露いただきました。

 その後、市長から、日頃の活動について、ご苦労されている点等につき質問があり、参加者から次のようなお話がありました。

参加者の主な発言

  • 近年、茶園の周辺で宅地化が進み、お茶を作るには厳しい環境となってきている。お茶の決め手は「味」。近隣の皆さんに、肥料の臭いや農薬に気を使いながら1年間土作りから新芽とりまで頑張って、自分の納得するお茶ができたときは、頑張って良かったと思う。
  • お店に来る観光客から、茶畑がすぐに見られないのが残念に思われている。自由に見られる茶畑やお茶の生産工程を見られる施設があると、お茶について説明しやすい。

市長の主な発言

  • 若い人達の情熱的な思いを聞いて、あらためて、宇治茶の振興をしなければならないと思った。
  • 観光客が見ることができる茶園がないというご指摘は、そのとおりだと思う。できれば太閤堤跡の整備の中で、少しではあるが観光客が見学できる茶園作りを目指したい。また、白川の京都府所管の茶業研究所には立派な茶園がある。そこを含めて、白川のまちを歩く観光コースができないかと考えている。

ミーティングの様子の画像

テーマ2 全国お茶まつりに期待すること

参加者の主な発言

  • 文教大学では、「聞き茶巡り」「宇治茶スタンプラリー」「全国お茶まちづくりカレッジin宇治」等の企画を行う。「聞き茶巡り」という企画は、お客さんに好きなお茶屋さんを5軒廻り、味わってもらうというものである。 
    また、「全国お茶まちづくりカレッジin宇治」では、東は東京から西は台湾までの学生に来てもらって、ブース出店等を行う。
  • 茶生産組合では、市役所で17日の「口切りの儀」に参加する。また、宇治市内産のお茶をお客さんに無料接待する。宇治市内産100%のお茶を楽しんでいただきたい。
  • 茶業青年会では、17日の「口切りの儀」や「名水汲み上げの儀」の準備・手伝いを行う。私の店でも、文教大学の「聞き茶巡り」に参加して、普段ペットボトルのお茶を飲まれている若い世代の方に急須で淹れる本物のお茶を体験していただきたい。
  • 宇治市茶道連盟では、「対鳳庵」を開放し、竹のお茶碗でお客さんをお招きする。また、17日は宇治市役所のロビーで口切りの儀をし、市長その他さまざまな方にお抹茶をお出しする。

市長の主な発言

  • 全国お茶まつりでは、19万2,000人市民を挙げておもてなしする意気込みでお迎えしたい。若い人の間で、急須で淹れるお茶がだんだん飲まれなくなってきている傾向がある中で、若い人が全国お茶まつりの中心で活躍することを非常に嬉しく思っている。
  • 私は、全国お茶まつりでは、全国茶品評会の褒章授与式で産地賞をもらいに行く役と「名水汲み上げの儀・宇治茶行列」での豊臣秀吉の役がある。秀吉とお茶は非常に関わりがある。また太閤堤も含めて秀吉と宇治とは関わりがあるので、皆さんも、是非盛り上げていただきたい。

テーマ3 宇治茶の更なる振興に向けて必要と思うこと

参加者の主な発言

  • 宇治茶には歴史とストーリーがあるので、それを全面に打ち出して、茶畑やお茶の製造工程・お茶の歴史がわかる総合的な施設を建設し、宇治上神社や平等院とあわせて観光ルートにしてはどうか。
  • 宇治市は産地賞の碾茶の部で、10年近く連続で産地賞を受賞している。これは生産の担い手みんなが頑張った成果だが、近年ますます後継者が少なくなってきている。どこの地場産業でも後継者がいなくなったところは産地が崩壊しているので、後継者の育成が急務である。
  • 小学校の授業の中で、茶業青年団として茶香服をやらせてもらっているが、ペットボトルでしかお茶を飲んだことがないという児童もいる。幼少の頃からお茶をたしなんでもらうような普及活動を進めていく必要がある。
  • この宇治市でも、お抹茶や玉露のことをよく知らない小学生や中学生が沢山いる。宇治茶に触れ合って頂くような授業をもっとしていただきたい。
  • 宇治市内の小学校ではお茶の勉強はしていると思うが、児童・生徒一同で対鳳庵に来られることがない。他市からは一同で授業に来られるので、宇治市の小学校でもお運びいただきたい。
  • リーフ(茶葉)の普及には急須が必要だが、急須の普及活動や、急須でお茶を飲むライフスタイルの提案は一事業者では困難なので、業界団体と行政が一体となって取り組んでいけたらと思う。
  • テレビ等で放映される国会や委員会等の会議の映像ではペットボトルを使用されていることが多いが、急須と湯のみを映像で出していくことによって、急須が普及していくのではないか。
  • 成人式や高校卒業に急須を配布するなど、まず宇治市民が急須でお茶を飲むことから広めていって、市民の皆さんがお茶のインストラクターになって、お客さんにお茶を淹れてあげられるような状況にしていく必要がある。
  • お茶のPRの一環として、「急須で一服」または「飲み会の最後の締めは宇治茶で」というような条例を制定してはどうか。
  • お抹茶、緑茶でギネスに挑戦し、全国・全世界にPRする企画も面白いのではないか。
  • アイドルグループや戦隊ものが注目されているので、文教大学の宇治茶レンジジャーのようなグループを作れば話題になるのではないか。

市長の主な発言

  • 宇治茶の関係者だけではなく、宇治市民挙げて宇治茶の振興に取り組んでいくことが必要ではないかと思う。そのために、市民に対してそのような運動をいかに広げていけるかということが重要だと思う。教育委員会にも本日のご意見については、お伝えしたい。
  • 宇治市には、陶芸もあり急須も作っている。宇治茶の振興のために、宇治市民全員が急須でお茶を飲むような機運を作っていきたいし、それができれば、観光振興にもつながっていくと思う。

テーマ4 宇治茶の観光への活用について

参加者の主な発言

  • 小学生が宇治茶製造工場の見学に来たとき、茶葉を食べてもらうと「おいしい」と言う子が多い。こういった経験ができる施設を作れば、観光も盛んになるし、宇治茶もより発展するのではないか。
  • 宇治茶の産地としての文化は、フランスのワイン産地の文化と共通する文化だと思う。ボルドーワインと同じようなPR作戦を宇治ができれば、世界で通用するブランドになるのではないか。
  • 「宇治市観光振興計画 宇治茶に染める観光まちづくり」が策定され、枠組みは出来たので、これに沿って進めていけば良いと思う。
  • 宇治の観光は昔から通過観光と言われ、旅行会社の方に聞いたところツアーが中々組みにくいと言っている。観光茶園や茶香服体験など、少し滞在時間を増やせるようなツアーに組みやすいものを増やしていけば良いのではないか。
  • 例えば、観光ボランティアガイドさんが観光客に、ガイドの始めと終わりに一服のお茶を差し上げていただく。付ききりのガイドが不要な観光客には、宇治茶を淹れてあげながら、観光スポットの説明をしていただいて宇治茶をPRしてはどうか。
  • 文教大学のスタンプラリーでも掲載されているが、平等院の製茶記念碑や興聖寺の茶筅塚など、宇治市にはお茶に関わるものが沢山ある。また、対鳳庵では500円で抹茶とお菓子が頂けるので、これらをもっとパンフレット等でPRしてはどうか。
  • スタンプラリーは子どもたちも楽しんで参加すると思うので、宇治茶スタンプラリーを、今後も定期的に実施していただければ、子ども達に宇治茶をもっと知ってもらえるのではないか。
  • イギリスのホームステイ先のホストファミリーが茶筅を知らなかった。お茶と茶道の道具には非常に深い関係があるので、茶道の道具ももっとたくさんの人に知ってほしい。チャチャ王国のおうじちゃまは、王冠が茶筅になっている。もっとPRしてはどうか。
  • 観光についての消費者行動の中で、関心のあるジャンルのさまざまな場所・地域に行こうとする傾向があるようなので、全国でお茶に関する観光圏を作れば、お茶の生産や消費者も関心が高まると思う。

市長の主な発言

  • 抹茶スイーツがヨーロッパのホテルで出るように、宇治茶は世界のブランドとなっているが、このことに安心せず、生産量だけではなく質を高めるための振興策は続けていかなければならない。
  • 宇治茶の振興を目的とする条例についてのご意見をいただいた。関心を寄せているところであり、検討させていただきたい。

テーマ5 宇治市へのご意見など

参加者の主な発言

茶生産組合では、宇治市内産100%のお茶をアピールしていきたいと考えている。皆さんにも協力していただいて、アピールに取り組んでいただければ大変ありがたい。対鳳庵で出されているお茶も、100%宇治市産のお茶をお出しいただけたらと思っている。

まとめ

 最後に、山本市長から次のようなまとめの挨拶があり、ミーティングを終了しました。

 宇治茶の振興をしっかりとやっていくことが宇治市の将来的な発展に必要です。宇治茶の振興については、これをすればすぐ解決するという即効性のある方法があるわけではありません。本日いただいたご意見を1つずつ丁寧に、総合的にどうしていくかを検討する必要があると思っています。我々としても、担当と十分に検討して宇治茶の振興を進めていきたいと思っております。

 来年1月には、台湾へトップセールスに行く予定がありますが、その中で、宇治茶の振興についても頑張ってまいりたいと考えています。

 本日は、本当にありがとうございました。

集合写真の画像

 ご参加いただきました皆さん、また、お手伝いいただいた茶道連盟の皆さん、ありがとうございました。