宇治の文化的景観とは・・・
[2018年5月14日]
本市の伝統的地区である宇治は、宇治川の自然景観を骨格に、両岸に歴史的な文化財と町並みが伝えられ、多くの観光客を迎えています。
そもそもこの土地の開発は古く、古墳時代にさかのぼることが、記紀に記されます。
急流宇治川に橋が架けられたのは飛鳥時代。平安時代には貴族によってまちづくりが行われ、都市として歩み出しました。中世になると宇治茶が名声を博し、貴族が創りあげたまちにお茶の香りが重なりました。
そして今、歴史が積層する宇治の市街地には茶生産や伝統文化が息づき、周囲には覆いをかける独特の茶園が点在するなど、豊かな歴史と伝統産業が重層する個性的な都市景観が広がっています。
平成21年2月、美しい自然と歴史的な市街地、そして宇治茶の伝統を継承する「宇治の文化的景観」がわが国民の生活や生業の理解のために特に重要な景観地として、都市では初めての「重要文化的景観」に選定されました。
重要文化的景観の選定範囲と今後の申出予定範囲
昭和26年頃の宇治の町
宇治の町に継承される平安時代の道・中世の道
現在の宇治の町の利用状況
重要文化的景観の選定申出にあたっては、文化的景観を形成する重要な構成要素(景観重要構成要素)を記載することになっています。
この景観重要構成要素とは、文化的景観をかたち作っているさまざまな要素のうち、本質的な価値を担っているものです。
例えば建物や構造物では、形やデザインが独特の典型であったり、技術や素材などが個性的であったりするものです。
文化的景観の制度は、景観を構成する諸要素の変化を受け止める動態保存を前提とする中で、いわば個性を支える景観重要構成要素の保全と継承に努めることで、文化的景観の価値を維持し、持続的に地域を発展させてゆくことを目指しています。
宇治の文化的景観の場合は、宇治川・井川の2河川、宇治橋通り・県通り・本町通りなど域内53路線の府道と市道、平等院や宇治上神社など13社寺、宇治橋通商店街・平等院表参道商店街・宇治源氏タウン銘店街の3商店街、茶業・観光・近代化に関係し、宇治の特徴を良く示す重要な家屋10棟、宇治と白川の茶畑をはじめ、仏徳山や朝日山、琴坂、宇治橋、宇治公園、京都府茶業研究所、遺跡、街区など13種91件の景観重要構成要素を特定しています。
重要文化的景観の選定範囲と景観重要構成要素
主な景観重要構成要素
文化的景観関係パンフレット (※必要な方は当課にお問い合わせください)
