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宇治市議会(行政視察報告 平成21年度) 9

[2010年9月17日]

建設水道常任委員会の行政視察報告

年月日:平成22年1月26日(火)~28日(木)
視察先:下諏訪町(長野県)、伊那市美和ダム(長野県)、伊那市(長野県)
出席委員:中路委員長、石田副委員長、水谷・矢野・小山・坂下・河上の各委員

《下諏訪町》 (1月26日)

【調査項目】
●下諏訪町歴史的風致維持向上計画について
●街なみ環境整備事業について

『町の概要』
*町制施行 : 明治26年6月30日
*人   口 : 21,953人(平成21年4月1日現在)
*面   積 : 66.90k平方メートル
*一般会計 : 71億1500万円

1.下諏訪町歴史的風致維持向上計画について

  下諏訪町の成り立ちの起源の一つである国指定重要文化財の諏訪大社下社秋宮および春宮を頂点とした江戸時代から言われる「三角八丁」のエリアで、中山道と甲州道中が合流する下諏訪宿が古くから発達して良好な市街地が形成されているが、現状では歴史的な町並みや建造物が失われつつあり、歴史的風致の維持向上が特に必要な区域とされており、また、諏訪大社の祭礼、道中長持ちおよび騎馬行列に係る歴史的風致等の特色ある伝統文化を受け継ぐ人々の活動等を特に色濃く保存している区域でもある。
  このような良好な環境の維持・向上のため、「文化財をはじめとした歴史的建造物の保存整備」、「歴史的街なみ景観の保全および良好な景観形成」、「祭礼などの伝統文化の伝承」、「住民主体の歴史を視点としたまちづくり活動」、「歴史的資産を核とした文化財ネットワーク形成」および「点在する文化財等の歴史資産とその周辺環境整備」が行われている。

2.街なみ環境整備事業について

  下諏訪町は、中山道と甲州道中の出会う歴史的な街なみの環境を良好に維持し、うるおいある住環境を整備し、平成17年から「街なみ環境整備事業」の導入を地域に提案し、各種勉強会等を開催しながら、住民が主体のまちづくり活動への支援を始めた。
  街なみ環境整備事業は国庫補助金により、「住民が主体的に進めるまちづくり活動に対する支援」、「住民のまちづくり活動と協働して町が行う小公園の整備や道路の美装化などの公共事業」および「地区住民が協定したまちづくり協定に従って個人が行う住宅の修景などにかかる経費への助成」以上3つの事業で構成され、事業の実施にあたっては、地域住民のやる気と主体性が最も重要となる。まさにこの事業の主役は地域住民であり、まちづくりに自主的、主体的、組織的に取り組むことにより、息の長いまちづくりが行われ、住みよい街が形成されると考えている。

「下諏訪町議会の視察風景」

《伊那市美和ダム》 (1月27日)

【調査項目】
●美和ダム(排砂バイパストンネル)について

『ダムの概要』
*形  式 : 重力式コンクリートダム
*堤  高 : 69.1m
*堤頂長 : 367.5m
*堤頂標高 : 817.6m
*工  期 : 昭和28年8月~昭和34年11月
*総貯水量 : 29,952,000?
*有効貯水量 : 20,745,000?
*集水面積 : 311.1k平方メートル
*湛水面積 : 1.79k平方メートル
*目  的 : 洪水調節、かんがい、発電

1.美和ダム(排砂バイパストンネル)について

  美和ダムは昭和34年に完成し、天竜川流域の安全および発展に大きく貢献しており、洪水の調節、かんがい区域の拡大および電力の供給を主な目的としている。
  天竜川の洪水の特徴は、水とともに多量の土砂が流入することにあり、支川の三峰川に位置する美和ダムでも昭和34年完成以降、平成17年までに約2千万?もの土砂が堆積した。そのうち砂利採取掘削により約500万?を、美和ダム再開発事業により約200万?を掘削してダム機能を保っている。
  美和ダム再開発事業では、ダム機能の恒久的維持を図る恒久堆砂対策と貯水池の堆砂掘削を行っており、対策施設は完成した洪水バイパス施設と現在計画中の湖内堆砂対策施設で構成され、貯水容量の減少を防いでダム機能を保っている。
  洪水バイパス施設は三峰川バイパス、三峰堰、貯砂ダムを主要施設としており、平成17年5月に完成した後、現在は試験運用されている。なお、三峰川バイパスは全長4,308m、幅が7.8mで高さが7.0mの馬蹄形の断面をしており、最大流量が300?/sの排砂バイパストンネルで、ウォッシュロード(細かい土砂で微小なもの)を洪水とともに下流に流し、ダム湖に堆積しないようにしている。
  また、三峰川バイパスの効果、三峰堰と貯砂ダムの掃流砂および浮遊砂の捕捉効果、下流河川環境への影響等を評価するためにモニタリング調査を実施している。

「伊那市美和ダムの視察風景」

《伊那市》 (1月28日)

【調査項目】
●史跡高遠城跡整備計画について

『市の概要』
*市制施行 : 平成18年3月31日(合併)
*人  口 : 73,325人(平成21年4月1日現在)
*面  積 : 667.81k平方メートル
*一般会計 : 292億8400万円

1.史跡高遠城跡整備計画について

  高遠城は、三峰川と藤沢川の合流点にある段丘先端部に築かれた平山城で、極めて戦国的な城郭の構えを留めている。また、城内三の丸に藩重役の屋敷を改築して学問所とした藩校進徳館の建物を遺しており、建物は明治6年学制発布により小学校の校舎として使われるなど藩校当時の規模の約半分が失われているが、城内に遺存する藩校として例が少なく貴重なものであることから、昭和48年5月26日に国史跡に指定された。
  廃城後に植樹されたコヒガンザクラを目当てに、観桜期には30万人を超す観光客が訪れる観光の場となる一方で、遺構の破損が各所で見られたことから、遺構を守り城跡を最も原型に近い状態で保存し、調査・研究を経て廃城直前の姿に整備を図っていくため、昭和62年度に史跡高遠城跡保存管理計画、平成12年度に史跡高遠城跡整備基本計画および平成16年度に史跡高遠城跡整備実施計画を策定し、順次整備に着手している。
  平成16年度の史跡高遠城跡整備実施計画では、10カ年の短期整備をさらに5カ年ずつに分け、短期整備前期の事業を平成17から21年度で実施しており、ここでは早急な破損遺構の保護保全対策、安全性の確保を主な目的とした事業を行っている。
  短期整備事業で行ってきた主な工事の結果、史跡内を訪れる観光客の安全が確保できるようになり、さらなる遺構の破損も留めることができ、諸工事に合わせて、史跡の理解を助けるために必要な対策も行い、史跡のガイドブックの作成や進徳館付属棟での展示、史跡内看板の充実などにより、従前に比べてわかりやすい史跡となった。
  今後の課題として、史跡内には20%の民有地があり、現在も居住している方もいるため、地権者の権利を損なわないよう配慮しながら、史跡の保護に努める必要がある一方、今後も公有地化を積極的に進めていく必要がある。また、サクラを目的として訪れる観光客に対して、いかに城跡を理解させるか、情報発信とその方法を工夫する必要がある。

「歴史博物館の視察風景」

お問い合わせ

宇治市議会     議会事務局
電話: 0774-20-8747  ファックス: 0774-20-8786
E-mail: gikaijimukyoku@city.uji.kyoto.jp

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