ブックタイトル市政だより平成30年(2018年)10月15日号

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概要

市政だより平成30年(2018年)10月15日号

地域社会貢献者表彰の推薦を受け付け問文化自治振興課自治振興係(20・8721) 自発的に行われた善行や優れた地域活動のうち、地域社会に対する貢献が特に顕著な人や団体を、31年3月1日(金)の市制施行記念日に表彰します。《表彰の対象》◎救助活動・復旧活動に尽力した人・団体◎地域コミュニティの向上や地域の発展・まちづくり、事故防止、生活環境の向上、青少年の育成・指導、社会福祉の推進、自然環境の保護、市民文化の振興・文化財保護、国際交流等の活動に永年尽力している人・団体※「永年」とは原則、20歳以上の人は同一の地域活動を通じて通算で10年以上、20歳未満の人は引き続き5年以上とします。なお、70歳以上の人は異なる地域活動を通算で10年以上行っている場合も対象とします。※次の活動は対象外です。過去1年以内に活動実績がない場合。公共団体の職及びそれらの団体から委嘱された職を通じて行われた業務。被表彰候補者自身または、その親族、同居人等のための活動。営利活動。紫式部文学賞・紫式部市民文化賞・市ジュニア文化賞・市スポーツ賞等、他の表彰制度の対象活動。町内会・自治会活動そのもの。サークル内での活動。等《推薦方法》所定の推薦書に、活動の内容等が分かる資料を添え、10月15日(月)~11月15日(木)に同課同係窓口へ。推薦書は市ホームページから印刷も出来ます。 選考委員は次の皆さんです(敬称略・五十音順)。 落合恵美子(京都大学大学院教授)、川上弘美(作家)、鈴木貞美(文芸評論家、国際日本文化研究センター名誉教授)、竹田青嗣(文芸評論家、哲学者、早稲田大学名誉教授)、村田喜代子(作家)。作品紹介と講評選考委員長 鈴木 貞美   平成30年の紫式部文学賞は、水原紫苑さんの歌集『えぴすとれー』にさしあげます。水原紫苑さんは、枕詞、掛詞、縁語、見立て、音の効果などにも気を配る伝統技法と『万葉集』などの古語を駆使した歌風で、すでにいくつもの賞を受けてきましたが、この第十二歌集は、一段と題材と想像力の幅をひろげて、今日の短歌界で一人、天を行くかの感があります。近代短歌が昭和に入るころから、身辺の些事にふれてうたうものと相場が決まり、最近では、「親しみやすさ」を競いあう風潮に染まっているかのようですが、優れた歌人たちは常に新たな歌ぶりを開くことを志してきました。 水原紫苑さんは、伝統技法を自在に用い、むしろ古語のもつ意外な一面を引き出しています。ごくわかりやすい例をあげれば、「みどりごの血汐」で赤ん坊の血ということばの意味をよそに、緑と赤の色彩の対比が浮き立つ類。見立てや想像は雅語(がご)の範囲を遥かに超えて、ギリシャ神話やシェイクスピアやニーチェの哲学、宇宙のビッグ・バン仮説などなど多彩に拡がり、イチローやゴキブリまで登場します。無邪気なう紫式部文学賞受賞者講演会参加者募集 第28回紫式部文学賞の受賞者、水原紫苑さんによる講演会の参加者を募集します。時11月18日(日)午後2時~3時半 所源氏物語ミュージアム 内大好きな源氏物語 ¥500円 定抽100人 申「紫式部文学賞受賞者講演会」・氏名(ふりがな)・住所・電話番号を、10月31日(水)まで(必着)に、郵送か文化自治振興課文化係窓口(郵送の場合は往復はがき、窓口の場合は返信用はがきを持参)(1人1枚のみ応募可)へ。た、近親者の思い出などから、最近の世相を鋭くえぐるうたも少なくありません。たった三十一文字から立ち昇る世界が、これほど豊かさをもちうるものかと感心させられることしきり。奔放な想像力や観念の遊戯のように感じられるうたも、実景・実感に立ち、瞬間的・即興的な連想、意想外の逆説をふくむ自分の想像力のはたらきをよく自覚し、よく錬って言い留める言葉の芸(わざ)、「うた」の本道を外れていません。歌群の配列にも工夫が認められます。 この歌集の「あとがき」は、次のように閉じています。〈えぴすとれー〉は「手紙」の意味のギリシャ語で、歌は、存在非在のすべてに送る手紙でありたいと希(ねが)つて居ります。3