ブックタイトル市政だより令和元年(2019年)9月15日号

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概要

市政だより令和元年(2019年)9月15日号

「宇治茶」まつり消費イベント時午前10時~午後4時 所JR宇治駅及び京阪宇治駅、府立宇治公園塔の島・橘島 内水出し玉露の振る舞い、宇治茶体験コーナー、宇治茶産地めぐり、ご当地キャラ登場、山城地域ふるさと産品の出店、宇治茶関連商品やスイーツの販売、チャレンジショップ、宇治茶の世界文化遺産登録PR、キッズ・ジュニア茶ムリエマスターによる呈茶、淹れ方茶レンジ(京都文教大学「宇治茶スタンプラリー」と共催) ¥一部有料(宇治茶産地めぐり、物品販売、宇治茶体験コーナー) 問京都府茶業会議所(23・7713)市民素人茶香服大会    (個人戦・団体戦)時午後6時~ 所産業会館 定先50人 ¥◎個人=300円◎団体(5人1組)=1500 円 申氏名(団体の場合は団体名)・電話番号を、9月24日(火)までに、ファクスで、宇治市茶業青年会の中村省悟さん(FAX20・0180)へ。 問農林茶業課(20・87 23) 選考委員は次の皆さんです(敬称略・五十音順)。 落合恵美子(京都大学大学院教授)、川上弘美(作家)、鈴木貞美(文芸評論家、国際日本文化研究センター名誉教授)、竹田青嗣(文芸評論家、哲学者、大学院大学至善館教授、早稲田大学名誉教授)、村田喜代子(作家)作品紹介と講評〈選考委員長 鈴木 貞美〉 1990 年代前半、ボスニアの内戦は、昨日までの隣人たちを突然、三つの民族に引き裂いた。戦火に逃げ惑い、子供を疎開させ、それでも女性たちは日々の食卓を用意した。その食事の一品一品から、それぞれが抱えた悲運の一つ一つが手繰りだされてゆく。これら普通の女性たちが歩んだ困難な生活と魂の記録は、同じ空の下でゼロからセルビア語を学び、三人の子供を育て、同じ食材で料理してきた著者なればこそ、いや、誰とでも心を通わせることのできる著者なればこそ、可能になったものだ。国際的にも稀な達成である。『べオグラード日誌』(2014)から『パンと野いちご』(2018 )へ。二作を読み比べる読者は、自分の心まで他者と共感する力を増してゆくように感じることだろう。〈選考委員 竹田 青嗣〉 バルカン半島の多民族国家・旧ユーゴスラビアは、国家統率の象徴だったチトーの死後、1991 年に始まる内戦によって、恐ろしい混乱に陥る。本書『パンと野いちご』は、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボ大学に留学経験をもち、現在当地で暮らす著者が友人や知人たちから聞きとった、ユーゴスラビア内戦の生々しい証言によるノンフィクションである。ユーゴスラビアは、この内戦期、異なる民族、国家、宗教に分裂し、互いに対立しあい戦いあった。この戦いは虐殺や民族浄化にまでいたり、二十世紀の戦争の悲惨を象徴する現場となった。ひとびとは住み慣れた生活の場所を追われ、生き延びるために逃げまどう。著者は、この悲惨な戦争の証言とともに、その最中、人々が何を食べてきたのかを詳細に聞きとり記述する。なぜ戦乱の証言に食べ物の話が、と思うかもしれないが、読み進むうちに、それがこの本の文学的な果実となっていることに気づく。紫式部文学賞受賞者講演会演題「言葉というかぎりない海」 第29回紫式部文学賞の受賞者、山崎 佳代子さんによる講演会を開催します。時11月9日(土)午後3時半~4時半 所源氏物語ミュージアム ¥無料 定先100人 申「紫式部文学賞受賞者講演会」・住所・氏名(ふりがな)・電話番号・参加希望人数(2人まで)を、9月17日(火)から、電話・E メールか文化自治振興課文化係窓口([email protected])へ。【著者略歴】 1956 年生まれ、静岡市に育つ。北海道大学卒業。サラエボ大学留学。ベオグラード大学文学部教授。1996 年から10 年間、難民支援団体で活動。詩人、翻訳家。1981 年よりベオグラード在住。 詩集に『みをはやみ』、翻訳書にダニロ・キシュ『庭、灰』など。エッセイ集に『ベオグラード日誌』など。 ミリツァ・ストヤディノヴィッチ=スルプキニャ女流詩人賞、読売文学賞を受賞。3