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下水道のはじまり

印刷ページ表示 更新日:2016年8月1日更新 <外部リンク>

下水道のはじまりは、今から約4,000年ほど前のインダス文明の時代までさかのぼります。古代インドの都市モヘンジョダロでつくられたものとされています。

ここでつくられた下水道はレンガでできており、家庭の生活排水を屋敷の外に送り出し、川に流す役目をしていました。

その後、地中海沿岸の都市やエジプト、古代ローマなどで下水道がつくられました。

ヨーロッパでは、し尿を農作物の肥料として用いるようになり、農耕の発展をもたらしました。その一方で、都市人口の増加に伴い、汚物が街路に投棄されるようになり、都市の衛生状態は悪化し、ペスト等の伝染病が流行しましたが下水道施設の本格的整備にはいたりませんでした。

産業革命後、人々がさらに都市に集中するようになり、し尿の処理に困り、し尿が道路や庭に投げ捨てられるようになったため、都市は深刻な不衛生状態になり、19世紀には各地でコレラなどの伝染病が流行しました。

そこで、イギリスの首都ロンドンでは、1,855年から下水道工事に着手し、それまでテームズ川に直接流していた下水を、下水道を通して市街地より下流で流すようにしました。また、ヨーロッパ各国やアメリカなどでも、下水道工事に着手するようになりました。

その後、微生物を利用した下水処理法が開発され、汚れた水を清浄にしてから河川などに流すことができるようになりました。