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宇治市議会(行政視察報告 平成25年度) 5

[2013年9月11日]

建設水道常任委員会の行政視察報告

年月日:平成25年9月2日(月)~9月4日(水)
視察先: 中野区(東京都)、墨田区(東京都)、豊田市(愛知県)
出席委員:川越委員長、稲吉副委員長、坂本、西川、田中、木村、秋月の各委員

《中野区》 (9月2日)

【調査項目】
●生活道路整備事業について

『区の概要』
*区制施行:昭和7年10月1日
*人口:312,303人(平成25年4月1日現在)
*面積:15.59㎢ 

1.生活道路整備事業について

1.事業の開始時期について

 事業開始は昭和59年度より開始。平成6年度に中野区生活道路の拡幅整備に関する条例を制定。

2.事業の実施に至る経過と目的について

 中野区内には幅員が4メートルに満たない狭い生活道路が多く存在し、こうした道路は、「消防活動が困難」、「歩行に危険」、「日照・風通しが悪い」など多くの問題を抱えていた。そこで、区の事業として拡幅整備を行うため、当初は「中野区狭あい道路の拡幅整備に関する規則」と「中野区狭あい道路拡幅整備並びに助成金交付に関する規則運営要綱」を定め、昭和59年4月1日より開始した。
 この事業の意義としては、拡幅整備することにより、快適な住環境を確保し、災害時の安全性を高める上で重要な役割を持っている。なお、現在では、「中野区生活道路の拡幅整備に関する条例」に基づき、生活道路に接した敷地に建築される際には、4メートルの道路幅員が確保されるよう、区民に協力を仰ぎ、事業を行っている。

3.事業の実施状況とその効果について

(1)整備工事完了件数 11,871件(平成24年度は、466件)
(2)整備延長距離   約149,708メートル(平成24年度は、4,929.92メートル)
(3)整備率      約24.95%

4.今後の取り組みと課題について

(1)未整備箇所の解消について
 建築基準法にはセットバック部分について、「道路状にしなければならない」と明記されていないので、拡幅整備を進める上で法的な強制力はなく、協力者と非協力者の間で不公平感が存在している。そこで、協力者が何らかの優遇措置が受けられる制度があれば、それをもっと活用して、整備率の向上を図っていく必要がある。現在は、後退部分敷地の現況測量図を作成し、固定資産税・都市計画税の非課税申告の代行手続きを行っているだけである。

(2)事業関連事務のワンストップサービスの推進について
 関連分野(道路・公園管理分野道路境界担当)との連携を強化することにより、道路中心線の判定事務から、道路拡幅整備工事に至るまでの一連の手続きのワンストップサービスを行っているが、さらに事務処理の簡略化を行い、建築主等の顧客満足度の向上を目指して事業展開を目指していく必要がある。

「中野区議会視察の様子」

《墨田区》 (9月3日)

【調査項目】
●墨田区景観基本計画について

『区の概要』
*区政施行:昭和22年3月15日
*人口:253,003人(平成25年4月1日現在)
*面積:13.75㎢ 

1.墨田区景観基本計画について

(1)計画策定に至る背景について

 墨田区は、隅田川などの豊かな水辺に恵まれ、特に江戸時代から歴史や伝統文化に恵まれた、下町情緒豊かな町である。墨田区では、都市景観の基本方針として「すみだ風景づくり」を平成元年度に策定。続いて平成4年度には「すみだ風景づくり読本」を作成し、まちかどアートや公共サインによる風景づくりに取り組んでいる。平成17年度には「墨田区基本構想」、平成18年度には「墨田区基本計画」が策定され、後に「墨田区都市計画マスタープラン」を改定した。その中で、世界一高い新タワーの建設を契機とした国際観光都市にふさわしい新たな景観の創出や歴史・文化資源を活用した景観形成、地域のまちづくりと連携した景観形成が急務となっている。このため、「すみだ風景づくり」を基調としながら、景観法を踏まえた取り組みへの移行とともに墨田区にふさわしい良好な景観形成を目的として、墨田区景観基本計画が策定されたものである。

(2)概要について

 景観まちづくりの基本目標として、歴史と自然を生かした下町らしい個性豊かな景観まちづくりなどが上げられている。具体的には、これまで継承されてきた下町らしい風景、江戸からの文化を伝える豊かな歴史・文化的資源等、墨田区の豊かな景観特性や景観資源をこれからのまちづくりにも継承し、個性豊かな町並み景観を形成することなどが目標となる。景観まちづくりの基本方針の実現のため、景観特性に基づいて、景観軸、景観拠点、景観エリアの区分による景観構造を設定。さらに、景観軸を4種類、景観拠点を3種類、景観エリアを4種類に分類。それぞれに対象となる地域を選定することで、まちづくりに取り組んでいる。

(3)現地視察について

 江戸東京博物館を見学。ボランティアスタッフの説明を受けながら、館内の見学を行った。

「墨田区議会視察の様子」

《豊田市》 (9月4日)

【調査項目】
●豊田市公共交通基本計画について

『市の概要』
*市政施行:昭和26年3月1日
*人口:422,010人(平成25年4月1日現在)
*面積:918.47㎢ 

1.豊田市公共交通基本計画について

1.計画の経過と目的について

 豊田市は、合併により形成された広大な市域に都市部や中山間部が広がり、市民生活の移動手段として自動車が大きな役割を担っている。しかし、これからの高齢化社会や環境問題などを考えると、自動車に頼り過ぎず、誰もが安全で安心に移動ができ、かつ交流が促進され、地域の活性化につながる交通体系にしていかなければならない。豊田市では、「豊田市交通まちづくりビジョン2025」を策定。一方で、日常生活において強い結びつきのある三好町とともに、「豊田・三好1次交通圏交通計画」を検討。公共交通基本計画は、豊田市の公共交通の今後のあり方を示し、都市としての一体性の形成、都市と農山村の共生、交流人口拡大による地域の活性化を図るため、利便性の高い公共交通ネットワークを構築することを目的としている。

2.計画の基本方針について

 豊田市の上位計画における将来都市像及び中部地方交通審議会答申9号における中部圏の目指すべき将来像を踏まえ、人と環境にやさしい交通体系で活発な交流ができるまち、自動車に過度に依存しない利便性と選択性の高いまち、地域に合った交通を地域で創り、育てるまちといった、3つの市の将来像を定めている。将来像実現のため、「鉄道」、「基幹バス」、「地域バス等」、「交通結節点」、「利用促進策」の5つの取り組みを基本計画に定め、これらを連携して公共交通ネットワークを構築、展開している。

3.計画に定める5つの取り組みについて

 「鉄道」については、広域交通の役割を担うため、速達性、定時性、大量輸送性の機能を十分に発揮するための整備を促進。愛知環状鉄道・名鉄三河線の複線化構想、各鉄道事業者の取り組みを支援することが例として挙げられる。
 「基幹バス」については、人の動きの状況、都市構造・土地利用などを考慮し、効率的な利便性の高いネットワークを構築。基幹バスとして、基準となる最低限の運行時間帯、運行本数及び統一された料金体系を定める。民間バスのほかに、市が路線、ダイヤ等を決定し、負担金方式によって運行事業者を協働で運行を行う「とよたおいでんバス」がある。
 「地域バス等」については、地域の実情に応じた公共交通を地域が主体となって企画・運営し、展開。基幹公共交通ネットワークの交通結節点への接続を基本とし、地域が主体となって、バス等の大きさや運行経路、運行形態を検討する。
 「交通結節点」については、公共交通をより多くの人がより便利に使えるよう乗り継ぎがしやすく、快適な待合空間を整備。具体的には、主要な鉄道駅や複数の公共交通機関を乗り継ぐ場所、地域の中心となるバス停などに「公共交通情報案内板」、「バス位置情報サービス」など設置する。
 「利用促進策」については、単なるPR活動だけでなく、使いやすいシステムをつくることや市民意識の向上を図ることで公共交通利用を促進。公共交通の情報提供、料金支払方法、市民意識などさまざまな側面からの施策展開が上げられる。おいでんバス乗車に伴い付加される「エコポイント」の発行や職場や学校などと連携した「バス乗車体験教室」で子供のときからバスになれ親しんでもらう取り組みなどがある。

4.その他課題について

 基幹バスについては、とよたおいでんバスが14路線、民間事業者による自主運行路線が11路線あり、平成25年4月現在で合計25路線が存在する。一方で、地域・事業者・市の三者が協働で運行を行う地域バスも市内16地域に展開しており、一部で重複箇所が生じていることから、速やかな路線改変が課題となっている。また、高架化、バリアフリーなどへの取り組みについては、市としては事業者への働きかけに留まっており、事業者による積極的な協力が必要となっている。

5.現地視察について

 豊田市では人と環境に優しい交通まちづくりを目指しており、今回の行政視察では、その取り組みを形にした「とよたエコフルタウン」を見学。スマートハウス、高度道路交通システム及び太陽光発電について説明を受け、見学を行った。

「豊田市議会視察の様子」

お問い合わせ

宇治市議会     議会事務局
電話: 0774-20-8747  ファックス: 0774-20-8786
E-mail: gikaijimukyoku@city.uji.kyoto.jp

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