ブックタイトル市政だより令和2年(2020年)6月1日号

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概要

市政だより令和2年(2020年)6月1日号

子どもが生まれ育つ環境は様々で、抱えている悩みも様々あります。こうした生まれ育つ環境に左右されず、また色んな困難な状況にある子どもが誰ひとり取り残されることなく、「夢」と「希望」を持って成長出来るよう、市や関係団体で行っている取り組みがあります。今号ではその取り組みの一部を紹介します。子どもや保護者、地域の人に、無料または安価で温かい食事を提供している他、子どもの居場所としても注目されている「子ども食堂」。京阪宇治駅の近くにある、宇治福祉園が運営する子ども食堂「みんなのき~すて~しょんTてぃむeamUゆう」を取材しました。※新型コロナウイルス感染症対策のため、5月19日現在、中止しています。実施状況については確認してください(惣菜は販売中)。「みんなのき~すて~しょんTてぃむeamUゆう」問宇治福祉園(23・3224)《日時》毎週水曜日午後4時半?8時、土曜日午前7時半?午後2時《場所》宇治乙方60《対象》どなたでもOK《価格》1食当たり、中学生までは無料、高校生以上は500円子ども食堂を始めたきっかけ杉本さん(以下、「杉本」):宇治福祉園は主に認定こども園を運営していますが、社会貢献事業として何か出来ることがないかと考えていました。私が、興味があったのが「人とのつながりである、地域コミュニティの役割」でした。その中で「食」は、老若男女、誰でも生きていく中で関わりを持つことになるのではと考え、一昨年の12月から子ども食堂を始めました。元教え子、福山さんとの出会い杉本:当初は、園の先生に同食堂のスタッフとしても携わってもらっていたため、本業との分業が大変でした。元教え子でフレンチのコックをしていた福山さんと再会し、メニューの作成や調理をお願いしています。福山さん(以下「福山」):当時、フレンチのコックをしていて、いつか地元でやりたいなと思っていたときに、杉本先生に声を掛けてもらいました。福祉に関しては無知でしたが、子どもが喜んでくれたり、手紙をくれたりして、今まで味わったことのない喜びがあり、モチベーションになっています。私のように料理の技術を持つ人が福祉に携わることで、食のクオリティも上がるし、私自身の視野も広がるので、他の料理人たちにも、その良さを伝えたいです。賑わう子ども食堂杉本:同食堂のお客さんは、口コミで増えていきました。大体1回につき、100~130人のお客さんが来られます。とくに水曜日の夕飯時は一気に100人くらい来られることもあります。福山:メニューについては、基本的に1種類です。メニューは子どもたちのリクエストも聴いています。例えばオムライスとポタージュスープや、ワンプレートに色々盛り合わせるなど、工夫しています。出来る範囲で最高のものを作り、お客さんには喜んでほしいという気持ちでやっています。食材は魚や野菜など、色々なところから提供していただくことがあります。本当にありがたいです。みんなが集える居場所杉本:子ども食堂と聞くと、「困っている子ども食堂子どもを「食」で支える社会福祉法人宇治福祉園理事長杉すぎもと本一かずひさ久さん同食堂コック福ふくやま山理まことさん子どもの未来が「夢」と「希望」で満ち溢れるように。4