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今回紹介するのは、

で活躍されている金原

後の目標などについてお話

く 

悔しさから成長

コンクールで躍進

5歳から始めたバレエ。習い事の1つ

として近所にあった教室に通い始めまし

た。初めて国内のコンクール 出場した

のは大久保小学校の5年生の夏 す。他

の出場者の踊りを見てレベルの差に衝撃

を受けました。それが悔しくて頑張り、

冬に出場したコンクールでは2位になれ

ました。

立命館宇治中学校の2年生のときに転

機が訪れました。日本の中でもレベルが

高いコンクールの 「ユース・アメリカグ

ランプリ日本予選」を

1

位で勝ち抜き、

ニューヨークの本選でもトップ

12

に入る

ことが出来ました。この大会がきっかけ

でモナコ公国にあるバレエアカデミー

金原 里奈さん

バレエダンサー (20 歳 )

Rina Kanehara

「プリンセスグレース」 にスカウ

学することに決まりました。

そして、

17

歳のときには若手ダンサー

の登竜門、 「ローザンヌ国際バレエコン

クール」 で入賞 (5位) し、現在所属する

バレエ団にスカウトされました。第1希

望のバレエ団だったので、話をいただい

た時は、泣き出しそうなぐらい嬉しかっ

たです。

モナコ の経験

モナコでは、バレエだけでなく生活面

でも厳しく指導されました。ベッドの

シーツを点検され、少しでもしわがある

と練習させてもらえないこともありまし

た。苦手だった英語は「しゃべれるよう

になるまで日本語は禁止」と指導され、

その結果しゃべれるようになりました。

私の強みは、幼少のときから練習 積

み重ねた「丁寧な踊り」ですが、モナコ

で外国人が踊る「ダイナミックな踊り」

に自分に足りないものを感じました。

そんなモナコで初めて触れたのが「コ

ンテンポラリーバレエ(現代舞踊) 」で

した。クラシックバレエと違い、踊りの

型がなくリミットなく自由に表 出来る

ので、ど することが かがわからなく

かし、コンテンポラ

ことで、クラシックバ

を広げること 出来ました

演目でも意識せずに違う動きが

うになりましたし 舞台で思ったこ

表現出来るようになりました。

モナコでの経験がなければ今の自分は

なかったと思います。

1つずつ前に

目標は「プリンシパル(一番上位の役。

主役。金原さんはその次のランクにあた

るソリスト) 」になることです。しかし、

普段はそれを考えるので なく、 「いつ

までにこれが出来るように る」といっ

た近いゴ 返し、1つ す。そして、与

ることを毎日全力で

大切にしています。

宇治の子どもたちへ

私は小さい頃からバレエがとても楽

くて続けてきましたが、バレエダンサ

という仕事に就くとは思っていませんで

した。現在は、仕事として踊っています

が、好きなことを続けてきた結果、バレ

エダンサーになれたと思っています。夢

や目標を持つこ は大切ですが、持って

いないとダメということはなく、将来

ことを考えすぎずに、まずは好きなこと

や楽し と思うことを続けてみてくださ

い。

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