ブックタイトル市政だより令和2年(2020年)2月1日号

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概要

市政だより令和2年(2020年)2月1日号

取締役の東義教さんにお話を伺いました。強みはカスタムメイド寸法など型が決まっているコントラバスを主に作っています。海外メーカーが安いこともあり主流ですが、制作者が近くにいて、商品に対して要望が言えることが国内メーカーの良さだと思います。また、大きさや形などを要望に合わせて作ることがあります。大きなメーカーだと要望は聞いてもらえないので、要望を聞けるのが我々の強みです。積み重ねが自信に現在は、7 人の職人で作っています。工程は分担していて、最初に割り当てられた作業を長く続けています。私も始めたときはネックの渦巻きばかり削っていました。次第に得意になり、自信が出てくるようになりました。手が空いたら、他の作業をして出来る仕事の幅を広げていくようにしています。長年の経験による微調整同じコントラバスを作っていても、前に作ったものと違いを感じることはあります。母材が違うとよく感じます。木の性質なのか重たく感じることもあります。「堅いから重いんかな。それやったらもう少し削らなあかんな。」とか考えながら微調整しています。品番を決めているので、差がないように作らないといけないのですが、大きい木材を使っているので、なかなか同じようにはいかない。そこが難しいところですね。最後まで修理も行います。見たことがないような壊れ方をしていたり、イレギュラーなことが多く、作るよりも難しいです。新しい物を買ってほしいと思うこともありますが、自分たちの商品なので最後まで対応しています。新しいものを生み出すうれしさ出来上がった時はうれしいです。最後の色を付けている時は、早く弦をかけ音色を聴いてみたくなります。お客さんからの提案や要望で、通常のサイズより小さいコントラバスなど、オリジナルなものが形になった時はうれしかったです。次へのチャレンジ昔と比べて、今はお客さんも寸法や楽器のバランスなどを知っているので、消費者の目が厳しくなっていると感じます。ただ作れば良いという感じではなく、もう一つ踏み込んだところまでやった上で提供しないといけないと思っています。売れる量は昔より減っています。使う人が少なくなっているのと、長く使えるので、使う人の分はもう国内に出回っているのかもしれません。他の楽器を手がけるなど、新しいことに挑戦しようかと考えています。国内で唯一のコントラバス専門メーカー株式会社ヒガシ絃げん楽器製作所会社プロフィール●業種/弦楽器メーカー ●所在地/槇島町落合 ●創業/昭和54年 ●製造製品/コントラバス、チェロ、ビオラダガンバなどブランド名「Oriente(オリエンテ)」イタリア語で方角の「東」「東方」を意味する言葉で、名前をブランド名にされたとのこと。取締役東ひがし 義よし教のりさん6