ブックタイトル市政だより令和2年(2020年)3月1日号

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概要

市政だより令和2年(2020年)3月1日号

北宇治地域包括支援センターを取材しました。利用者の声 竹たけ松まつ 敏とし子こさん(72歳)孫の野球応援が原動力病気で足が悪く、孫の応援に行くために運動を始め、昨年の4月から週1回、機能訓練型のデイサービスに通っています。地域包括支援センターを知ってからは、気持ちの面で安心感を得られ、利用者間の会話や交流も楽しんでいます。 「ばあば、野球の応援に来てね」という孫の言葉が運動する原動力です。「なんとか歩いて応援に行きたい」という思いが始まりです。孫の応援に行くと元気をもらい、「もっと頑張ろう」という気持ちになります。これからも応援に行きますよ!利用者の声 倉くら間ま ミツエさん(72歳)「お互い様」でみんな笑顔に人と人との助け合い、「お互い様」という気持ちを大事にしています。ちょっとした買い物をしてあげたり、荷物を持ってあげたり、困った人がいたら出来ることはするようにしています。地域包括支援センターは、人と人とをつないでくれます。人とのつながりが、本当に大事だと思っています。63歳で仕事を辞めた後、家にじっとしているのも嫌だったので、友達に誘われて「ホットふれあいサロンあじさい」に参加しました。そこで地域包括支援センターを紹介してもらい、介護予防教室に通っています。紹介してもらうまで、地域包括支援センターのことは知りませんでした。教室は楽しいし、教室で知り合った人との交流が嬉しいです。教室では、先生の話が面白くて大声で笑うので、運動をする前から体が温まっています。教室から帰る人はみんな笑顔になっていますよ。利用者の声 村むら田た 三みつ春はるさん(76歳)地域の絆に助けられた昨年、南陵町喜楽会(老人クラブ)の敬老会で、ろれつが回っていないことを他の参加者に指摘され、病院に行ったところ、脳梗塞ということが分かりました。もし一人で家に居たら病院へ行くのがもっと遅くなっていたと思います。南陵町の自治会長(順番制)をするまで、私は地域のことについて無関心でした。アンケートから地域のほとんどの人がここで一生を終えたいと思っている一方、非常に高い高齢化率であるという現状を知りました。そこで、たまたま喜楽会の会長に任命されたことを機に、「健康長寿日本一」を掲げる宇治市で、南陵町が健康長寿市内一番になること(つまり日本一!)を目指し、地域の高齢者への声かけ、仲間づくり・絆づくりに励んできました。活動を通じて地域包括支援センターのことを知っていたので、入院してすぐにセンター長に電話をしました。介護認定のことや家に帰った後の生活環境、家に手すりを付ける等のことについて相談することが出来、本当に助かりました。自分がサービスを受ける側になったということはショックでもありますが、地域包括支援センターのありがたさを身に染みて感じることが出来ました。北宇治地域包括支援センター長森もり下した 良りょうすけ亮さん地域の活動が介護予防に地域包括支援センターが、地域と専門職など、人と人とをつなぐ役割を担うことが出来ればと思っています。人とのつながりや支え合いが出来ることで、前向きになり、生きがいを持って活動される方をたくさん見てきました。公的なサービス利用も大切ですが、地域の活動にはもっと可能性があると感じています。地域包括支援センターが、地域や人と人をつなぎ、それが介護予防や健康寿命を延ばすことになるのを目指しています。7